Centurion Air Cargo

今年は珍しくお盆に休みを取れました。しかし実家が車で五分と言うところにある小生にとって「帰省」と言う言葉は無縁です。遠出をしても混んでいるだけなので、という事で久しぶりに成田空港近辺に行ってきました。

成田市内に入りATIS(飛行場情報放送)を聞くと、この時期にしては珍しく34L/Rからの離発着を行っているともことでしたので、三里塚さくらの丘公園に向かうことにします。三里塚さくらの丘公園に到着すると、34Lの滑走路には離陸待ちの飛行機の列ができています。

この日の一番のレアものの飛行機はこれです。

IMGP7793

真っ白のB747-400の貨物機が滑走路に向かっています。JALが機材を退役させる際に真っ白に塗装してフェリーしていますが、JALが保有していたB47-400はすでにすべて退役済でこんなところにいるはずがありません。エアバンを聞いていると「Skycube」と言う聞きなれないコールサインで呼ばれています。

IMGP7809

レジ番を見ると「N903AR」とあります。調べてみるとアメリカのセンチュリオン・エアカーゴ(Centurion Air Cargo)と言う会社の保有機材です。センチュリオン・エアカーゴは、マイアミ国際空港をハブとしている貨物専用会社です。保有機材は以下のような状況です。

  • B747-400:3機
  • MD-11:4機
  • DC-10:1機
  • センチュリオン・エアカーゴの他の機材は黄色い塗装が施されているのですが、なぜかこの機材のみは白い塗装のまま運用されているようです。この日は、成田から香港を経由してマイアミに戻るというスケジュールだったようです。

    久しぶりの成田での撮影でしたが、なかなかのレア機材に出会ったようです。

    ANA,StarWars

    この日はANAのStarWarsカラーの機材にも遭遇しました。

    8 responses on Centurion Air Cargo

    1. Dr.鉄路迷 より:

      貨物機になる前はエールフランスの機材だったようですね。
      スターウォーズジェットは2機までは撮影できました。
      あと1機がなかなか見つからなくて・・・。

      1. ま~く より:

        Dr.鉄路迷さん

        はい、こちらはエールフランス・カーゴの機材でした。その後、ABCを経てエールフランスに出戻った後に、Centurionに売却されています。もともとは貨物機として開発された747ですので、古くなってもカーゴとしての需要はあるようです。

    2. あさと より:

      747はウィングレッドがあるのでー400なのでしょうね
      ということは
      このアッパーデッキの短さは
      完全なるカーゴ仕様なのですね
      NCAも使ってましたっけ

      1. ま~く より:

        あさとさん

        B747-400と端折った書き方をしてしまいましたが、正確にはB747-400DFです。B747-400にはいくつか派生モデルがありますがFがついているものは貨物機として製造されたモデルです。旅客機モデルのB747-400はアッパーデッキを拡張していますが、機体重量増える上に重量バランスも悪いので、弊害の方が大きいようです。カーゴでは人を乗せる必要がありませんので、B747-400Fはアッパーデッキを小さくしています。

        一方で旅客モデルのB747-400をカーゴに改修するケースもあります。JALでもJA8915を初めとして数機を改修してカーゴに転用していました。そう言ったカーゴ転用モデルはアッパーデッキは広い状態になっていました。もともとB747の原設計は1960年代の米空軍の次期戦略輸送機計画のものでしたので、カーゴモデルのこちらは747の本来の姿と言えるかもしれませんね。

        NCAもB747-400Fを保有しています。こちらは今後数年をかけてすべての機材をB747-8Fに更新する予定のようです。すでに保有する機材のうち半数以上の更新が完了していますので、こちらもB747-400Fが見ることができるのはあと数年のようです。

    3. いはち より:

      成田に行けば普通にB747を見られるのでしょうかね。レアな機材に
      レアな会社です。
      スターウォーズジェット。このデザインは初めてみました。

      1. ま~く より:

        いはちさん

        国内のエアラインはすべてB747を退役させましたが、海外のエアラインではまだまだ現役のところがありますので、成田なんかでは見ることができます。

        Starwars Jetは複数のバージョンがあるようです。コンプを狙うのも良いかもしれませんbン絵

    4. 旅途愉快 より:

      この時期は南風ですので、多くが、16L・Rを使うので、逆は珍しいですね。
      最近は離陸・着陸の向きで季節を感じるようになりました(笑)

      B747-400、まだまだ活躍できる機材ですね。
      旅客機を引退して貨物機へはよく耳にします。

      塗装をしないままの運用は珍しいですね。
      いずれは塗装されるのでしょうかね。

      1. ま~く より:

        旅途愉快さん

        この時期に34L/Rから離発着と言う運用は本当に珍しいですね。
        でもこの日は撮影していて体験できるくらい北からの風が吹いていました。

        B747-400は製造中止にはなっていませんし、後継のB787-8も
        出ていますのでまだまだ活躍できる機材ですね。ただあの大きな
        キャパシティを埋めるのがなかなか大変な時代になったので
        旅客機としての需要は世界的に減っていますね

        N903ARはもう2年以上この状態で飛んでいますので、塗装が
        変わることはないかもしれませんね

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