先日、家人のために電動アシスト自転車を購入しました。その際に、購入したイオンバイクの店員に勧められて「自転車あんしんパック」というサービスに加入したのを機に、自転車保険の加入を検討することになりました。
「自転車あんしんパック」の内容
今回、加入した「自転車あんしんパック」では、2,700円の加入料を払うと以下のサービスを受けることができます。
- 修理工賃50%OFF(2年)
- パーツ購入代金10%OFF(2年)
- 点検・調整無料(2年)
- 防犯登録がセット(2年)
最後の防犯登録は「自転車あんしんパック」に加入しなくても必要となりますので、防犯登録料(500円)を差し引いた2,200円が実質的な負担金額となります。ちょっと別な自転車のパーツを色々と購入しようと考えていたこともあり、2,200円は回収可能だろうと思い加入しました。また「自転車あんしんパック」では以下の保険も付帯してきます。
- 賠償責任保険:5,000万円(1年)※免責:1,000万円
- 傷害保険:死亡・後遺障害:1,000万円(1年)
- 盗難保険:購入金額の80%(1年目)、60%(2年目)
この保険の内容が小生に自転車保険の加入を検討させるきっかけとなったのでした。
自転車事故の高額損害賠償判決の増加
最近は自転車を運転していて他人を怪我をさせ、高額の賠償金の支払いを命じることが増えてきています。一例を挙げると以下のような判例があります。
【平成8年10月 大阪地裁】
夜間に無灯火で自転車を運転していた男性が、短大非常勤講師をはねた事故では、男性に損害賠償2,500万円の支払いを命じた
【平成17年11月 横浜地裁】
夜間に無灯火で携帯電話を操作しながら自転車を運転していた女子高生が看護師の女性に衝突。事故により歩行困難になり、看護師の職を失った女性に対し、横浜地裁は5,000万円の支払いを命じた。
【平成25年7月 神戸地裁】
事故当時小学5年生だった少年が運転するマウンテンバイクが歩行者の女性と衝突。女性は一命を取り留めたものの意識不明の寝たきりの状態となる。神戸地裁は少年の母親に監督義務を果たしていないとして、9,500万円の支払いを命じた
最初の2つの例は夜間に無灯火運転するという素人目にも大きいと感じさせる過失が運転者にありますが、3つ目の例は深刻です。被害者が意識不明の寝たきり状態となってしまった結果は確かに重大ではあえりますが、最初の2つほど大きな過失が少年にあったようには思えません。
保険として考えた場合
近年の自転車事故に対する賠償例でみると、賠償責任保険が5,000万円という些か心もとない気がします。加えてパンフレット上では小さく「免責1,000万円」と記載されていることです。これはもし自転車事故を起こし被害者に5,000万円払わなければならなくなった場合、保険では4,000万しか賄えずに1,000万は自己負担になる事を意味します。これはちょっと免責の金額設定としては大きすぎるように思います。
自転車保険の比較
自転車保険に関しては損害保険各社をはじめとして、携帯電話会社やコンビニエンスストアなど一見、損保とは関係なさそうな会社からも様々なものが出てます。保障の内容も千差万別簡単に比較するのは難しいです。
引受会社商品名 | 個人賠償保障 | 死亡/後遺障害 | 入院保障 | 通院保障 | 保険金額 |
---|---|---|---|---|---|
三井住友海上ネットde保険@さいくる | 3億円 | 290万円 | 4,000円/日手術保障有 | –手術保障有 | (年額)本人型:3,900円夫婦型:5,220円家族型:7,210円 |
東京海上日動eサイクル保険Bプラン | 1億円 | 300万円 | 3,000円/日手術保障有 | – | (月額)本人型:320円夫婦型:450円家族型660円 |
NTT Docomoサイクル保険 | 5億円 | 550万円 | 3,000円/日手術保障有 | –手術保障有 | (月額)本人型:440円夫婦型:650円家族型:980円 |
au自転車安心パスポート | 1億円 | 300万円 | 4,000円/日手術保障有 | – | (月額)本人型:370円本人親族:720円家族型:880円 |
DeNAトラベル自転車の責任保険 | 1億円 | 70万円 | 1,000円/日手術保障有 | 300円 | (年額)本人型:3,600円 |
セブンイレブン自転車向け保険 | 3億円 | 290万円 | 4,000円/日手術保障有 | 500円 | (年額)本人型:3,900円夫婦型:5,200円家族型:7,200円 |
※詳細な内容は各保険引受会社にご確認ください。※保険会社の引受条件変更、記載誤りがあっても本サイト管理人は責任を負いません
上記の表は、ほんの一例ですが家族構成や自転車使用頻度、希望する保障内容によって自分に合った保険を選択する必要があります。また万が一の際に、事故を起こした相手との示談交渉を代行してくれるか否かという違いもありますので、加入に当たってはよく検討する必要があります。
蛇足
今回、小生が加入した保険も上記の表にありますが、前述したようにこういう保険は保険金を請求するような事態に陥らないことが肝要です。自転車は道路交通法上で「軽車両」と言う立派な車両として定義されている乗り物です。したがって飲酒運転や信号無視といった行為は検挙の対象となります。しかし日本では自転車が車両であるという認識が希薄なようでほぼ毎日のように違反行為を目にします。小生の経験上は特にロードバイク型の自転車の違反行為には目に余るものがあります。「自転車は車両である」この意識を利用者には再認識してもらいたいもだと思っています。
自動車と自転車では圧倒的なエネルギー量の差があって
自転車での事故の場合
自分が自転車に乗っていてこけた時の感覚以上の想像ができないものです
しかし
自分が自転車に乗っていてこけた時は
少なくともこけるという状況が数秒前から判断で来て
それなりの意識的・本能的な防御態勢を少なからずとります
しかしこれ
被害者側からすると
いきなりわけもわかんないままいきなり突き飛ばされたのと同じなんです
実はひと月前
近所のスーパーからの帰り道
後ろから3歳時位の運転する三輪車に追突されました
三輪車です
片手で持てるアイテムです
しかし
足を取られた私はそのまま前へ倒れ
スーパーの袋を持っていた手は防御もできず
右頬と右膝に擦り傷
右足甲の打撲をしました
もちろん幼児のしたことですし
母親が真剣に誤ってきましたので
ぶちまけた買い物を買い直してもらうということで
ちゃんちゃんにしましたが
これが自転車ともなるともっとエネルギーが大きくなります
そして歩道が絡むとガードレールやらがさらにけがを助長させます
想像以上に無警戒の人との接触は危険なんですよね
あさとさん
そんな事故に遭ったとは災難でしたね。
おっしゃるように身構えることができない状態でぶつかると受け身も取れませんので大きな怪我につながる場合はがあります。先日、お会いした際には事故の影響もなかったようなので、今は自己の影響もなさそうですね
子供は大人が考えもつかないことをする時がありますので、親の側も注意しないと
電動アシスト付き自転車ですか。
実は去年までの職場が山の中だったので職場の予算で購入したんです。
すごく楽で、これに乗ったら普通の自転車には乗れないかも・・と思いました。
実際ちょこちょこ出かけるとすぐにバッテリーを充電しなければならなく
不便さもありますが、それにしても上り坂は楽ですね。
余白で語られている自転車が軽車輌としての日本での認識不足は目を覆いたくなる
程です。特にスピードの出る自転車では危険と感じる行為が多々ありますね。
これだけの保険内容でこの値段なら入らないのは逆に損かもしれませんね。
いはちさん
私も少し乗ってみましたが、本当に電動アシスト自転車は楽ですね。特に上り坂なんかはその威力を実感します。
免許なしに子供でも乗れる手軽な乗り物だけに自転車に関する意識の低さは酷いと思います。小さいころからの啓発をもっとするべきなんだろうと思います
私もママチャリで買い物行くので、9500万の賠償金のニュースを見て保険調べまくりました。自分の怪我とかは他の保険でカバー出来ますが、問題は個人賠償責任。一番安かったのはJCBカード会員が付帯できる月150~280円で家族全員分、保険金一億円でした。しかしその後、夫が個人で加入してる傷害保険に付帯されている個人賠償責任がなぜか家族全員分対応だったのです。入らなくて済みました♪
調べたところによると、自転車と謳ってなくても、自転車でも違う原因でも他人に怪我させた、とか他人のモノを壊したとかで「個人賠償保険」ってやつが使えるんですね。
個人賠償保険って気づかないだけで実は自動車保険に付帯されてたりとか、自動車保険に安く特約で付けられるとかあるようですね。
ハニーさん
おっしゃるように他の目的で入った保険で個人賠償をカバーできるものもありますね。保険って加入時に意識していなくも付帯している特約があったりしますので、自分が入っている保険をよく確認する必要がありますね
私の場合は、そういった保険に加入しているという事はありませんでしたのでサイクル保険に入る事にしました。私自身は普段はバイク移動ですので、自転車はたまに週末に乗るだけですが一応家族型に加入することにしました