前日の海洋実習では、若い女性と一緒の講習であったが、彼女たちは小生とはコースが異なり一日で終了したため、この日は小生とインストラクターの1対1の講習となる。実習場所は前日と同じくOut house beachである。
この日の講習のテーマは二つ、中性浮力の習得とコンパスの使い方である。中性浮力とはスキューバダイビングでは重要なスキルのひとつで、海中で浮きも沈みもしない状態を保つことである。
スキューバダイビングで浮力を得るための手段の一つは、BCDというジャケットに空気を出し入れする方法がある。そしてもう一つは肺に入れた空気の出し入れで浮力を得たり喪失したりする方法である。中性浮力の取得とはこの二つを組み合わせて水中の位置を維持技術を習得する事であるが、なかでも肺への空気の出し入れと言うものが重要になる。
実際に自分でやってみると確かに空気を吸うと体が浮き、吐くと体が沈むという感覚を体験する事ができた。その場でとどまるためには体が沈みそうになったら空気を吸い、体が浮きそうになったら空気を吐くと言う感覚を覚える必要がある。
もうひとつの水中でのコンパスの使い方は、使い方さえ覚えてしまえば簡単なもので、こちらはあっという間に課題を終える事ができた。こうして無事、オープン・ウォータ・ダイバーのライセンスを取得する事ができたのであった。
ダイビング器材を少し紹介。こちらは足に着けるフィンですね。
干してあるのはウェットスーツ。これ自体に浮力があるので着用すると浮きます
BCDというジャケット。こちらに空気を出し入れして浮力調整します。
タンクから空気を送るレギュレータです。
空気を吸う口は自分用と緊急時のバディ(パートナー)用の2つあります。
海洋実習の課題項目はこんな内容です(PADIのサイトから引用) 2日目のこの日は「オープン・ウォーター・ダイブ3」と「オープン・ウォーター・ダイブ4」をこなしました。
※画像クリックで拡大表示します。
確かに中性浮力と言うのは難しそうですね
何より落ち着いて呼吸を考えなければならないという点は
普段何も考えずに息を吸ってる者にとっては
至難の業のように感じます
ましてや何か水中で起こった時
あわてて過呼吸なんかになりそうですし・・・
子供の頃、水泳部の連中と「忍びの術」と称して水底にとどまる練習をしました。
仰るとおり肺の中の空気の量に関わってくるのですが、最終的にサスペンドするためには微妙な空気の量を保つ必要がありますね。
文字にするとそれだけなのですが、仰る通り「感覚」として覚えるしかないですよね。
一応プロのスキンダイバーですので、浮力と
呼吸の関係は子どもの頃から体に染みついて
いると自負しております。
車と同じで急の付く行為をすると危険ですね。
あくまでも地上にいる時と同じ感覚でいることが
大事ですね。
グアムでライセンスを取るのも、バカンスと両立
出来て良いかもしれませんね。
あさとさん
中性浮力を完璧にこなすと言うのはなかなか難しいもので
ダイバーの中には中性浮力を極める事に執念を燃やしている
人もいるほどです。あるダイビングのインストラクターは
インストラクターになるために講習で、上下の振り幅を
5cm以内に収める事を目標とするようにと言うそうです。
陸上にいるときに呼吸を意識している人はそれほどいませんし
水中では水深が深くなるほどタンクの中の空気濃度が濃くなり
ますので呼吸を意識する事は大切なスキルになるのです
餌釣師さん
水底にとどまる練習は私も子供の時にしましたよ(笑)
百聞は一見に如かずではありませんが、体験して感覚として
会得する必要があるのです。スキンダイビングと違ってダイビング
で着用するウェットスース、BCDには浮力がありますので素潜り
よりも浮力がある状態です。またBCDのなかに入っている空気や
腰に付けるウェイト等、浮力を変化させる要素はいくつもあるます。
加えてプールと違って海底では海水の動きも大きいですので
じっとその場にとどまると言うのは結構大変です。
いはちさん
おっしゃる通り、「急」のつく動きはダイビングでも厳禁です。
激しく動く事は周囲の珊瑚等を傷つける可能性もありますし
酸素を多く消費する事にもつながります。
いはちさんのように潜れる海が身近にある場合は別ですが
国内で取得する場合は、海洋実習となると朝にショップを
出発して、ポイントまで移動して実習するなんて事になりますので
かなり大変な事にんなります。
合宿免許式でリゾート地でとるのは短期間でとることができますが
詰め込み式となるので、別な意味の大変さがあります