ランニングの際にRunkeeper と言うフィットネスアプリを使用したいるという話を書いた事があります。しかし最近になって、より強力なアイテムを入手することになりました。それがGarmin社のForeAthlete 235Jと言うランニング・ウォッチです。
ランニングウォッチに必要なもの
まずランニング・ウォッチとはなにかと言うと、その名の通りランニングの際に身に着ける時計です。ただ通常の時計とは異なり、以下の機能が要求されます。
- 走ったコースがGPSによって記録
- 走った距離、時間を計測・記録
- 1kmごとのラップタイムの計測・記録
他にも屋外での運動で使用するものなので雨が降っても大丈夫なように防水機能があれば良いなど、挙げればきりがありません。しかし最低限として必要な要素は上述の通りでしょう。
ForeAthlete 235J機能概要
ランニング・ウォッチはいくつかの会社から発売されていますが、GPS商品の製造・販売会社であるGarmin社の製品は世界中のランナーから広く支持されています。ForeAthlete 235JはGarmin社のランニング・ウォッチの中でもミドルレンジに位置する商品で、ランニング・ウォッチとして必要な機能はすべて備えているほか活動計としても使用できる商品となっています。その他にも以下のような機能を備えています。
- 光学式心拍計搭載し心拍数・心拍ゾーンの計測
- ランケイデンスの計測
- 50m完全防水
- GLONASS/みちびき対応高感度GPSチップ搭載
- ライフログの取得
- ConnectIQを使い画面のカスタマイズ可能
- 最大酸素摂取量(VO2Max)の計測
正直言ってランニング初心者にはオーバースペックともいえる商品です。しかし小生がこのモデルを選んだ最大の理由は、心拍計を搭載している事です。以前にも書いた事がありますが小生がランニングをする際には、心拍数トレーニングと言う事を意識しています。これまで胸の部分に巻いて庄着するチェストバンド式心拍計を使用していましたが、この装着作業が地味に面倒でした。また走って汗を書くと滑り落ちてくる場合があり、走っていてストレスでしたが、そんな事とも決別できます。
比較対象としたもの
今回の購入にあたり比較対象としたものがあります。それがApple社のApple Watch Series3でした。正確にはランニング・ウォッチではなくスマート・ウォッチのカテゴリの製品ですがランニング・ウォッチとして活用できないかと考えていたのです。
Apple社がApple Watch Series3を発表したのは9月12日(日本時間:9月13日未明)でしたが、事前にかなりエクササイズ機能を強化するとの噂が流れてきていました。そのため7月位からランニング・ウォッチの購入を検討していたものの、9月のApple社の製品発表を待つことにしたのでした。しかし肝心のバッテリ性能に関しては、Apple Watch Series3は以下のようなものとなりました。
Apple Watch Series3とForeAthlete235Jのバッテリ性能を比較すると以下の通りです。
【Apple Watch Series3】
【ForeAthlete235J】
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いずれもカタログスペックですの、実使用ではもう少し短くなると思われます。しかしApple Watch Series3のGPS+LTE通信時の4時間と言うのはあまりにも短すぎます。
フルマラソンを4時間未満のタイムで走る事をサブ4と言い多くの市民ランナーが目標にしています。しかしその達成率は3割未満と言われています。つまり市民ランナーがApple Watch Series3をランニング・ウォッチとして走った場合、7割以上がゴール前にバッテリ切れを起こすという事になります。これでApple Watch Series3の選択肢は完全になくなりました。
実際に使用してみて
ランニング中
ランニングに装着して走ってみるとこれが大満足です。1kmごとや5分毎と言った自分が設定したタイミングが到来したことをバイブで通知してくれるので、走っていてペースを掴みやすくなりました。また以前はiPhone のRunkeeperを使ってランニングの記録をとっていました。しかし走っている最中にペースや心拍数を確認する必要があるので、こういうケースを腰に装着して走ってました。
これって走っている時にすれ違った人なんかも容易に見れるという事です。すれ違ったランナーが「アイツ遅いな」なんて思われるのではと、ちょっと恥ずかしかったのですが、そんなモヤモヤとも決別です。
ランニング終了後
ForeAthlete235Jはスイッチを入れて走るだけで様々なデータを収集してくれます。計測したデータの詳細は、Garmin社が運営するGarmin Connectと言うサイトで確認できます。
こちらは先日の小松菜マラソンの記録です。このように地図上に走った走行コースを当時の気象データと合わせて記録してくれます。
1kmごとのスプリットの記録もきちんととってくれます。全てランニングウォッチにお任せですので何も操作する必要はありません。
一番下のグラフはランケイデンスと言うものを計測したグラフになります。ケイデンスとは元々はサイクリング用語で、自転車の車輪の回転数を表す言葉です。ランニングの場合は足の回転数、すなわち歩数と言う事になります。ランナーのスキルにもよりますが、男性ランナーでは180~190、女性ランナーは、185~195が目安と言われています。
ちなみにランケイデンスについては片足1歩で1カウントするのと、両足1歩づつで1カウントするという方法があるようですが、Garmin Connectでの表示は前者となっています。
活動計として
ForeAthlete235Jには活動計としての機能もありますので、普段の生活でも活躍してくれます。心拍数、歩数を24時間計測し保存、Garmin Connectに表示してくれます。Under Armour社が運営するmyFitnesspalと言うサイトで食べたものを記録すると、摂取カロリーから歩いて消費したカロリーを差引きどのくらいプラス(マイナス)になったかを表示してくれます。
個人的に有益と感じているのは睡眠に関するライフログの取得です。
こちらはある日の睡眠データです。水色が浅い眠りの時間帯、黒い部分が深い眠りの時間帯、そしてピンクの部分が目が覚めている時間帯です。この日はちょっと遅くまでPCで作業をしていたこともあり就寝したのが遅かったのですが、睡眠の質としてはまずまずだったようです。
そして別な日の睡眠データです。しかし本来はあるはずの黒い深い眠りの時間帯がありません。実はこの日は休みだったこともあり昼間から酒を飲んでしまい、かなり深酒になってしまっていた日でした。睡眠時間は前者よりも長いものの睡眠の質は良くないことが分かります。実際にこの翌日は終日倦怠感が残っていました。深酒が睡眠に良くない影響がある事が、如実にわかります。
またConnectIQと言うサイトで、時計の画面やトレーニング中の画面をカスタマイズできるのも楽しかったりします。このようにランニングだけではなく、普段の生活も変えてくれそうなアイテムとなっております。
へ~。すごい機械が登場したのですね。
時計も持たずに走る私は化石の様なものになってしまうのでしょう。
確かに、ペースを教えてくれたりすると自分の体力や気象条件による
早い、遅いがよくわかるのでしょう。
ほしいけど・・
いはちさん
タイムやペースを意識して走るとやはり色々違ってきます。私の買ったモデルは少し値が張りましたが、心拍計はない廉価モデルでしたら、9,000円ほどのものもあります。その位のモデルでも走っている最中に、事前の設定よりも早く走っているのか遅く走っているのかを知らせてくれる機能があったりします
スマホアプリより
より機能が充実していますね
何より
装着するのが楽であるという点が
一番の魅力ポイントかもしれません
あさとさん
無料のスマホアプリよりも計測できる項目も多く機能も充実しています。機能がありすぎて使用していない機能までありますが・・・
おっしゃるように装着が簡単と言うのは本当に良いです。以前は胸に付けた心拍計がなかなかスマホで認識せずに、走り出せないなんてこともありましたから
これ、車とか列車などの速い速度で移動した時でも使えるのですか?
Dr.鉄路迷さん
GPSなどの測位衛星からの電波が捕捉できる環境でしたら使用できます。ただ(恐らく)Dr. が考えられているような使い方ですと、GPSロガーと言うジャンルの商品で良いでしょうし、だいぶ前に紹介したMovesなんてスマホのアプリでも良いかもしれません。
https://seiryuh.org/archives/623