拙宅の隣には小さな天満宮がある。普段は神主もおらず鍵がかけられており、中に入ることが出来ず、地域の自治会が集会所代わりに使ったりしている。そんな神社であるが、神主を呼んで毎年1月25日に御奉射(おびしゃ)という神事が行われる。
御奉射とは江戸川流域の一部と千葉市や佐倉市の一部に残る神事で全国的には珍しい神事である。御奉射の催行の仕方も地域によってまちまちで、座った状態で弓矢を打ち吉凶を占うものや、になめっこをして敗者が盃に注がれた酒を飲むといったものもある。
拙宅の隣の天満宮で行われる御奉射はシンプルで、神主を呼んで祝詞をあげてもらう。その後参列者で全員が玉串奉天を行い神事は完了となる。その後は机を並べて持ち寄った料理を囲み、自治会の新年会となる。前者は宗教行事、後者は地方自治という事で、政教分離の観点から御奉射神事は氏子総代が主催、自治会新年会は自治会長の主催となっている。しかし実質的には両者は一体化して実施されているのが実態である。
日にちが毎年1月25日と決まっているので年によっては平日に開催されたりするが、本年は日曜日だったこともあり小生も参加することが出来た。珍しい神事を目の当たりにすることが出来るとともに、新宴会では地元の情報交換ができるなど有意義なものとなった。
天満宮の参道はこんな狭い道です。
鳥居の向こうに見える小さな建物が神社です。建坪で15坪ほどです。
神事の様子についての写真撮影は自粛しました。
うちの近所にもこのような小さなお宮さんはありますが、なんでここにあるのかとか神事とか全然気にしていませんでした。
ちょっと調べてみるかなあ。
おびしゃですね。
御歩射とも表現されます。1月25日はおびしゃの日です。
たぶん、千葉県で行われるこの神事の日にちは
変わらないと思います。
私も昨年まである役職を務めていたので
このオビシャに呼ばれました。
昔に比べて随分と簡略化されましたね。
まあ、農村に残る風習です。
私の所では歩けないくらいに飲まされるのですが
そんな事は無かったみたいですね。
Dr.鉄路迷さん
お宮があるところは何かしらの縁起があるものと思われますので
調べてみると面白いことがわかるかもしれませんね
いはちさん
「御歩射」と書くところもあるのですね。
私自身、長年千葉県に住んでいながら御奉射を知ったのは今の家に
移り住んでからです。私の家の隣の神社ももともとはその年の豊作の
吉凶を占うものとききましたのでやはり農村に伝わる神事なのでしょうね
私が初めてこちらの御奉射に参加したときはシコタマ飲まされましたよ(^^ゞ
これは千葉県と言う土地柄の神事なんでしょうか
それとも天満宮独特のものなんでしょうか
あさとさん
コメントに気づかず返事が遅れました。
こちらは土地柄による神事となっております
ですので本家の天満宮では行われていないはずです。
地域独自の文化が意外と身近なところにも残っているものです