多摩動物公園

北海道の旭山動物園が話題になって以降、世間ではちょっとした動物園ブームらしい。何でも動物園ブームというのは20~30年に一度やってくるらしい。
日本で最初のブームとなったのは大正末期から昭和初期にかけて上野動物園である。キリン、カバ、レッサーパンダなど展示する動物の数が急増したのを機にブームとなったらしい。

Imgp0044_5

次にブームとなったのは戦後まもなくで、このときは移動動物園が全国を行脚し話題になったということである。3度目のブームは昭和47年に日中国交正常化を記念して中国からジャイアントパンダが寄贈されておきた大ブームである。

と、薀蓄を披露したところで本題である。別にブームに乗ったというわけではないが、先週のゴールデンウィークに多摩動物公園に行ってきた。訪れたのは5月5日で、この日は多摩動物公園の開園記念日で入園料が無料ということも、手伝って大混雑となっていた。

_digital_images_2008_05_11_imgp0010[1]

動物の展示方法では先述の旭山動物園が話題ではあるが、ここ多摩動物公園もなかなか工夫をしていた。まずその第一はライオンバスである。通常のように柵越しに遠巻きにライオンを見るのではなく、ここではバスに乗ってライオンの柵の中に入っていく。いわゆるサファリパーク形式である。本来、夜行性のライオンは日中はゴロゴロとしていることが多い。しかしそれでもライオンバスではそのライオンのすぐ脇に停車し、観客にラインを見せるというサービスをしているのだ。勿論触れることはできないが、間近で見るライオンというのはなかなかの迫力である。

_digital_images_2008_05_11_imgp0027[1]

次に感心したのはオランウータンである。ここではオランウータンの行動エリアとしてはメインの展示スペース(室内+屋外)と、観客通路を挟んだところにある飛び地となった放飼場がある。この間をつなぐのは、「スカイウォーク」と称する高さ10メートルを超える空中に張られたロープである。本来、木の上で生活するオランウータンは、このロープを軽々とわたって2つの飼育エリアを行き来しているのた。観客からすると頭上をオランウータンが通過することになり、なかなかの見ものである。

小生の自宅近くにもオランウータンを飼育する動物園があり、繁殖にも成功しているのであるが、それよりも多摩動物公園のオランウータンのほうが伸び伸びと生活しているように見えた。
他にもこの日はチーターが赤ちゃんが公開されており、こちらもかなりの行列ができていた。敷地面積が広いこともあり、1周するうだけでもかなりの時間が必要で大いに楽しむことができた。通常は大人600円の入園料が必要であるが、内容を考えると安いのではと思わせるものであった。

_digital_images_2008_05_11_imgp0029[1]
スカイウォークを渡るオランウータン
逆光で分かりにくいですが、 赤ちゃんを抱いています。



コメント記入欄

※メールアドレスは管理者のみに通知されます。