アユタヤ観光の2か所目は、ワット・マハタートとなった。アユタヤの遺跡群の中でも最も有名と言って良い場所で、場所は前回紹介したワット・ラチャプラナのすぐ目の前にある。
ワット・マハタートの建立については、1369年~70年の2代ラーメスアン王が建てたという説と、1370~88年の3代ボロムラーチャー1世が建てたという2つの説がある。上座部仏教を信仰したアユタヤ王朝期には400近くの仏教寺院があったが、その中でも最も権威のある寺院であった寺院であると言われている。この寺院のすぐ北側に王宮が造られていたのも、この寺院の権威がいかに高かったかを示す証左と言えよう。
当時は寺院の中心に金色に輝くロッブリー様式の大きな仏塔が建ち、それを囲むように小さな仏塔が建っていた。そして仏塔と仏塔の間はその周囲は回廊で結ばれ礼拝堂と仏堂が東西にあったと推測されている。ちなみにマハタートとは仏舎利の事で、その名の通り1956年の発掘調査の際には、敷地の地下から仏舎利をおさめた器が発見されている。
こちらの一番のハイライトは木の根に埋もれた仏像の頭部である。ビルマ軍に切り落とされたものの、そのまま放置された仏像の頭部が長い年月とともに、木の根にのみ込まれ一体化した姿である。この有名すぎる仏頭の姿は、TVや写真でご覧になった方も多いのではないかと思う。その時の流れを感じるとともに、何とも言えない無常感にとらわれることとなる。
ワット・マハタートではこの仏頭が有名すぎるがゆえに、こちらばかりに視点が行きがちであるが、実は前述した建物跡もまた見応えがある。アユタヤ王朝の栄枯盛衰を肌で実感する事ができる場所であると思う。
【入場料】
外国人:30THB、タイ人:無料
アユタヤ駅とワット・マハタートの位置関係はこんな感じ
※PCの場合は画像クリックで拡大表示します。
入口で拝観料を払って中に入りましょう。こちらもタイ人は無料です。
入ってすぐに無数の仏塔が目に入ってきます。
ワット・マハタートの一番の目玉はこちらの木の根っこ、、、ではなく
木の根に飲まれた仏頭です。
大きさがわかるようにファランの後ろ姿を借りましょう
こちらの仏塔の様式美も見事です。
やはり破壊された仏像がたくさん残ります。
地面の緑と赤レンガのコントラストが見事です。
目玉の仏頭以外もきれいな寺院は見ものです。
こんな私でもこの木の根の中に有る仏頭は
何かで見たことがあります。
何年もかけてこのような状態になったのですね。
このまま木の生長とともに上へ行くのでしょうか?
確かに他の仏塔も見応えがありますね。
夜にやって来て、このお顔を見たら、悲鳴をあげちゃいそうです。
タイ人が拝観料が無料となる所はけっこう多いみたいですね。
木の根に覆われた仏頭、ちょっと不気味です。
でも、木の生長力はすごいですね。
ガジュマルの木は元々こういう風に
他の物に寄り掛かったり寄生するかのように成長する性質がありますので
こういった偶然の奇跡が起こったんでしょうね
タイ人が無料なのはもちろんのことでしょうね
あのバカ高いバンコクのお寺でもタイ人は無料ですから
ワット・マハータートは有名なだけあって見応えがありますよね。私は、仏頭の木よりもどちらかというと、周りの遺跡群の方が印象に残っています。首を切り落とされた仏像がたくさん並んでいて、少し不気味な感じはありますが、神秘的で綺麗ですよね。
いはちさん
こちらの仏頭は有名ですからTVなんかでも良く取り上げ
られますので見た事がある人も多いですね。10年くらい経って
再訪して仏頭の位置に変化があるかを見に行くのも面白い
かもしれませんね。
鉄路迷さん
確かに何も知らず真っ暗ななかでこれに遭遇したら
驚いてしまいそうですね。ただ夜にはなかには入れませんが・・・
旅途愉快さん
あさとさんのコメントにもあります通り、タイの寺院の多くで
外国人は有料ですが、タイ人は無料で中に入る事ができます。
ただ私ほどになりますと、タイ人はこっちと言って無料の入り口に
誘導されたりしますが、外国人だと申告して料金を払うようにしています。
自然の力には驚かされる現象ですね
あさとさん
ガジュマルの性質がなければ成り立たなかった遺構ですよね。
たまたま胴体から切り離された仏像の頭がガジュマルの木の近くに
転がったという偶然がなければできなかったものですので奇跡と
言っても良いですね
Akikoさん
ワット・マハタートはすごく有名なので混雑しているかなとも
思ったのですが意外にもそこまでは混んでいませんでしたが
見応えはばっちりでした
首を切り落とされた仏像はここで激しい戦闘があったんだぞと
伝えてきているような感じがして、その迫力を感じました。
歴史の息吹をリアルに感じたのは久しぶりの体験でした。
仏頭はもっと大きいのかと思っていました。
流石にタバコの箱を横に置いて撮る訳もいきませんから実際の大きさが判りませんでした。
餌釣師さん
写真や映像だけですと大きさが分かりにくいですよね。
ちょうど写真を撮っているファランがいたので利用させて
貰いました。
以前はロープがなくて仏頭の間近にまで行けたようですが
現在では写真のように近づく距離が制限されています。