経営破綻したタイ・PC Air所有のエアバス機

タイの法務省は債務不履行で差し押さえたエアバスA310について、11月29日に5度目となる競売をドンムアン国際空港で行いましたが、応札者はなく競売が不成立となったと発表しました。タイ法務省は、当初は3,000万バーツで競売に出したものを今回は2,100万バーツまで値引したものの応札者がなかった模様です。

競売にかけられていたのは、2012年に経営破たんしたPC Airが所有していたA310-200(HS-PCC)です。PC AirはKhun Peter Chanによって2010年に設立されたチャーター便専門の航空会社です。2011年には性転換したニューハーフをCAに採用したことで大きく話題になりました。しかし経営の方は芳しくなかったようで2012年にはソウルに乗客を残したまま、運航を停止し経営破たんしたために問題となった経緯があります。

競売にかけられていたA310-200は1986年に中国民用航空局が購入した機材でデビューからすでに30年以上が経ちます。その後、中国東方航空、中国西北航空、ベトナム航空などを転々とするもの長く中国の空で活躍してきた機材です。しかし経過年数を考えれば、そろそろ退役してもおかしくない機材ですので買い手がつかないのも当然でしょう。

タイ法務省は6度目の競売の実施をいったん見送り善後策を検討するとしていますが、このままスクラップ行きというのがこの機材の末路かもしれません

6 responses on 経営破綻したタイ・PC Air所有のエアバス機

  1. あさと より:

    もしこの機材が使われていたら
    私は絶対乗りませんね
    A310は私の中ではすでに退役しています(笑)
    初めて乗ったのは・・・・・
    北京→西安の国際航空
    当時入ったばかりの機材でしたが
    28年前のです(笑)

    1. ま~く より:

      あさとさん

      考えてみるとA310シリーズは私は搭乗経験がないかもしれません。JALに乗っているとエアバス機への搭乗機会が限られますので、エアバス機自体への搭乗が大変少ないです。

      それにしてもこの機材は古すぎですよね。国内の航空会社ではありえないほど使われていますね

  2. いはち より:

    あら。A310私も広州から桂林に行くときに乗った記憶があります。
    28年前ですが・・すごく古い、しかもかなりくたびれている飛行機だと
    感じました。まだ飛んでいるんですね。
    私も乗りたくない機材の一つです。

    1. ま~く より:

      いはちさん

      数年前まで飛んでいましたので整備をすればちゃんと飛ぶのだと思いますが、流石に古すぎますね。私もこの飛行機でしたら利用したくないですね

  3. Dr.鉄路迷 より:

    いまだに中国民航の生き残りがいたなんて・・・。
    他の仲間は博物館にいるか、どこか知らない国にでも売られてその後はスクラップだと思っていました。

    1. ま~く より:

      Dr.鉄路迷さん

      まだ現役ですがもう何年も飛んでいないはずですので、飛ばすとなったらかなり大変だと思います。しかも長く中国で使われていましたので、メンテナンス状態も良くはなさそうです。

ま~く へ返信する コメントをキャンセル

※メールアドレスは管理者のみに通知されます。