私の家は? -東京人間模様 Vol.16 –

先日のバイクの鍵損壊にあった際に交番に被害届を出した際の出来事である。被害届の準備をしていると、一人の老人が交番に入ってきた。

 老人:オレの家どこかな?
 警官:お爺さん、住所は?
 老人:いや、わかんねぇ

話が聞こえてきた当初は痴呆症の老人かと思ったのだが、警官とのやり取りを聞いているとどうやらそういう訳ではないらしい。

なんでも前日に九州から引越してきたばかりで、土地勘がなく迷子になってしまったらしい。しかも自分のアパートの住所も控えておらず、対応している警官も困り顔である。そしてしまいには、「ほら、▲△ハイツってあるだろう」等と言いだす始末であった。

小生が交番を出るころには警官は引越前の居住先に連絡を取ろうと試みていたが、交番の警察官の業務も大変だなと心底感じた出来事であった。


8 responses on 私の家は? -東京人間模様 Vol.16 –

  1. いはち より:

    私も若い頃同じ様な経験が練馬で有りますよ。
    特に目立つ建物が無いと目標物が無いので
    道を覚えづらいのかもしれませんね。
    年をとって九州から引っ越して来たて大変だった
    でしょうね。
    無事家に帰れたのか心配です。

  2. 餌釣師 より:

    陳小姐が日本に来たばかりの頃に「我在哪里?」と私に電話してきたのと大差ないですね(笑)
    関東って地方と異なり自然のランドマークが無いので、東西南北が判りにくいですよね。
    東京で育った私も方角を認識しないで暮らしてたし、それが普通だと思ってました。
    ランドマークは煙草屋だったり八百屋だったりしました。
    逆に他の地域で暮らすと現地の方々が方角をきちんと認識しているのに驚いた記憶があります。
    なので迷ってもどちら方向に進めば良いかって判ってるんですよね。

  3. ま~く より:

    いはちさん
    こちらのお爺さん、歳をとって土地勘のないところに
    引越したので大変だったのでしょうね。
    まぁ警察に相談にきているので、警察も途中で放り出す
    事はないと思いますが、どのくらいかかったのでしょうね

  4. ま~く より:

    餌釣師さん
    陳小姐のそんな事件ありましたね。
    私は今でもそんなような電話を頻繁に受けますが(笑)
    物ごころがついてからは東京か大阪にしか家を構えた事がないので
    餌釣師さんと同じように商店とかがランドマークで、初めて行く
    土地では「魚屋さんの角を左」などと確認するようにしています。
    地方の方はそんなふうに方角を認識しているのですね

  5. あさと より:

    う~ん
    確かに東京という土地は方角がわかりづらいですね
    大阪のように道がまっすぐではありません
    そこへもって都心ですと
    近くの鉄道駅(地下鉄)にさえ行けばなんとかなるのですが
    多分おじいさんはそういう感覚で今まで生活していなかったのでしょうね

  6. 旅途愉快 より:

    ドリフのネタを見ているようですね。
    でも、年を取ると方向感覚も鈍るし、ましてや知らない土地に引っ越してきたばかりとなると自分の家が分らなくなっちゃうのもわかる気がします。
    慣れるまでは自分のアパートの名前を記したメモを持っておくことが必要かもしれませんね。

  7. ま~く より:

    あさとさん
    ずっと東京圏に住んでいると分からない感覚ですが
    やはりこちらの方は方角が分かりにくいですかね。
    でも確かに私が大東に住んでいた時は生駒山を目印に
    方角を把握していましたが、こちらだとそういうものがありませんね

  8. ま~く より:

    旅途愉快さん
    お爺さんの冒頭のセリフには私のみならず、警察官も唖然と
    していました。ちょっと驚きですね。
    歳をとって見知らぬ土地に移るのはこう言う出来事を見ると
    大変なのが分かりますね。都会に住む人が地方に住む親を都会に
    呼び寄せようとしてもなかなか同意しないなんてことは
    やはりこうしてみると不安が多いからなんでしょうね

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