2泊3日のバンコク滞在を終え、イサーンに向かうことにします。まずはドンムアン国際空港からウボンラチャターニへ空路で移動となります。2007年に再開港したドンムアン国際空港ですが、そのアクセスには大きな問題があります。本稿執筆現在でドンムアン国際空港へは、以下の3つの移動手段があります。
- タイ国鉄
- 路線バス
- タクシー
タイ国鉄のドンムアン駅は、ドンムアン国際空港の目の前にありますので、一見便利に見えます。しかしタイの国鉄が数時間というレベルで遅れることは、前回の訪泰でも体験済です。タイ人の誰しもが推奨しない、移動手段です。次に路線バスは大きな荷物を持っての移動には不向きです。
実質的にタクシーしか移動手段がないことになりますが、ドンムアン国際空港近辺や空港内の渋滞が酷く、街中で流しているタクシーからはたいてい乗車拒否を喰らいます。そこでホテルをチェックアウトする際に、フロントにタクシーを呼んでもらうことにします。これならば乗車拒否にあうことはありません。
無事タクシーに乗り込むと途中でこんな光景に遭遇します。
高架鉄道の工事現場です。先日のBTSに関する記事で書いた夢物語の整備計画はともかく、日本のODAによっていくつかの高架鉄道の建設が進んでいます。写真はレッドラインと呼ばれる路線でバンコク北部のランシットまでを結ぶ計画です。
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レッドラインは2019年4月の営業開始を予定しています。また車両や運行システムも日本企業が受託するようですので開業が待たれます。それとともにいよいよこちらの取り壊しも決まったようです。
タイ国鉄が以前に高架化を試みた時の遺産です。1990年に香港のホープウェル社が工事を受注しましたが、なかなか工事が進まず進捗率14%ほどで工事が中断し、1998年にプロジェクトが中断しました。しかし途中まで作ったものを取り壊すのもお金がかかるので、橋げた等はそのまま放置されてました。
「バンコク・ストーンヘッジ」などとも揶揄されていましたが、近年ではコンクリートが剥がれ落ち、それが人にあたって怪我人が出るなど社会問題になっていました。
さて移動の方はと言うと予想通りドンムアン国際空港内の渋滞に遭遇するものの、運転手の機転で大きな影響を受けることなく到着することができました。
国鉄の遺産ですね
国際空港がドンムアンだったころ
いつも早くできないかな・・・と
タクシーの中から横目で見ていました
MRTは次はレッドラインではなく
まもなくパープルラインが出来上がるそうです
しかし
今あるグリーンライン(スクンビット線)と
チャオプラヤ川の間の空白地帯は・・・・・
なんか利権が絡んでいそうですね
あさとさん
タイ国鉄の負の遺産ですね。こういったものが放置されるのもタイらしい感じはします。
おっしゃる通り、開通はパープルラインの方が先ですね。こちらも日本のODAで建設が進んでいますが、すでに車両も納入されていますし、来月には試験走行で実際に乗客を乗せて運行する予定になっていますね。チャオプラヤ川西岸のアクセスが向上しますが、
全部が完成するのはいつになることやら(笑)
中国みたいに、オリンピックや万博が絡んでくると一気に加速するんでしょうけどね。
今は経済圏がチャオプラヤ川で切れてしまってますが全線開通すると少しは人の流れが変わりそうですね。
餌釣師さん
ああ言ったお国柄ですから、全部の完成には時間がかかるでしょうね。個人的にはレッドラインが早く完成してドンムアンへのアクセスが良くなることを期待したいです。本文にも書いた通り、流しのタクシーにドンムアンに行くと確実に乗車拒否を食らうほど周辺の渋滞は酷いですからね。
チャオプラヤ川西岸に何があるかってあまり知らないですよね。
そういう意味ではこれから開発の余地が充分にある場所なんだと思います。
私の様な貧乏性の人間には鉄路しか移動手段を選べないのですが
この国では日本のそれとは違う考えでいなければならないのですね。
昔の中国みたいにタクシー料金がめちゃくちゃ安ければ良いのですが
いかがなものでしょう?
いはちさん
タイ国鉄は本当にお勧めできません。日本では信じられないくらい遅れますから、飛行機の時間に間に合わないリスクがあります。
この時のタクシー代はチップ込で400THB(日本円で1,200円ほど)でしたので、それほど高いものでもないと思います。