今回の訪タイの一番の目的は、以前のイサーン滞在でお世話になった家での法事であることは以前に書いたとおりです。
しかし予定より12時間遅れて到着した結果、残念ながらこの日の午後に行われた僧侶が読経する場面に立ち会うことはできませんでした。とは言うもののタイの法事では僧侶の読経だけでは終わりません。3日間に渡っていろいろな行事が続くことになります。小生が到着した時は初日の夕方から行われるイベントの真っ最中でした。そのイベントというのが、モーラムシンのコンサートです。
モーラムとは元々はタイ・イサーン地方からラオスにかけての地域の伝統音楽のことです。独特のリズムとケーン(笛の一種)による演奏のもとで、生活の貧窮や社会・政治から恋愛などを歌い上げるというものでした。これが近年になるとギターやキーボードでアップテンポな楽曲へと進化し、モーラムシンという音楽が生まれます。(ケーンの演奏の模様はこちら)
モーラムシンの楽団は男女メインの歌手が一人づつと女性のバックダンサーの女性が6人(または4人)いるというのがお決まりの構成です。女性歌手やバックダンサーは露出の高い衣装を身につけ腰をくねらせながら妖艶なダンスを披露するのが特徴です。イサーンでは法事の初日には、モーラムシンの楽団を呼んでコンサートを行い無料で近所の人を招くのです。
滞在先の家でも自宅前の道路を封鎖する形でステージを組み、楽団が演奏の真っ最中でした。モーラムシンの演奏を生で見るには2度目でしたが、大音量の演奏は寝不足&運転疲れの眠気を一気に吹き飛ばすものでした。
村中の人が鑑賞にやってきました。話によるとほかの村からの来場者もいたようです。
メインの歌手はこちらのお二人
女性歌手の左のダンサーは一番熱の入ったダンスを披露してくれました。
日本では考えられない法事の行事です。
最後にブレブレの映像ですが一番雰囲気が伝わるので掲載します。ちなみにブレている原因は手ブレではありません。テーブルの上に三脚を使ってカメラを設置したのに、大音量の振動で周辺すべてが揺れているのです。
葬儀ではなく法事ですよね
葬儀の際に歌手やらを呼んで賑やかにすることは知っていましたが
法事までこんなんなのですね
葬ることに関しての意識が
インドからインドシナを経て
中国で大きく変わって日本に伝来し
日本ではそれにわびさびが加わったと勉強しましたが
やはりその差は歴然ですね
かろうじて精進あげのお料理に痕跡が残ってるのでしょうか
あさとさん
はい、葬儀ではなく法事です。
こうして歌手やらを呼んで演奏させると、やはりお金が掛かりますので家によってはなかなか法事ができないという家もあるようです。
以前に聞いた話では台湾なんかでも以前は葬儀の際にストリッパーを呼ぶという地域があるそうですが、死生観というのはやはり国によって違いますね。ただ諸外国と比べると死者に対する考えは日本が少し違ったものがあるような気がします
日本の法事と比べるとかなり派手に行われる様ですね。
歌手やダンサーのお姉さんも垢抜けしていますね。
下世話な話ですが、いったいどのくらい費用がかかるのか?
心配になってしまいます。
いはちさん
事前にある程度は話を聞いていましたので驚きませんでしたが、何も聞かずに連れて行かれたら大変驚いたでしょうね。この段階では日本の法事の要素はゼロですから。
あさとさんへのリコメにもかいたように死生観が違うとこういった行事の行われ方もかなり違いがあるようです。
法事ですよね。。。?
台湾の葬儀は聞いたことがありますが、他の国でもこういうのがあるんですね。
Dr.鉄路迷
はい、法事です。
ところ変われば色々なものが変わりますね。他の国でももっと変わった習慣があるかもしれませんね
いや~、法事とは思えませんね。
どう見ても、ハワイアンセンターの〇〇ショーにしか見えません(笑)
旅途愉快さん
知らない人が見たらただの野外コンサートですよね。まぁこういったものを見るのは私自身は初めてではありあせんので驚きませんが・・・
以前、結婚式に出席した際も歌手(楽団?)が来てました。
法事に限らず、冠婚葬祭にはつきものなのかもしれませんね。
モーラムはひそかにブームらしく古いレコードにプレミアがついて取引されるだの、欧米人が買占めに来るなどいろいろ言われてますよね。
なんか、こういった地方の音楽の素朴さが無くなりそうで怖いですね。
餌釣師さん
踊るのが好きなタイ人ですし「葬祭」でもこういった感じですので、「冠婚」となればなおさら弾けた感じになりますね。実はこの法事の前月に結婚式の招待もあったのですがさすがにタームが短すぎて辞退しましたが、そちらも出席してみたかったですね
タイではに日本のようにレコードやCDを再発・増発することがないので人気の古いレコードはプレミアがつくようです