大誤算
初回の教習から一夜明けると、左腕に筋肉痛を感じます。初めて行った左腕でのクラッチ操作で筋肉痛が発生したようです。この日はそんな筋肉痛を引きずったなかでの教習となりました。この日は10時からと11時からの連続2時間の教習の予定となっています。
教習所へは基本的にバイクで通っていますが、この日は教習の様子を見てみたいという家族がいましたので、車で行くことにしました。鎌ヶ谷市内にはいくつか渋滞する場所がありますので、教習の30分ほど前に到着するような時間に家を出ます。ところが鎌ヶ谷市内に入った途端、酷い渋滞に遭遇します。その様子は明らかに普段と違っており、普段は絶対に渋滞しないような所まで渋滞しているのです。
ただよく見ると、渋滞がひどいのは北へ向かう道路で東西や南へ向かう道はそれほど渋滞していないことがわかりました。そこで北への移動には裏道を駆使し、なんとか教習開始の5分前に教習所に到着しました。余裕があるどころか、ギリギリになってしまいました。すでに配車が始まっていましたので、大慌てで靴を履き替え配車券を受け取り二輪待合室に移動しました。後で調べたところ、東邦鎌ヶ谷病院にインフルエンザの予防接種を受ける人が殺到し、大渋滞になっていたそうです。
教習内容
教習メンバー
さてこの日の最初の教習はやはり指導員3名、教習生3名というワンツーマンの体制です。小生の担当になったのは小型ATの時に検定員を務めた指導員です。俳優の六平直政さんに似た感じでスキンヘッドで少し強面の人です。そんな外見とは違って、とても良い方なので密かにまた教習で担当にならないかなと思っていた指導員です。
S字
まず連れていかれたのは下の航空写真の右端にある8の字の部分です。この8の字の部分の左右の片側のみを使ってS字に通過するように指導員に言われます。ここで大きな問題が発生します。一晩寝てリアブレーキを使うという事を奇麗に忘れてしまっていたのです。フロントブレーキと半クラッチで速度を落とそうとするのでバイクが暴れ、安定しません。
そしてとうとう8の字の入り口部分で制御できなり転倒しそうになり停止します。バイクは大きく傾いた状態ですので、必死で立て直そうとしていると指導員から「転べ!」と声がかかりましたのでゆっくりと転倒することにしました。止まっている状態から寝たという感じでしたので、まったく無傷です。指導員からは「もう2時間乗っているんだから、もっと乗れてくれよ」なんて事を言われます。
しかし教習のなかで徐々にリアブレーキを使う感覚を取り戻していき、走りも少しづつ安定するようになります。
急制動
次の課題は急制動です。本来は40km/hからの停止にになりますが、この日の教習では35km/hからリアブレーキのみで止まるように言われます。規定では11メートル以内に止まる必要がありますが、速度が遅いこともあり8メートル手前で停止します。次にフロントブレーキのみを使っての急制動を行います。考えてみると小型ATの教習の時も同じようなことをした気がします。こちらも8メートルほどのところで停止しました。そして、最後は前後のブレーキを使っての急制動です。
ここで2つほど問題が発覚します。まずは車両感覚です。急制動では指定された地点にあるパイロンを通過してからブレーキをかける必要があります。しかし自分がパイロンを通過したと思いブレーキングを始めたポイントでは、まだパイロンの手前だった事を指摘されます。運転してるとフロントタイヤの先端は見えませんが、こちらは感覚的にどこにあるのか理解する必要があります。こちらは止まった状態のバイクのフロントタイヤに合わせてパイロンを置いて貰い位置を確認する事で、すぐに是正する事ができました。
もう一つの問題は停止する瞬間にクラッチを切るのと同時に、左足で無意識に足を動かしギアダウンしてしまう事です。こちらは、なかなか是正する事ができずに苦労した点となりました。その後は、急制動とS字を繰り返し教習時間は終了となりました。
今回の教習項目
前半にリアブレーキをうまく使えなかったこともあり、少し「おまけ」だよ的なことを言われたものの、なんとか予定の教習項目を終了することができました。
No | 教習項目 | No | 教習項目 |
1 | 車の取扱い | 10 | バランスのとり方(直径) |
2 | 自動車の機構と運転装置の取扱い | 11 | バランスのとり方(曲線) |
3 | 運転姿勢 | 12 | 坂道の通過 |
4 | ブレーキ操作のしかた | 13 | 坂道における停止及び発進 |
5 | 発進及び停止のしかた | 15 | 交差点通行(直進、右折、左折) |
6 | 変速操作のしかた | 17 | 急制動 |
7 | 円滑な発進・加速 | 18 | 交通の状況及び道路環境に応じた運転 |
8 | 速度の調節 | 20 | 高度なバランス走行など |
9 | ブレーキ操作 | 21 | 教習効果の確認(みきわめ) |
黄色:今回の教習項目、灰色:教習済の項目、白色:未履修の項目
以前の私のコメントでリアブレーキのくだり、まさにこれですね。
多くの人は免許を取るとリアブレーキのことを忘れてしまいます。
これは頭で考えて操作するのではなく無意識にできるようにならないと事故は減らないです。
ちなみに教習の中でリアのみ、フロントのみ、全制動をやらせたのは規定内で止まるというよりもリア、フロント、前後使用の順で制動距離が短くなることを体感させることが目的です。
ですのでリアのみとフロントのみの制動距離がほぼ同じになったのだとすればフロントのかけ方が弱いと言えます。
教官からも説明があったかと思いますが、指定制動での急制動はパイロンを通過するまでブレーキレバーに指をかけちゃダメです(たぶん減点)
急制動の本来の目的は飛び出しなどの際、安全に短い距離で止まることが目的なのでシフトダウンしてしまうというのも×ですね。
これらは理屈よりも場数なのでこの教習時間では足りないなぁ。。と思うのが私の意見です。
あと教習所的にOKなのかは知りませんが私はS字、クランク、スラローム、一本橋、これらはリアブレーキだけでイきました。むしろフロント使ったらコケるかも?(笑)
落武者R さん
以前のコメントでリアブレーキの大切さをアドバイス頂いたので、リアブレーキはかなり意識して教習に臨んでいます。それでもなかなかリアブレーキの使い方は難しいいなぁ、というのが実感です。強く踏み過ぎたり、無意識に踏んでいたりという感じで・・・
今回の限定解除教習の規定時間は8時間ですが、私もこれは短いように感じています。普段、スクータに乗っているとはいえ、マニュアル車の運転に関しては自動二輪免許を持っていない人とあまり変わらないと思います。自動車免許のみを持っている人の教習時間は17時間ありますが、その半分以下で同じ事を習得しなければならないことになります。そのため一つ一つの課題に割り当てられる時間も短いように感じます。
急制動に関しては小型ATを取った時は、最初は落武者Rさんの言うようにパイロンを通過するまでブレーキに指をかけたらいけないのだと思っていました。ところが小型ATの時も今回の限定解除でも、教習所で言われた方法はこんな感じです。
・指定速度より少し早めの速度を作っておく
・パイロン手前でアクセルを戻す
・ブレーキレバーに指をかける
・パイロンを通過したらブレーキをかける
クランクでフロントブレーキを使ってコケるのはすでに体験済です(笑)
その他の課題でも、特定の速度を作る時はリアブレーキの方が良いことは少しだけわかってきた気がします
今回の記事は…私には理解ができません・・・・が
良い教訓を得たということでしょうか
なにはともあれ先に進めてよかったです
あさと さん
バイクに乗らない方にはピンとこないかもしれませんね。要はブレーキの練習をメインにしたのですが、落武者Rさんのコメントにもあるように、マニュアル車のバイクのブレーキは少々慣れが必要なのです。
はい。
鎌ヶ谷市内は30年前私が住んでいた頃から渋滞がひどいです。
なので抜け道を覚えて、更にどけどけ方式で走るしかない・・と
言った感じでしょうかね。
悲しいけど。
Rさんがおっしゃる通りだと私も思います。
私はオフロードバイクに乗っていたので
知らず知らずのうちに体に身についてしまっていたのかもしれません。
いはち さん
週末の行動圏は殆どが鎌ヶ谷市内ですので、渋滞する箇所は把握しているのですが、この日の渋滞は異常でした。Twitterなんかでもたくさんの人が「なんだこの渋滞」なんて感じのTweetをしていました。
50㏄でもギア付きのバイクに乗った経験があれば、教習でも役立ったのだと思いますがそういった経験はありませんので、少し苦戦しています