ボーイングがエンブラエルと買収交渉

航空機メーカに関する大きなニュースが入ってきました。

米航空機メーカー、ボーイングは、ブラジルの同業エンブラエルとの「統合の可能性」を協議している。両社が明らかにした。実現した場合、ボーイングの商用・軍用機の品ぞろえが拡大する。
  ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙が21日報じたところによれば、両社の交渉は買収に重点が置かれており、ボーイングはエンブラエルの時価総額37億ドル(約4200億円)を大幅に上回る価格を提示している。いかなる提携もブラジル政府の承認が必要になると、両社は発表文で説明した。
2017/12/22 (bloomberg) 

旅客機部門ではエンブラエル社は座席数100席未満の小型機を中心に製造している一方、ボーイング社の旅客機で最も小さなものは座席数が150席程度の737シリーズとなっています。そのため合併による相乗効果があると見込んでいるのでしょう。この動きの背景には、ライバルのエアバス社がやはり小型機を製造するカナダ・ボンバルディア社の提携がある事は明白です。エアバス社はボンバルディアがCS100(座席数:100~135)やCS300(座席数:130~160)等を製造する、事業会社「CSALP」に50%の出資をしています。

かつてボーイング社もこのクラスの旅客機を計画していた時期があります。19997年に1997年にマクドネル・ダグラス社を買収し、MD-90をベースとしたボーイング717を1999年にローンチします。計画ではこのボーイング717の胴体を短縮し座席数を70から80席とした717-100Xとして開発する計画がありました。しかしこのクラスの旅客機はボンバルディアやエンブラエルが先行していたこともあり、ボーイングは座席数100席以上のクラスの飛行機に絞って生産するとした経緯があります。

今回はエアバスの動きに呼応する形で合併話が出てきましたが、独占禁止法の関係もありますのですんなり合併と言うわけにはいかないでしょう。今後の動きに注視が必要そうです。

※写真はエンブラエルE170

6 responses on ボーイングがエンブラエルと買収交渉

  1. あさと より:

    100席クラスのジェットは
    先進国を中心に必要ですからね
    ボーイングも新たな商圏として重要視してるのは良くわかります
    航空機メーカーも
    私が飛行機に乗り始めたころは多数ありましたが
    どんどん少なくなっていますね

    1. ま~く より:

      あさとさん

      航空機メーカは寡占化していますね。かつての日本で世間を騒がせたロッキードは名前もなくなってしまいましたし、ボーイングとエアバスの二極化が進んでいきますね。そうなると新規参入組のMRJがどのようになるかにも注目です

  2. いはち より:

    あら、この会社、もう吸収されてしまうのですか。
    良い飛行機だと思いますよ。でも、長い物には巻かれろでしょうね。
    私はぼんばるディアが好きです。

    1. ま~く より:

      いはちさん

      まだ決定ではないですが、買収交渉が進んでいるようです。ただ独占禁止法の関連手続きがありますので会社同士で合意しても、その審査に時間がかかると思います
      エンブラエルの飛行機はJALも導入していますので、私も何度か利用したことがあります。なかなか快適な飛行機です

  3. Dr.鉄路迷 より:

    こうくると小型ジェットが日本でももっと多くなるかもしれないわけで、
    私が好きなプロペラ機が減ってしまいそうで・・・。

    1. ま~く より:

      Dr.鉄路迷さん

      航空機メーカの動きとは別に地方空港を抱える自治体はどこもジェット化を望みますから、ジェット化の流れは進むでしょうね。プロペラ機が残るのは滑走路を延長する予算や土地がない空港だけになるかもしれません。エンブラエルもプロペラ機は生産しているんですけれどね


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