小生の住む千葉県北東部は、様々な平将門に関する伝承が伝わる場所である。例えば将門を裏切った桔梗御前を疎んで桔梗を植えない地域があったり、将門調伏の祈祷を行った成田山を詣でてはいけないとする地域が有ったりする。歴史上は朝廷に弓を引いた悪者として扱われがちな将門であるが、当時の地域住民からは慕われた存在だったのではないかと小生は考えている。そんな将門を祀る将門神社が拙宅から車で30分ほどの場所にあることを知り、先日出かけてみることにした。
将門神社があるのは、手賀沼にほど近い柏市岩井(旧、沼南町)という地区である。もともとは将門の住居があった場所に、将門の死後に三女如蔵尼が父を祀って神社を建てたのは始まりとされている。その後、何度か建替えが行なわれ、現在の建物は江戸時代に建てられたものと言われている。同じ敷地には龍水院という真言宗の寺院が建っているが、どちらかと言うと龍水院の敷地の隅に将門神社が建っているという表現の方が正確かもしれない。
事前に予想できたことではあったが、将門神社はかなり小規模なもので神社というよりは、祠に近い。鍵がかかっているので中をうかがい知ることはできないが、神社脇の案内文には「現在の本殿は安政八年の建立にして、記念の木札七枚を保存す」とあることから中には現在の建物の建築当時の木札が収められているものと思われる
時間にして5分もあれば見学を完了してしまう規模のもので、観光客が続々とやってくるという場所でもない。しかし小生は滞在していた30分のほどの間にも、ポツポツを参拝にやってくる人がおり、現代における将門人気を感じさせる経験となった。
将門神社の付近はこんな名前の通りになっています
こちらは龍水院の門です。
龍水院の境内はきれいに清められています。
将門神社は龍水院の片隅にひっそりと祀られています。
神社の建物はかなり小ぶりです。
神社の題額はあまり風情はないですね
神社の縁起について書かれた看板もあります。
(画像クリックすると拡大表示します)
大正年間に鳥居を再興した記念碑が残りますが、現在は鳥居はありません
某M氏もこの将門伝説にのっとり、成田山をお参りしない
地域に住んでいたんですよ。
沼南町にあったのですか?
ぜんぜん知らなかった~
へぇ意識的に成田山をお参りしない地域とかあるんですね。
将門というと大河ドラマを思い出します・・・年齢が(笑)
平将門の乱は中学生の時に習いましたが
やはり関西と関東では親しみやすさが違っているんでしょうね
地元ならではのエピソードにまつわるものは
遠く離れた土地の人間には全く知る由もないです
やはりそういうのがあると身近に感じていいですね
いはちさん
将門神社は規模も小さいですので、興味を持って調べないと
なかなか気が付かないかもしれません。
実は私の自宅の近辺にも将門をめぐる伝承があるのですが
史跡があるわけではないので、ブログで紹介しにくいのが残念です。
餌釣師さん
大河ドラマで将門をやっていたことがあるのですか。
私はあまり大河ドラマを見ないので知りませんでした。
あさとさん
やはり関西の人にとっては、将門と言うのはあまり馴染みの
ない存在でしょうね。
地元の歴史を調べた理するというのは、時には思わぬ発見が
あったりもしますのでなかなか面白いものです。
もっとも史跡が多い関西とは比べ物にならないほど史跡は少ないと
思いますが。。