弘法寺 – 市川の歴史・観光 Vol.07 –

前回は手児奈に関する逸話と手児奈霊堂を紹介したが、手児奈に所縁のある場所はまだある。それが今回紹介する弘法寺(ぐぼうじ)である。

弘法寺は天平9年(737年)に真間の地を訪れた行基が、手児奈に関する逸話を聞き、その霊を弔い建立した寺である。建立当時は「求法寺」の字が充てられていたのだが、弘法大師が参拝したのを契機に「弘法寺」の字が充てられるようになった。元慶5年(881)には天台宗、鎌倉時代の建治2年(1276年)には日蓮宗の寺へと改宗を経て、現在では日蓮宗の道場となっている

弘法寺 - 市川の歴史・観光 Vol.07 -

JR市川駅から歩いてくると手児奈霊堂の入口を右に見ながら直進すると、突き当りに急な石段を持つ弘法寺の入口に到達する。石段の両脇は深い林になっているのと、石段が急である事から境内を石段の下からうかがう事は出来ない。その急な石段を登りきるとそこには驚くべき光景が広がっていた。石段を登っている最中小さな山寺くらいの規模であろうと考えていたのであるが、想像以上に広大な敷地が広がっていたのだ。

広い境内はきれいに掃き清められ、植木の手入れも行き届いている。中でも目を惹いたのは鐘楼近くにある枝垂れ桜である。時期的に花は咲いていなかったが、これが咲いていたらさぞ見事であろうと思わせるものであった。真間川の桜並木がある事もあり、春になったら是非とも再訪したいそう思わせる素晴らしい場所であった。

施設名称:日蓮宗 本山 真間山弘法寺
所 在 地:千葉県市川市真間4-9-1
参 拝 料:無料
駐 車 場:有(但し周辺道路は極端に狭く車の通行困難)
アクセス:JR総武線市川駅北口 徒歩15分
     京成電鉄市川真間駅 徒歩10分
 ※データは2011年11月現在のものです

弘法寺 - 市川の歴史・観光 Vol.07 -

かなり急な石段があります。

弘法寺 - 市川の歴史・観光 Vol.07 -

石段にある通称「涙石」。この石だけ濡れていますね。これは以下のような伝説があります。
「江戸時代に、作事奉行の鈴木修理長頼が日光東照宮の造営のために使う石材を伊豆から船で運ぶ途中、市川の根本付近にさしかかった時に船が動かなくなり、積んでいた石を勝手に近くの弘法寺の石段に使用してしまった。長頼は幕府から責任を追及され石段で切腹。その時の無念の血と涙が染み込んでいるという」

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石段を登ると立派な山門があります。

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本堂はかなり近代的な建物です。

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こちらの建物も歴史的な匂いはありません。

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境内には立派なしだれ桜が。春にまた来ましょう

弘法寺 - 市川の歴史・観光 Vol.07 -

こちらの鐘楼は立派な建物です。


6 responses on 弘法寺 – 市川の歴史・観光 Vol.07 –

  1. いはち より:

    弘法寺なのに日蓮宗なんですね。
    普通は弘法の名が付くと真言宗だったりしますが。
    でも元々天台宗で弘法大師が来て名前を弘法寺に
    変えるのも珍しいです。
    たぶん、住職に言えば切腹した時に流れた血がしみこんだ
    石段を教えてもらえるかも。

  2. ま~く より:

    いはち さん
    確かにお寺が天台宗から日蓮宗へ改宗するというのは珍しいケース
    ですね。これはいわくつきの出来事があって、宗教論争に敗れて
    日蓮宗側へ寺を譲ったという史実があるようです。
    説明がわかりにくかったかもしれませんが、写真に写ってる
    一つだけ濡れている石が、血と涙がしみ込んでいると言われる
    涙石です。雨上がりに行くとすべての石段が濡れているのでわかりませんが
    晴れが続いた日に行くとすぐにわかりますよ

  3. あさと より:

    これだけ近代的寺院建築にしてしまいますと
    お金は??と
    下世話な感繰りを入れたくなりますが
    日蓮宗なんですね
    日蓮正宗ではないのですね

  4. 餌釣師 より:

    「こうぼう」ではなく「ぐぼう」と読ませるんですか。
    しかし日本の随所には弘法大師にまつわる逸話が沢山あるんですね。
    涙石、人の命より重い石だと思うとおいそれと踏めなくなっちゃうような気がします。
    この石は1年中濡れているのでしょうか?

  5. ま~く より:

    あさとさん

    寺院がこんな感じになってしまうと確かに下世話な勘繰りをしてしまいますね。
    歴史のあるお寺ですが、こういう風情を感じない作りにしてしまうのは残念な気がしてしまいます。

  6. ま~く より:

    餌釣師さん

    「ぐぼう」読ませるのは改宗した関係ではと勘ぐっています。
    そのあたりも深追いしてみると面白いかもしれませんね

    この石は一年中濡れているそうです。
    写真を撮った時も確かに濡れていましたが、何度か見に行ってみましょう


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