タイの新LCC、SiamJet Airlines設立

インドシナ半島で新しくLCCが立ち上がったり、逆に閉鎖に追い込まれたりとLCCを巡る動きが、目まぐるしくなっている。先日も2012年にLCCとして再出発したばかりの、インドネシア・タイガーエア・マンダラが2014年6月末で運航を停止している。

またタイでもThai Regional Airlinesという航空会社が定期便の運航を開始すると発表しチケットの販売までしたものの、就航直前に全フライトがキャンセルとなるという事態が発生している。

そんななかタイで新しい、LCCが就航することが発表となった。その航空会社はSiamJet Airlinesという名称で、バンコク・ドンムアン国際空港を拠点にプーケット、チェンライなどの国内線と中国・成都への国際線で就航を開始し、その後にマカオやシンガポールなどへ路線を拡大する計画という。

使用する機材は当初は、Airbus A320シリーズの調達を計画したものの、LCCに人気の同シリーズは価格が高いことから、US Airlinesが使用していたBoeing 737-400を調達し利用するとのことである。(ネットには相変わらずA320の運航経験のある乗務員を募集する求人広告があったりするが・・・)

ただ本稿執筆現在で、同社のウェブサイトのほとんどは作成中なのかリンクが飛ばない状況で具体的な就航日程などは不明なままである。Thai Regional Airlinesの二の舞とならず、きちんと就航できるようになるか注目である。


8 responses on タイの新LCC、SiamJet Airlines設立

  1. 鉄路迷 より:

    四川省、雲南省などの中国西南部とタイやラオス間の飛行機はいつも混雑しているから、この航空会社はなんとかやっていけるようになるかもしれませんね。
    そう言えば・・・。
    LCCといえば、こんど楽天がLCCをやるみたいですね。
    日本では航空供給の過剰になっちゃいそうです。

  2. あさと より:

    ある意味タイではすでにLCCどおしのつぶしあいが始まってるんでしょうね
    つぶしあいと言っても相手を負かすと言う戦いではなく
    ビジネスチャンスがあるのに
    参入してみるとコストが予想以上にかかるので
    潜在需要ほど需要がとれない・・・・
    まだまだバスに勝つにはいかない経済状況なのでしょうね

  3. いはち より:

    LCCの反映衰退は激しいですね。
    国内でも来年8月に楽天が飛ばすみたいですが。
    コストを下げる部分は人件費だとしたら
    どの部分の人件費なのか?
    整備だけはお金をかけて欲しいですね。

  4. 餌釣師 より:

    まぁLCCもANAやJALの料金を下げるためには少しは役に立ってくれたと思いますが、まぁ過当競争ですね。
    こんな何億~何十億の設備を抱えてギリギリの財務状況で運航なんて止めて欲しいですよね。
    何でこんなとこに首突っ込んでくる経営者がいるのか不思議です。
    どう見ても儲からないような気がしてなりません。

  5. ま~く より:

    Dr.鉄路迷さん
    最近は中国内陸の成都あたりの需要は増えてきているのだと思います。
    楽天の件は航空事業への進出を狙っていた楽天と、日本市場への
    再進出を狙っていたAirAsiaの利害が一致したというところでしょうね。
    AirAsiaは予約システムの使い勝手の悪さが失敗した理由と言われて
    いますがそれ以外にも課題はたくさんありますので、そういった課題を
    解決できるかが課題でしょうね

  6. ま~く より:

    あさとさん
    タイ国内ではまだまだバス需要の方が多いのでしょうね
    特に地方在住者には飛行機はどうしても高いというイメージを
    持たれていますので、飛行機で移動しようという発想はあまり
    わかないみたいです。
    タイ国内でLCCが立ち上がるには富裕層以外の層を如何に取り込む
    ことができるかということもあるのでしょうね

  7. ま~く より:

    いはちさん
    LCCは基本的に最小限の機材数でできるだけ効率良く使いまわす
    というスタイルですのですね。駐機時間が短くなればそれだけ
    駐機料も安く済みます。しかし整備にかかる時間も短くなるわけで
    そこは利用者としては不安が残る部分になりますね

  8. ま~く より:

    餌釣師さん
    おっしゃるように過当競争ですね。
    一時期の航空不況の影響でJALも機内での新聞・雑誌のサービスを
    廃止したりしましたがそれでどのくらいのコスト削減になったの
    でしょうかね。
    Tony FernandesがAirAsiaを立ち上げたときは先駆者的な側面があり
    日本で携帯電話事業を展開するS社のS社長のような喧嘩商法で
    立ち上がりましたが、LCCがこれだけ増えた現在では柳の下に
    3匹も4匹もドジョウはいないでしょうからね・・・


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