佐倉藩最後の藩主となったのは、堀田正倫と言う人物である。御存知の通り当時の大名の妻子は、人質として江戸藩邸に居住する事を強要された。そんな事情もあり、堀田正倫自身も江戸生まれ、江戸育ちとなっている。
明治維新以降に伯爵に任ぜられた、堀田正倫が旧領地である佐倉での住居として、明治23年(1891年)に建てたのが現在も佐倉市鏑木地区に残る旧堀田邸で、平成18年には国の重要文化財に指定されている。明治以降における旧大名の生活ぶりをうかがう事の出来る施設となっている。
時代を感じさせる建物ゆえ、映画やドラマの撮影に利用されることも多く、NHKで放映された「坂の上の雲」、TBS系で放映された「仁 -JIN-」等のロケが旧堀田邸で行われている。
訪れてみると旧大名の邸宅だけあって、先日に紹介した武家屋敷とは規模もつくりも全く違うもであった。元武士だけあってきらびやかなつくりではないが、まさに質実剛健と言う言葉の通りしっかりとしたつくりとなっている。また邸宅に面する庭も決して華美ではないものの、品のある日本庭園となっている点も好印象であった。
また圧巻であったのは併設されている、さくら庭園であった。広大敷地には手入れの行き届いた西洋芝が植えられ、植えられている植栽も見事の一言である。堀田邸のみならず、この庭園だけでも一見の価値は充分であると感じられた。
所 在 地:千葉県佐倉市鏑木町274番地 開館時間:午前10時~午後4時30分(入館は午後4時まで) 休 館 日:月曜日(休日の場合は翌日)、年末年始、臨時休館日 入 場 料:一般大人310円 ※データは2011年10月現在のものです |
旧堀田邸は入り口も立派です。
入ってすぐのこの部屋も、ドラマJINの撮影で使用されたそうです。
出演者のサインも展示されています。
こちらは湯殿。いわゆる風呂です。湯船はなくかけ湯のみで洗ったそうです。
こちらの部屋は、JINの中では薩摩藩の江戸藩邸の部屋として使用されました。
部屋から庭を見ると、こんな感じです
庭から建物も見るとやはりタイムスリップしたような錯覚を覚えます
旧伯爵家の広大な庭園も手入れが行き届いています。
石灯籠も見事なものが置かれています。
サインの宛が「旧堀田邸さんへ・」ってのが面白いですね。
どっしりとして落ち着いた佇まい。
江戸の頃の佐倉の賑わいが目に浮かびます。
今よりも栄えていたのでしょうね。
佐倉にこんなのがあったとは…。
「佐倉城の置物」くらいしか…。
毎週行っていますが、ユーカリが丘の方だからぜんぜん知りませんでした。
いはちさん
10万石の大名の城下町ですから、江戸の頃の佐倉は
結構なにぎわいだったのではないかと思います。
明治になって建てられたこちらの建物もかなり立派なものです
時代が変わっても旧大名はそれなりの待遇を受けていたことが
分かります
鉄路迷さん
一口に佐倉市と言っても結構、広いですからね。
こちらは某J堂病院の所有する敷地の一部ですので
隣接して関係施設が建てられています。
おっしゃる通り
庭から建物を見ますと歴史を感じますね
お庭は芝を貼ってると言うだけでかなり近代的に見えてしまいます
仁~は2回ほど見たことがありますが
セットとばかり思ってました
あさとさん
ドラマの撮影はセットで行った部分もあるとは思いますが
こちらの建物も使用されたようです。
もっとも私がそのことを知ったのは現地を訪れてからですが(笑)
ちなみに現代の病院のシーンで使われていたのは、御茶ノ水に
あるJ堂大学付属病院です。
こちらの芝は西洋芝と高麗芝を混植していますので
一年中青い芝を見ることができますよ