入国カード – グアム潜水録 Vol.03 –

デルタ航空のB757-200のエコノミー席の座席配置は中央に通路が一つのみで、3-3の座席配置となっている。小生のチェックインの時点ではすでに窓際の席の空席はなく仕方がなく通路側の座席を確保していた。搭乗すると窓際の2つの席には若いカップルが座っていた。

小生は座席に座り機内で必要な物を鞄から取りだすと、すぐにアメリカ入国に必要な書類を書き始めた。グアムに行く日本人観光客の場合、通常は

 ①到着/出発記録カード
 ②査証免除(グアム-CNMI)到着/出発カード
 ③税関申告書

の3つの書類が必要となる。米国に入国する場合は、入国の72時間前までにESTA(事前渡航認証システム)の登録が必要となるがグアムへ行く場合は、②を提出する事でESTAへの登録は不要となる。これらの書類を搭乗後、ドアクローズが行われる前に記入を済ませパスポートケースの中に入れておいた。

飛行機が離陸し、しばらくすると機内食のサービスが行われ、またしばらくすると機内では入国関係の書類が配られ始めた。事前に書類を入手しすでに記入を済ませていた小生はそんな光景は無視して持ち込んだタブレットでの映画鑑賞をしていた。しかし小生より窓際のカップルの奮闘が始まる事になる。そしてなにか壁にぶち当たると男がイチイチCAさんを呼んで聞くという事をくり返すことになる。その内容とは

 男:ボールペンがないので貸してください
 CA:後で必ず返してくださいね
 男:書き損じたので新しいのをください
 CA:はい、どうぞ
 男:生年月日の記入欄のケタが足りないんですが
 CA:年は西暦の下二桁のみ書いてください
 男:ホテルの住所が記入欄に書ききれないんですが
 CA:ホテルの名前だけで結構です
 男:査証ってなんですか?
 CA:ビザをお持ちでなけれは空欄で結構です
 男:性別は男はなんて書けばいいのですか?
 CA:MALEと書いてください

ざっと覚えているだけでもこんな具合である。外国に入国の際は入国カードの記入が必要になるので手荷物にはボールペンを入れておかなければならない、滞在先はイミグレで本当に予約があるかなんてチェックはしないので適当にホテル名を書いておけば良い、等と言う事は旅慣れてくると分かる旅のテクニック的な部分であるかも知れない。しかしそれ以外にも考えればわかるだろうというような事までイチイチCAさんに聞く様子は閉口物であった。

結局、この二人は入国関係書類を機内で2時間以上かけて書いたにも関わらず、グアム到着後のイミグレでは書きなおしを命じられていたのであった。

<2013年10月3日の搭乗>
DL648(N536US) NRT-GUM
B757-200 エコノミークラス

※入国に関する情報は筆者の渡航時のものであり、グアムへの訪問を検討されている方は最新の情報を確認する事をお勧めいたします。

GUAM DELTA

さていよいよ搭乗です。

GUAM DELTA

機内はほぼ満席。結構詰め込まれたなぁって感じです。

GUAM DELTA

機内食はこんな感じ。メインは焼いた牛肉がご飯に乗っています。
まずまずの味ですが、量は少なめ
※画像クリックで拡大表示します。

GUAM DELTA

機内食のあとはCAさんがこんな袋をもって紙コップなどを回収。
LCCでもこんな光景は目にしません。まぁ合理的と言えば合理的ですが・・・

GUAM DELTA

トイレは少し古さが感じられます。

GUAM DELTA

洗面台はこんな感じです

GUAM DELTA

グアムに到着して乗ってきた飛行機を撮影。空はやはり南国のものですね。
今回の利用機は、N536USで旧ノース・ウエストが1995年に導入した機材です。


10 responses on 入国カード – グアム潜水録 Vol.03 –

  1. 鉄路迷 より:

    このカップルはグアムに到着してからかなり苦労しそうでしょうなあ。
    帰国までに痩せちゃうかも。
    無事に帰れたとしても、カップルは帰国後別れているなんてことになってないだろうか・・・。

  2. いはち より:

    グアムは散々行った(連れて行かれた)ので
    当時から、このようなカップルを見かける事が有りました。
    まあ、カップルだけでは無く若いお姉ちゃんのグループも
    そんな感じでしたね。
    何となく簡単に行ける安全な外国だから気楽な気分で
    来てしまうのでしょうね。
    まあ、チケット代を払って乗って居るのだからその位は
    教えて当然。と思っているのかもしれませんが。
    島内でも彼女たちが思っている常識が非常識になる事が
    多々あることを知ることになるでしょう。

  3. あさと より:

    無知同士ですと
    何も知らないというラインがアベレージだとお互い認識してますので
    機内でのやり取りはけっしてマイナスにはならないかもしれませんね
    逆に何かしょうもないことでも一つ知ってることがあったりすると
    「うわ~~!すっご~い」とかなるのでしょう
    それより私には
    わからないことが起こった時点で
    その都度聞く・・・と言う点が気に入りません
    学校でも家庭でもきっとそういう風に
    学習はされていたのでしょうけど
    まとめて聞く・・・というラジカルな発想ができない点と
    何回も人の手を煩わすことに対しての無関心は
    見ていて気持ちのいいものではありませんし
    決してお知り合いになりたくないタイプですね(笑)
    添乗員時代によく経験したイミグレ書きなおしは
    サインです
    パスポートと違う表記で書く人が案外いましたが
    このカポーの場合は違う所もミスしてそうですね

  4. ま~く より:

    Dr.鉄路迷さん
    まぁ、似た者同士でしょうから、そのまま続いているのでは
    ないでしょうか?むしろ「私のために聴いてくれてありがとう」
    って感じでしたから。
    グアムは日本語が通じるところも多いですしね

  5. ま~く より:

    いはちさん
    日本人にとってメジャーな観光地ですし、フライト時間も
    4時間足らずと比較的気軽に行ける場所ですからね。
    軽い気持ちで行ける場所である事は確かです。
    とは、言えあくまでも外国ですのでおっしゃるように
    日本の常識では考えられない事が起きたりもするものですけれどね

  6. ま~く より:

    あさとさん
    お互いのレベルが同じと言う意味では良いカップルだったの
    もしれません。ただ隣にいる私としては少なからず良い気分では
    ありませんでしたけれどね。
    都度、聞くという点については私も同感です。
    ただ最近の若い人はそう言う人が多いように思います。
    私の身近にいる大学を出たばかりの人なんかを見ていると
    相手の時間を自分が使っているのだと言う意識を全く持たずに
    都度都度聞いてくるんですね。自分できちんと考えてから質問する
    相手の手間を取らせないようにできるだけまとめて質問を
    するという人が最近の若い人には多いように思います。
    こういう事もゆとり教育の産物なんでしょうかね・・・
    書き損じて紙を新たに貰うというのが1度や2度ではありませんで
    したので、どんな間違いだったのかすべては分かりませんが
    一つのケースとしては、「姓/名」「ミドルネーム」と名前の欄が
    あるのに「姓/名」の欄に姓を、「ミドルネーム」の欄に名を
    書いていたようです。グアムの入国カードが日本語で書かれている
    にも関わらずです。
    ちなみにこの日のキャビンクルーは米国人のチーフ♂1名と
    日本人CA♀2名という体制でした。
    ※重複していたコメントについては整理させて頂きました。
     たぶんseesaaのサーバ側に問題があったのだと思います

  7. 餌釣師 より:

    まるで志村と長さんの掛け合いコントを見てるみたいですね。
    最後にスリッパでニイチャンの頭叩いてあげないと(笑)
    あれ?
    チーバ君復活してるじゃないですか?
    タイで拘束されてる子の二代目ですか?
    てか、MKさん1人でこのチーバ君持って飛行機乗ってたの?(笑)

  8. 旅途愉快 より:

    わからない所があるのは仕方ないとして、いちいち聞くのではなく、わからない所は飛ばして後でまとめて聞くという姿勢が今の若者にはたりませんね。とりあえず、自分で考えるという姿勢も足りないかもしれません。

  9. ま~く より:

    餌釣師さん
    通路側に座っている私を挟んでいろいろ聞いているので
    本当に叩きたくなりましたよ(笑)
    おっしゃるようにチーバくんは2代目です。
    もちろん一人で持って飛行機に乗りましたよ(苦笑)

  10. ま~く より:

    旅途愉快さん
    相手のことを考えずに都度都度聞くというのは
    やはり最近の若い人の傾向なのでしょうかね。
    困ったものです


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