拙宅の周辺では、ここ数年大規模な道路建設が進んでいましたが、本年はその大きな節目を迎えます。本日はそんな話を取り上げてみたいと思います。
東京外環自動車道の延伸
2017年12月の国土交通省発表
昨年末に国土交通省は建設が進んでいる東京外環自動車道(通称:外環)の三郷南ICから高谷(こうや)ICの区間について、2018年6月までに開通すると発表しました。以前の発表では2017年度中に開通するとしていただけに、3か月ほど遅れての開通となります。
外環は都心から15kmを環状に結ぶ道路で、三郷IC(埼玉県三郷市)から大泉IC(東京都練馬区)に至る区間が1992年に開通しています。予定では現在の開通区間の東側、西側がそれぞれ延伸され、区間全線が開通すれば、東名道、中央道、関越道、東北道、常磐道、東関東自動車道といった首都圏の主要高速道路がすべて接続することになります。これにより東京都心に流入する車の抑制、都心渋滞の緩和が期待されています。
今回、開通予定が発表されたのは整備中の区間の東側で、現在の起点となっている三郷南ICから東関東自動車道に接続する高谷IC(千葉県市川市)の区間です。この区間は一部住民の反対運動にあったこともあり、用地買収に時間がかかったために着工が遅れていましたがようやく開通の目途が立ったことになります。
地元の動き
外環の開通にを記念し、今年3月4日にはマラソン大会が予定されています。同大会では「最初で最後のマラソン大会」と銘打ち、開通後は歩行者が立入ることができなくなる外環の車道部分をコースとしています。1月25日に出場申込の受付を開始するとハーフマラソンや10kmの部では即日で出走枠が埋まるほど盛況だったようで、地元の関心も高いようです。(ちなみに小生は同日に千葉県内の別な大会に出場予定ですので、この大会には小生は出場しません)
また本年4月には「道の駅 いちかわ」が開業し、市川市に関する情報発信、物産のを行うことになっています。本来は外環の開通に合わせてのオープンのはずでしたが、外環の開通遅れによって一足先にオープンする形になります。
北千葉道路
実は広く知られていませんが、外環に関連してもう一つの道路建設が進んでいます。それが北千葉道路です。
整備計画
外環に設けられる予定の北千葉JCT(千葉県市川市堀之内)を起点とし、千葉県成田市までの43kmを結ぶのが北千葉道路の計画です。ほぼ国道464号線と並行する形の道路ですが、高速道路のようなつくりとし交差点を設けず、スムーズな移動を可能としているのが特徴です。整備が完了すれば、これまで120分かかっている柏市から成田空港への移動が90分に短縮されるとしています。
北千葉道路の計画。破線部分は事業化のめどが立っていません
区間のうち北千葉JCTから千葉県鎌ケ谷市までの区間は高架構造の有料道路とし、鎌ヶ谷市以西は一般道路として整備される予定になっています。また計画区間のうち、印西市から成田市までの区間については成田新高速鉄道の整備と整合性をとりながら整備されることになっています。
整備の現状
2012年5月に白井市谷田(北総線千葉ニュータウン中央駅西部)から印西市牧之原(印西牧の原駅付近)までの6.5kmが開通しました。当該部分は北総線の線路に並行する形で片側2車線の道路が整備されました。その後、徐々に西進し現在では、成田市北須賀(印旛沼の甚兵衛大橋付近)までの整備が完了し、本年中には成田市押畑(総合医療センター成田病院付近)までが開通することになっています。
開通済部分の北千葉道路の現状。北総線の線路と並行して走ります。
一方で鎌ヶ谷市以東の部分に関しては「都市計画決定済」という状態で、具体的な用地買収、着工時期に関しては目途が全く立っていない状況です。外環が昭和44年に都市計画決定がなされてから竣工までに、これだけ時間がかかったことを考えれば、先行きは長そうです。
最後に
今回取り上げた2つの道路整備が完了すれば、都心の渋滞緩和には大きな効果があるものと思います。また北千葉道路に関しては完成すれば、北関東や東北方面からの成田空港へのアクセスの利便性が大きく向上すると思われます。完成にはいくつもの障害がありそうですが、成田空港の地盤沈下を防ぐ意味でも期の実現を期待したいところです。
もちろん道路開通による
成田空港の利便性アップが
何らかの利用者増につながるか……と言うのは
遠く離れた関西からは全くわかりません
ただ現状を書いてらっしゃるように
効果があってもそれまでにどこまで落ちてるかという不安もありますし
成田の落ち込みの最大の要因は
遠いということではなく
遠いのでこうした…という対策が
逆に成田から利用者を遠のかせたことにあると思っています
成田に行かなければ海外に行けないという
当初の状態がよいとは言い切りませんが・・・・・
あさとさん
計画されている道路の全区間が開通するのがいつになるのかが分かりませんので道路開通の効果がどれだけ出るかの効果測定は難しそうです。ただ少なくとも6月の外環の開通によって、都心の道路渋滞を避けて国際空港へ行くことができる地域が発生する事で少しでも成田の利用者が増えることを期待したいところです。
ただそれ以上に何とかならないかと思っているのが、羽田や関空にはない成田空港の門限問題です。この問題が解消しない限りは、ハブ化なんて到底無理ですしダイヤ設定上も不便極まりないですので、航空会社にとっても成田は使いにくいい空港という想いを払拭できないと思います
写真にある北千葉道路は私のかつてのマラソンコースです。懐かしい。
で、たぶんこの辺りは昔飛行場(太平洋戦争)があったあたりですね。
私も船橋から成田へのアクセスの悪さには困っています。
実際船橋(鎌ヶ谷に近い)から京葉道路を経由して房総に帰るのは大変です。
この道路ができたら成田経由で外環に行けるので楽でしょう。
いはちさん
このあたりに飛行場があったというのは知りませんでした。調べてみると、当時の飛行場の一部が現在の陸上自衛隊松戸駐屯地になっているようですね。
本文でも書いた通り今年には小室駅付近から成田市中心部までの区間が開通しますので、そうしたら圏央道等を使って房総へのアクセスも良くなりますね。現在でも私が成田へ行くときは開通済の北千葉道路を利用していますが、随分と便利になりました。
やっと松戸から市川の間ができますか・・・。
大学生時代から待ち続けてやっと・・・。
それまであの混雑する市松道路をノロノロと・・・。
競馬があったら大渋滞で・・・。
でも出来る時には私は利用者ではなくなってますね。
北千葉道路も早く成田まで繋がってくれればよかったです。
でも今頃繋がっても、こちらに住んでいた逃げて行った前妻が居ないので(笑)私はこの道路を使う価値がなくなりました・・・。
Dr.鉄路迷さん
はい、ようやく外環の千葉区間の完成が見えてきました。30年くらい前は外環の反対運動なんかも一部で盛んにおこなわれたこともあり、時間がかかっていたんです。外環の開通で共和国からネズミの国なんかはかなりアクセスが良くなるのではないでしょうか。
週末は地元の人間は旧市川松戸有料道路は使いません。おっしゃるように競馬渋滞がひどいですので裏道を通ってしまいます。
共産党が反対しているのだから正しい道路計画だと思います。京葉市川近辺在住ですが、外環が通って地獄のような渋滞が綺麗になくなりました。外環は他にも旧民主党(今も立憲の議員が反対)、朝日、毎日などが、反対してきました。彼らの反対、真逆に正解があると実感します。
京葉市川人 さん
長く市川に住んでいますし、市会議員を務める知人もいますので、どの政党がどのような主張をしているかや、どのような経緯があったかは熟知しております。ただこちらブログは政治主張をする場ではありませんので、各政党の主張に関する論評は控えさせていただきます。
ただ市民とすれば便利で快適な生活が送れるようになればと思っております