アユタヤの遺跡群の中でも、もっとも北西に位置するのがワット・プーカオ・トーンである。アユタヤ遺跡が点在する中州島から外に出たところにある遺跡である。
この寺が建立されたのは、1569年にアユタヤを占領したビルマのバイナウン王によってである。当時はビルマ様式の寺院であったが、その後、1574年にアユタヤ王朝を再建したナレースアン王によってタイ様式の寺院に改められた。寺院の中心に位置するのは1754年に再建された高さ80メートルにも及ぶ仏塔である。1956年には仏歴25世紀を祝って頂上に2.5kgの黄金の珠が付けられたことから、「黄金の仏塔寺院」とも呼ばれている。
アユタヤ王朝を再建したナレースワン王(サンペット2世)はタイ三大王に数えられる王で、2012年に改定された50バーツ札の裏面にはその肖像が描かれている。またアユタヤ王朝復興の様子は、ワンチャナ・サワッディー主演の『キング・ナレスワン』という映画で映画化されタイでヒットを記録しており、小生も見たことがある。
そんなナレースワン王にゆかりの寺院だけに、寺院の手前には大きなナレースワン王の銅像が大きな鶏の像を従えて建っている。鶏を従えているのはナレースワン王が、鶏を愛育していた事によるものであるらしい。そんなナレースワン王の銅像を通り過ぎると、寺院の正面にでる事ができる。
巨大な仏塔には階段が設けられており最上部まではいけないものの途中まで登る事ができ、上からはアユタヤの街を一望する事ができる。ナレースワン王も見たであろうこの眺めを見ながら、映画『キング・ナレスワン』の世界に想いを馳せることとなった。
ワット・プーカオ・トーンはアユタヤ遺跡群の一番西方にあります
※PCの場合は画像クリックで拡大表示します。
ワット・プーカオ・トーンに続く道にはナレースワン王の像があります。
ナレースワン王の銅像の近くに鶏の像もあります
50バーツ札には表にはプミポン国王、裏にはナレースワン王があしらわれています。
ワット・プーカオ・トーンに到着です。
少し斜めになっているのがわかるでしょうか?
写真がななめなのではなく建物が傾いているのです。
こちらに登れるようなので登ってみましょう
かなり急な階段を上って上に到着
観音様(?)が迎えてくれました。
ナレースワン王像の方を見るとこんな感じです。
ワット・プーカオ・トーンの裏手は寺院のようです。
今回は地図上でかなり端っこの方に来ているのですね。
ホントだ。右側に傾いていますね。
これは建てたときに傾けて建てたのか?
時間が経ってこんな傾斜になったのか?
元々は綺麗な白い建物だったのでしょうね。
急な階段は、ワットアルンよりは少し緩いかな?
この位だとA様も登れそうですかね(笑)
あら。
斜めですね。
C国人につくらせたのか?
蘇州の虎丘の斜塔のようにだんだん傾いてきているのでしょうか。
この階段は高所恐怖症泣かせの階段ですね(笑)
傾いている建物も相重なって恐怖心が高まってしまいます(笑)
はい
これならなんとか上れると思います(笑)
というより上りました
この塔の作りはジャワ島のボロブドゥールにちょっと似ています
ボロブドゥールは中央塔がこんなに大きくないのですが
基本の回廊づくりなんかは共通点があります
以前の記事の寝釈迦の法衣ですが
私の行ったころはなかったですよ
いはちさん
立地としては地図にもある通り、他の遺跡から離れていますので
トゥクトゥクのような移動手段の方が便利だと思います。
傾きについてはピサの斜塔と同じように年々傾いているらしいです
調査団が入って傾きを修復できないか検討した事もあった
らしいですが、結局ムリという結論に至ったようです。
餌釣師さん
実はワットアルンに登っていませんので、私自身では比較が
できませんが、あさとさんのコメントを見るとこちらの方が
傾斜が緩いのかもしれません。
階段が四方にありますが、階段によって勾配が急なものと比較的
緩やかなモノのがあるようです
鉄路迷さん
いはちさんへのリコメにも書きました通り年々傾いているそうです。
土台部分はもともと建造したビルマ軍の手によるもの、塔の
上部はアユタヤ王朝が復興してからのアユタヤ王朝の手によるもの
ですので、付け焼刃てきな造りになっているのかもしれません
旅途愉快さん
タイの仏塔にはこうした急なこう配の階段があるものが多いようです。
もちろん登らなくとも良いのですが、折角ですので登ってみました。
高いところが苦手な方は登りよりも下りの方が怖いかもしれません
あさとさん
こちらには登られた事があるのですね。
アユタヤを一望できる上からの眺めは壮観ですよね。
現代よりも国境の概念があいまいだった時期には人やモノの
移動が今よりも制限なく行われていたでしょうから、文化的な
ものもやはり共通点が多くあるのが分かりますね。
ワット・ローカヤ・スターの法衣はやはり以前はなかった
のですね。