以前に少し書いたことがありますが、今年の3月くらいから週末にジョギングをするようになりました。始めて2・3ヶ月の頃は膝を故障したりして停滞することもありましたが、最近ではコンスタントに5~10kmの距離を6分00秒/kmくらいのペースで走っています。そんなときに使用しているのが、今回紹介する「Runkeeper」と言うスマホのアプリです
Runkeeperの概要
Runkeeperは世界で3000万人以上が利用しているといわれる、フィットネスアプリです。ジョギングはもとよりウォーキング、スイミング、トライアスロンなど様々な運動の記録をとってくれます。しかし多くのユーザが利用しているのはアプリの名前にもあるように、ジョギングやランニングのロガーとしての用途です。
ジョギング中のRunkeeperの画面。シンプルに必要な情報のみが表示されています。アシックスになってから、UIの改善が進んでいるようです
Runkeeperを起動した状態で走ると、設定したサイクルで現在のタイムや走行距離を読み上げてくれます。イヤホンをしていれば、いちいちiPhoneの画面を見なくて良いので便利です。またジョギング後は走ったコースを地図にプロットして表示してくれますし、走ったコースの高低や消費カロリーなんかも確認できます。小生自身は利用していませんが、有料会員になると理想的な運動プランを作成してくれるなんてこともできます。
なおRunkeeperを運営していたFitnessKeeper社は2015年に大手運動用品メーカ・アシックスに買収されています。
自分流の使い方
ジョギング中は1kmごとと、5分おきに現在の状態を音声読上げしてくれるよう設定しています。こうすることで1kmごとに現在のペースを認識することができますし、5分ごとの到達ポイントの目標の達成有無が把握できます。これがモチベーションの維持にはおおいに役立っています。
<心拍数トレーニングの心拍ゾーン>
また小生の場合、「心拍数トレーニング」ということを意識して走っています。これは運動中の心拍数が最大心拍数に対して、どの程度の負荷になっているかを把握し目的にあった運動負荷とするものです。心拍数トレーニングでは、最大心拍数に対して70~80%の負荷であれば有酸素運動となり脂肪燃焼などが期待できるとされています。また80~90%の負荷になると無酸素運動となり脂肪燃焼効果が薄れるとされています。そのためジョギング中の心拍数を把握することは大変重要な要素となっています。
チェストバンド型の心拍計。これを胸部に装着して走ります。Bluetoothで接続し心拍データをiPhoneに送ります。
Runkeeperではスマホとチェストバンド式の心拍計を無線接続することにより、心拍計が計測した心拍数をリアルタイムで記録することができます。そのため走りながらスマホの画面を確認し、心拍数が上がりすぎていればペースを落とすなんてことも可能です。またWebサイトでは、どこでどのくらいのペースで走り、その時の心拍数はどのくらいだったのかと言う事を確認できますので、過去のジョギングを振り返り今後の方針を立てるのにも役立ちます。なお心拍数トレーニングについては、解説している専門サイトが多数ありますのでそちらをご確認ください
Webサイトでは走った際の標高差、ペース、心拍数が記録されます。これは次回のジョギングの方針を立てるのに役立ちます。
競合アプリ
同種のアプリで最大手なのがAdidasが買収した「Runtastic」というアプリです。こちらはユーザ数も全世界で7000万人以上となっており、Runkeeperの倍となっています。機能的にはRunkeeperもRuntasticもほぼ変わりませんが、比較してみると以下のような形です。
機能 | Runkeeper | Runtastic |
---|---|---|
走行コース記録 | ○ | ○ |
標高記録 | ○ | ○ |
スプリットタイム記録 | ○ | ○ |
音声コーチ | ○ | ○※有料版のみ |
自動一時停止(ポーズ) | ○ | ○※有料版のみ |
ルート作成 | ○ | ○※有料版のみ |
運動目標設定 | ○※無料版制限有 | ○※有料版のみ |
有料版価格 | 9.99USD/月39.99UDS/年 | 600円(iOS)500円(Android) |
上記表で分かるとおり機能的には双方ともそれほど変わりません。ただRunkeeperで無料版でできることが、Runtasticの場合は有料版でないとできないものが多いです。また無料版のRuntasticでは、なにかひとつ操作をするたびに全面広告が表示されたり有料版への移行を促す表示がされ、これが大変に鬱陶しいです。(有料版にすれば出ないそうですが)
ただし画面はアプリ自体も、ウェブサイトもRuntasticの方が洗練されていて見やすいです。特に走行ルートの記録では、走ったルートがその速度によって色分けされているのはRunkeeperにはない機能で分かりやすいです。
Runtasticの走行履歴画面。走った速度によって色分けされているのが良いです
小生の場合は無料版でできる事が多いのでRunkeeperを使用していますが、好みの問題もあると思います。ただRunkeeperは日本語化が充分でなく、日本語化されている部分の訳も不自然なところがあると言う欠点があります。ただそれほど難しい単語が出てくるわけでもないので、英語設定のままでも迷う機会は少ないと思います。
アプリの効果
なかには友達や家族と一緒にジョギングをしている人もいますが、小生を含め多くの人はジョギング中は一人です。そんな孤独な作業もボイスコーチ機能によってジョギング中のモチベーション維持をすることができます。
またジョギング後も、サイトで走行データがたまっていく様子はどこかスタンプラリーをしている感覚にも似て、こちらもモチベーション維持に一役買っています。お陰でジョギングを始める前は「どうせ三日坊主に終わるよ」と嘲っていた周囲を見返すことができました。
けっこう面白いですね。
最後の地図はだんだん走っているスピードが落ちてきたことを示しているのでしょうか。
Dr.鉄路迷さん
走り始める前は、イヤホンをしながら走っている人を見ると、音楽を聴きながら走っているんだなと思っていましたが、こういうものがあると言うのは始めてみてしりました。
最後のRuntastic の画面は緑の方が遅く、赤い方が早いスピードで走っている事を表しています。緑丸の部分がスタート地点ですので、段々と速度が上がっているという事になります。
めんどくさがり屋の人間にとっては
音声アリが一番の魅力となりますね
いちいち見るのは気が散りますし
スマホはどのように携帯してらっしゃるのでしょう
あさとさん
やはり音声案内があるというのは便利です。
走り始めた当初は腕に巻きつけるタイプのポーチにiPhoneを入れていましたが、最近では腰に巻きつけるタイプのポーチに変更しました。いずれもスマホの画面が確認できるように透明の窓のついたものです。
どこまでもアナログな私です。
ここまで体を管理されていると言うことは、かなり走り込みに
力が入っているのでは?と思います。
私は感と経験だけの走りなので、もしかしたらこれを使ったら
劇的に走りが変わるかも?なんて思ってしまいました。
いはちさん
今年の3月の時点では継続して500mも走る事が出来なかった私ですので、少しでも苦しくなく走ろうと試行錯誤した結果です。心拍数を意識し80%の心拍ゾーンを維持して走ると、走りながら会話もできますし苦しいと感じる事はないんです。これまで継続できているのはやはり苦しいと感じないという要因も大きいと思います。
自分の走りを客観的に分析してみると思わぬ発見もあって面白いです