本日から6月に上海に行った際の話を書いていこうと思う。そのスタートは少し変則的に国内の話からとなる。
JR各社が発行する切符は鉄道やバス、フェリーなど、何かしらの乗り物に乗る際に発行されるものである。しかし乗物に乗る事を目的としない切符がある。それが今回紹介する、「一時預り切符」である。
一時預り切符とは、その名の通り手荷物を顧客から預かった際に発行される切符である。これは、JRの運送約款である「旅客営業規則」第11章に規定されている業務である。その旅客営業規則の第321条に「携帯品の一時預りを受け付けるときは、一時預り切符を交付する」とあり、ここで発行されるものは立派な「切符」という事である。しかしコインロッカーの普及が進んだ昨今ではこのサービスを行っているのは、東京駅のみとなっている。
大きなスーツケースを持って出勤するのを避けるため、このサービスを利用し荷物を東京駅で預かってもらおうと考えたのである。ところが東京駅八重洲南口を出たところにあるということであったので、現地に行ってみるとなかなか窓口が見つからない。そこで仕方がなく東京駅八重洲南口にあるJR高速バスの切符売り場のお兄さんに聞いて場所が判明することになった。
その場所たるやビルとビルの隙間を入って行き、業務用エレベーターを乗り継ぐ必要があるという、まるで隠れているかのような場所であった。前述のようにコインロッカーが普及した現在では風前の灯のサービスのように思えた。
まずはJR東京駅八重洲南口のJR高速バスの切符売り場を目指します。
こちらのリクルートの看板のあるビルとビルの隙間を進みます。
こちらの「レールゴーサービス」の看板が目印
通路を進むとエレベータがあります。
エレベータ脇にはようやく「手荷物一時預かり」の掲示が
エレベータを地下1階に下りるとJR貨物の物流センターがあります。
傾斜のある通路を案内の掲示にしたがって進みます。
すると今度は貨物用のエレベータがありますので、こちらでさらに地下2階まで降ります
エレベータを降りるとようやく窓口です。
こちらが目的だった乗り物に乗らない切符
裏面はこんな感じ。コインロッカーと違って領収書も出ます
懐かしいです。
私は学生時代出雲市駅でこれを発行してもらった
記憶があります。まだ当時はコインロッカーなんて
そんなに整備されていない時代でしたから。
自転車と表記されていますが、こんな所まで
自転車を持って行くのでしょうか?
ここにたどり着くまでは大変ですね。
謎を解いて最後までたどり着いた勇者だけが預けることができるサービスですな。
いはちさんと同じことを考えました。
ここまで自転車を運び込むのが大変ですね。
一時預かりは利用者は多そうでした?
こんな苦労までして預ける荷物って・・・・・・
しかし
多分駅の改装ごとにあっち行きこっち行きした結果なんでしょうけど
約款改正でなくすという発想はないんでしょうか
法律は作ることはできるけど
なくすることは難しい・・・と同じ官の発想なんでしょうか
いはちさん
自転車とあるのは昔は駅で自転車を預ってくれるところもあったという事
なんでしょかね?駅名がスタンプで押してあるところをみると切符自体は
何処の駅でも使えるように汎用的に作られているように、見えます。
現在の東京駅の一時預け窓口に自転車を持っていくのはあまり現実的では
ありませんね。
Dr.鉄路迷さん
事前にご相談させて頂いたおかげもあり、目的の場所にたどりつく事が
できましたが、それがなければ断念していたかもしれません。
貨物用のエレベータですので自転車を運びこむ事はできそうですが
やはり大変そうです。
スキャン画像の切符の番号が「7970」となっていますが、荷物を夕方に
受取りに行った時は、係員のテーブルには「7976」という未発行の
切符が載っていました。ですのでこの日の利用客は5名程度と言う事に
なるのだと思います。
あさとさん
この日は定時退勤後に成田に向かう予定でしたですが、職場に
スーツケースを持っていくのが嫌だったのです。私のスーツケースは
必要以上に大きい事もあり、コインロッカーにはいりませんので、
こういう人間系で預ってくれるサービスを探したのです。
Dr.によりますとコインロッカーと違って領収書の発行が可能です
ので一定のニーズがあり、廃止できないそうです。
そんなデカいスーツケースなんですか?
もしかして買い付け用ですか?(笑)
餌釣師さん
JGC加入以来、超過手荷物料金の心配が殆どなくなったので
海外に行く場合は、何処へ行くにも持っているスーツケースで
一番大きなものを持っていくようにしています。
それでも今回は帰りはスーツケースに入りきらなくなりましたが(笑)