米Boeing、747の生産を終了

米Boeing 社は2022年に747シリーズの生産を終了することを発表しました。747シリーズの最新機種は、747-9で旅客機と貨物機の2つの仕様がありますが、貨物機で多くの受注を得ていました。ライバルの仏Airbus 社は2021年にA380の生産を中止する事を発表しており、4発エンジンの旅客機の生産はすべて終了する事になります。

1969年2月に初飛行を行った747は異例の経緯を経て生まれます。当時はのボーイング社はロッキード社と、米軍の次世代輸送機の受注競争に敗れたばかリでした。この時受注競争に勝ったロッキード社は、C-5輸送機を生み出すことになります。

一方でパンアメリカン航空は、1970年代以降に大型機による大量輸送時代の到来を予測し、ボーイング社に対し従来機の2倍以上の乗客を乗せる事ができる航空機の生産を打診します。ボーイング社はこの打診に対し、次世代輸送機の設計案を民間機に転用することを提案し採用され生産に至る事になりました。世界で海外旅行ブームを生み出した人気機種は、実は貨物機として原設計が行われたというのは興味深い事実です

小生自身もニューカレドニアやバリ島、上海など、国外の様々な場所に連れて行ってくれた思い出深いシリーズです。すでに日本の航空会社では旅客機として747シリーズを運航する会社がなくなって10年近くになりますが、一つの時代の終わりを関jさせるニュースとなりました。

6 responses on 米Boeing、747の生産を終了

  1. 鉄路迷 より:

    大型機の時代が終わるのですね。
    なんか飛行機旅もつまらなくなりそう・・・。
    って、私が一番好きなのはプロペラの小型機なのですが。(笑)

    1. ま~く より:

      Dr. 鉄路迷 さん

      一箇所に大量の人を運ぶという時代から、きめ細かく中型機でネットワークを構築するという時代になりましたからね。中国路線なんかも以前は上海と北京ぐらいだったものが成都、青島、瀋陽なんかにも路線ができたことはその表れですね

  2. いはち より:

    あら。
    まだ造っていたのですか・・というのが
    率直な感想でした。
    私が乗った機材では一番多い機材だと思っています。
    燃費が悪そうですし、後部座席にはほとんど人が
    乗っていないこともありました。
    だからと言ってあたしい飛行機が好きなわけではない私です。

    1. ま~く より:

      いはち さん

      元々は貨物機の設計だったこともあってか最新の747-9なんかは貨物機の需要はそれなりに遭ったようです。

      個人的にはアッパーデッキからエプロンを見下ろす光景というのは好きでした

  3. あさと より:

    技術の進歩といえばそれまでですが
    4発機がなくなるのは残念ですね
    伊丹が4発機を締め出すまで
    私のフライトの7割が747で
    あとは3発機でした

    1. ま~く より:

      あさと さん

      私の場合、これまで最も乗ったのは大阪との往復の772ですが、747は節目節目でのフライトで利用しており、そういう意味では思い出深い機種です。そういえば成人してからは3発エンジンの飛行機に乗ったことはないですね。子供の頃にはDC-10なんかに乗っているはずですが・・・

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