タイでは12月5日は、2016年に崩御されたラーマ9世の誕生日のため祭日となっていました。そんな記念日の翌日の12月6日、BTSスクンビット線(グリーンライン)のサムローン – ケーハー間が開業しました。半年間は試験運転とし、この区間は無料で利用できるとの事です。今回開業したのは以下の8駅です。
E16:プーチャオ駅
E17:チャーン・エラワン駅
E18:ロンリアン・ナーイルア駅(タイ王立海軍兵学校駅)
E19:パクナム駅
E20:シーナカリン駅
E21:プレークサー駅
E22:サーイルワット駅
E23:ケーハー駅
今回の延伸ではタイランド湾に迫るところまで到達し、さらに来年には工業団地のあるバーンプーまで延伸する予定です。暫定の終着駅となるケーハー駅から少し行ったところにはテレビでも有名なクロコダイルパークがありますし、チャーン・エラワン駅近くには海軍博物館があるようなので、バンコク観光の足としても活用できそうです。
ちなみに上図は、BTSが発表していた2018年(タイ暦2561年)の、延伸予定です。今回開通したサムローン – ケーハーが開通の予定となっていました。遅延が多いタイの公共工事ですが、BTSの延伸に関しては予定通り進んだようです。
BTSが示している延伸計画によると、2019年(タイ暦2562年)は以下のようになるとされています。
2019年はMRTの延伸が完了し、東京の山手線のようにバンコク都内をぐるっと一周できるようになるようです。資料発表時の工事進捗は97.3%となっているので、こちらも予定通り開通できそうです。さらに翌年の2020年(タイ暦2563年)の予定は以下の通りです。
MRTレッドラインのチャトゥチャック – ランシット間が開通します。レッドラインはドンムアンを経由しますので、ドンムアン国際空港へのアクセス利便性が向上することが期待されます。さらにピンクラインのバーン・ソーン – タリンチャン間も開通し、チャオプラヤー川西岸へのアクセスが向上します。
また南進が完了したBTSスクンビット線は今度は北上し、現在の最北の駅でチャトチャック公園のあるモーチット駅からバンコク都の北側にあるパトゥムターニー県クーコット駅までの16駅が開業する予定です。ここまでくると予定通りに開通するかは怪しい部分もありますが、実現すれば便利になることは間違いありません。
ただ新規路線ができるのも良いですが、既存の路線の運行に関しての問題解決も喫緊の課題です。BTSは輸送能力が限界に達していると言われるうえ、トラブルが絶えません。こちらも早急な改善が望まれるおころです。
乗り潰すには面白いのですが、
果たしてあと5年でここまで路線網が本当に広がるのか・・・。
ここはアジアでもありますし・・・。
Dr.鉄路迷さん
さすがに最終形となるのは5年では無理だとは思いますが、2年先までの計画は進捗率もそれなりに捗っていますし、開通区間が広がると思います。公共工事が予定通りに進まないタイにあっては少し稀有な進捗の良さです。
はい
夢物語ですね
タイが第3の中国になるとは思えません
あの国は必ず途中で
これで良いという弛みが出ますし
そこまで経済が伸長することも
世界を見渡しても考えられません
もちろんこの壮大な計画より
都心部の混雑対策と湯総力強化の方が
大切だと思います
あさと さん
まだまだ自国内の企業が充分に強くなっていないですからね。外国頼みの部分の是正が進まないと本当の意味での経済成長が進まないのではないかと思います。
鉄道網が整備されれば交通渋滞の緩和にも寄与する部分はあるとは思いますが、バンコクの一極集中が極端だという問題も大きいと思います。