千葉県の旧佐原市(現、香取市)は水郷の街として知られ、街を流れる小野川に現在でも多くの船が行き交う街である。また埼玉県の川越市と並んで「小江戸」と呼ばれ、古い建物が多く残り時代劇の収録が数多く行われるなど、江戸情緒の残る街である。
佐原の大祭とは、毎年7月の10日過ぎの金、土、日に行われる八坂神社の祇園祭りと、10月の第2金、土、日に行われる諏訪神社の秋祭りのことである。今回訪れたのはこのうちの諏訪神社の秋祭りである。
祭りの中では、市内の14の各町会ごとに競うように作られた山車の練り歩きである。二層に作られた山車はそれぞれに見事な彫刻が施され、さらに山車の上には歴史上の人物をかたどった、人形が乗せられている。そんな山車には御囃子を演奏する氏子を乗せながら、街中を練り歩くのである。その山車の練り歩きの中で一番の見ものは、「のの字廻し」と呼ばれるものである。これは、練り歩いている途中で引いている山車を豪快に数回回転させるものである。
実際に山車を引いている様子を見ると、小さな子供、若い女性が山車につながれた縄を引き、山車の周辺には壮健な男性が固めるといった布陣で山車を引いている。山車は各所で止まり佐原囃しに合わせた踊りを行ったり、氏子の家の前で休憩しながら進んでいく。山車が止まった氏子の家では、山車を引く人たちに対して振舞いが行われる。
山車を引くのは「いまどきの若者」といった感じの人もいるのであるが、そこには確かに街の伝統が受け継がれている様子を目にすることができた。
なかなか勇壮な祭りであり、見ごたえは充分である。今年は秋祭りを見に行ったので来、機会があれば、祇園祭の方も見てみたいと思う。ただ先般の市町村合併の横行で、佐原のような歴史ある市名が行政区の名前から消えるのはさびしいような気もする。
小野東風の山車
浦嶋太郎の山車
大楠公(楠正成)の山車
仁徳天皇の山車
源義経の山車
神武天皇をかたどった山車
神武天皇の山車の見事な彫刻
源頼義の山車。子供も引きます。
山車を引く女性たち
JR佐原駅。本日はにぎわっています。
JR成田線は単線です。
佐原の町並み。古い建物が残ります。
酒屋さん。現在も営業しています。
小野川には観光客を乗せた船も。
昨日行ってらしたのですか?
成田線は今回は線路だけの登場ですか?
佐原囃子でっか~
私は 佐原のお祭りも成田の祇園も大好きですよ・
佐原には 恋の切ない・・・いや 何でもない・
Dr.鉄路迷さん
日曜日に行ってきました。来月はあの祭に合わせて宇都宮に出没予定です。
祭に合わせて佐原に臨時停車する、あやめが満席となってしまったため、
今回は車での訪問となりました。
そのため成田線は線路と駅の外観だけです(笑)
いはちさん
なんか、意味深ですなぁ・・・
今度じっくり聞かせてください(笑)
佐原は釣に行くときによく通過します。
古い町並みとか見所があるんですね、いつもスルーしてしまうので全然気付きませんでした。
餌釣師さん
古い街並みが残っているのは幹線道路から少し離れていますので
意識しないと分からない、かもしれませんね。
機会がありましたら是非一度どうぞ。