お久しぶりです

このところ仕事が忙しく更新が滞っていました。今まで仕事のことをあまり書いたことはありませんでしたが、今回は少し近況報告を兼ねて書いてみようと思います。

今回の多忙の理由は、基幹システムを新システムに移行したことが原因でした。当初は昨年12月には新システムが稼働しているはずでしたが、担当者がうまく捌けなかったことから稼働させることができず新しい担当者の下で年3月末の開始に延期になっていました。実は私が今の部署に移って来たのは今年の4月のことですので、本来であればその時点で新システムが稼働しているはずでした。

そして4月になり予定通り新システムを稼働させたものの現場が大混乱に陥り、急きょ旧システムに戻すという事態が発生します。そこで立て直しのためのサポートに私が入ることになりましたが、今度は主担当だったはずの人間が、突然ドロップアウト宣言をして出社しなくなるという事態が発生します。結果的にサポートだったはずの、私が最前線に立つ必要に迫られることになりました。

こういう経験、意外と経験しているんです。以前にも「大阪のプロジェクトが大変だから手伝ってあげてよ」と言われ、週2日ペース参画という掛け持ちでサポートに入ったことがあります。しかしPMが客からダメ出しを喰らい交代、変わってPLからPMに昇格した人間もダメ出しを喰らい、気が付いたら最前線でPMを張ってたなんてこともあります。

余談はともかく立て直しの必要に迫られ状況を整理するととんでもない状況が見えてきます。

・複数のシステムが連携するのに結合試験が未実施
・当然、運用テストも未実施
・ユーザ教育も未実施
(実際に使用する帳票を現場キーマンが4月の初日に初めて見たとか・・)
・マスタ整備が未完了

こういう状況でベンダー側も良く、Goを出したものです。またベンダーとの会話を進めるとよくこんな声を耳にするようになりました。

①XXはお客様から回答を頂いていませんので未着手です
(回答催促はしない)
②XXついては○○様にご説明済です
(理解しているかまでは確認していない)
③弊社の担当範囲はXXまでです。
(境界線の問題は放置)

マルチベンダーのプロジェクトでこれではうまくいくはずがありません。そこで少々強引なやり方も取りましたが、①②についてはベンダーに禁句を通達し、期限設定をし回答の催促なり理解度の確認を行うよう求めます。③については私が、境界線のボールを拾い上げて適切と思われる側に渡すということを実施していきます。まぁこう書いてしまえば当たり前のことです。私自身こうした仕事の進め方を体得したのは25歳くらいだったと思います。

上場企業のベンダーでもこういうことがきちんとできない人がいるんだなということを実感するとともに、久しぶりにブースタースイッチをONにした日々を経験することとなりました。

5 responses on お久しぶりです

  1. あさと より:

    うちの会社とは事情が違うでしょうから比較にはなりませんが
    システム開発者やシステム担当者同士の話し合いやツメは
    おうおうに解り合ってる部分が話されないという状況にも陥りやすいみたいです
    4年前にわが社が導入したシステムも
    ERP・会計システム・仕入れシステム・店舗システム・オーダーシステム
    全てを統合するシステムだったのですが
    案の定稼働後にそれらの結びつきのところで不具合が発覚
    会社の上部はそういうことはまるで解りませんので
    システム担当者の独断で進むわけです
    結局契約のことがありますので
    そのまま使い続けながら不具合の個所を発見しつつ手当をするという
    ま~くさんとは違う対処になりましたが
    契約のことを感知しないシステム担当者
    システムの「当たり前」の個所を黙認だけで確認しない技術者
    それらのことを全く知らない上層部
    現場担当抜きで進むとこうなります・・・・(笑)

  2. Akiko より:

    おひさしぶりです。
    最近ま〜くさんのブログの更新が無かったので、気になっておりましたが、お元気そうでしたので良かったです。
    お仕事のトラブルのお話、本当に大変でしたね。おつかれさまでした。今は少し落ち着かれたのでしょうか?

  3. ま~く より:

    あさとさん
    会社の規模や体制によっても異なりますが、システム導入を
    手掛けてきた人間にとってはやはり現場とコンセンサスをとりながら
    進める必要があると思っています。時には現状を維持したい現場の
    抵抗にあうこともありますが、やはり実務を行う人の協力なしでは
    充分な成果を上げることは難しいです

  4. ま~く より:

    Akikoさん
    ありがとうございます。
    おかげさまで今ではだいぶ落ち着いています。
    今回もなかなか大変な経験となりました

  5. 餌釣師 より:

    お疲れ様です、耳の痛いお話しです。
    お互いが上手くカバーしあえれば最高のパフォーマンスを発揮できるのでしょうけどね、なかなかそこまでの現場には出会えません。
    ただ、大概はベンダー側のPMかお客さん側のPMが優秀であれば最後は収まるところに収まるんですけどね・・・
    火消が出来る人は限られているので、頑張って下さいとしか言いようがないのですが、くれぐれもお体にお気をつけて!


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