次に訪れたのはヴィハーン・プラ・モンコン・ボピットという寺院である。ここまで回ってきた場所が廃寺なのに対し、こちらは現役の寺院である。
外観は大きな三角屋根で、白壁に深紅の模様が施されている非常に美しい寺院である。建物の中には高さ17mという巨大な座像が納められており、こちらが「モンコン・ボピット仏」という名称で寺院の名称の由来になっている。この仏像が作られたのは1538年のソムデッチ・プラ・チャイラーチャ王の時代と言われている。当時は野ざらしの状態で安置されていたが、のちにソムデッチ・プラ・チャオ・ソングターム王の手によって礼拝堂が建設され建物内に収まったと言われている。
1767年にアユタヤ王朝がビルマ軍の手によって陥落すると、こちらの仏像は頭部と右腕が損傷してしまう。しかし現タイ王朝であるチャクリー王朝の時代になりラーマ5世の時代(1868年 – 1910年)に漆喰で補修し再建され、さらに1992年の大規模補修により仏像全体に黒漆を施しその上に金箔を貼り現在の姿となっている。
前述の通りこちらは現役の寺院なので、寺院内には読経をする僧侶やお祈りをする信徒の姿が多く、かなりの人でごった返している。靴を脱いで建物内に入ると、入ってすぐのところに仏像が鎮座しておりこちらをジロっと見られたような錯覚に陥る。仏像の大きさに対して建物は意外に小さいので密着した空間で仏像を拝む事となる。そんな空間でタイの人の息遣いを感じながら参拝を済ませることとなった。
【拝観料】
無料
ヴィハーン・プラ・モンコン・ボピットとアユタヤ駅の位置関係はこんな感じ
※PCの場合は画像クリックで拡大表示します。
ヴィハーン・プラ・モンコン・ボピットは白壁の美しい建物です。
お寺の前にも仏像が置かれています。
現役の寺院ですので僧侶の姿も見えます。
入口脇にあった仏像では皆さんお祈りの最中。私もタンブンさせていただきました。
さて礼拝堂に入りましょう。正面に仏像がそびえます。
仏様のお顔をアップで。日本の仏像には見られない表情です。
大阪万博でこの様な建物を見た記憶があります。
美しいですね。
仏様も高貴なお顔立ちをしています。
出家して悟りを開いた時の仏陀はこんな感じ
だったのかもしれません。
こちらは拝観料が無料なのですね。
日本の仏像と違って、こちらの仏様は表情が優しいように感じます。
きれいに補修されていますね。
この下から見上げた時と
正面から遠目で見た時との仏さまのお顔が違うのは
インドシナ半島西部の仏さまの特徴ですね
目が下を向いて書かれてあるのでしょうね
ミャンマーでもこの方式でした
皆さんのお祈りの仕方で
足の裏がま~くさんの方を向いてますでしょう
これもしきたりだと聞いたことがあります
決して仏様に足の裏を向けない・・・と
いはちさん
周囲に廃寺が多いせいかこちらの白壁の建物は余計に綺麗に感じて
しまいますね。参拝者も多かったですので、地元の人の信仰を
集めているお寺という事が良くわかりました。
旅途愉快さん
同じ仏教というものの日本とタイのお寺では仏像の表情が全く
違います。タイの仏像の場合、たまにえっと思うようなものも
ありますが・・・
こちらはきちんと管理されたお寺になっています
あさとさん
ミャンマーとタイでは地理的に近い事もあって仏像の表情も
似ているのでしょうね独特の表情はなかなか良いものです。
足の裏を向ける向きについてはタイ人はうるさいですね。
仏像のみではなく人に足の裏をむけたりすると彼らは怒りますし
枕に足の裏を向けるのもやはり良くない事とされている
ようです。
お~タンブンされたんですね。
何を祈りましたか?
餌釣師さん
はい、タンブンさせて頂きました。
お祈りの内容は秘密ですが(笑)