江戸時代に江戸防衛の観点から徳川幕府は利根川水系の川に橋を架ける事を認めなかった。そして利根川水系の15カ所に定船場設け、この場所以外で川を渡る事を厳しく禁じることとなった。
そのうちの一つが、現在の千葉県松戸市矢切と東京都葛飾柴又結ぶ、矢切の渡しで、江戸川両岸に自宅と農地を分かれて所有する農民の往来の為に設けられたものである。近年では伊藤左千夫の「野菊の墓」の舞台なったり、細川たかしが歌ったヒット曲『矢切の渡し』などでも知られている。
明治以降は利根川水系には次々に橋が架けられ、渡し船は廃止されていったが矢切の渡しは、現在も昔ながらの手漕ぎで船を漕いで運航している。(川の流れや天候によってはモータを使う場合もある)
小生も20年以上前に矢切の渡しに乗った事はあるのだが、久しぶりに乗ってみたくなり渡し船に乗ってみる事にした。渡し賃は2012年10月から値上げされたようで、片道大人200円、子供100円となっている。途中解説などはなく、ただ船に乗るだけであるが、それだけに昔ながらの渡し船の雰囲気を味わう事ができる体験となった。
松戸市側の乗り場にはこんな道を進んでいきます
茂みを抜けると簡素な桟橋が現れます。
桟橋の脇には注意事項が書かれています。
こちらも注意書きがいろいろあります。
船がやってきましたので乗り込みましょう。
船頭さんが手漕ぎで運航します。
水面に陽の光が反射してきれいです。
対岸の葛飾では柴又帝釈天でお参りをします。
境内には美人猿回し師がいました。
さて帰りも渡し船に乗って帰ります。こちらは葛飾側の桟橋。
船がやってきました。船頭が変わってモータを使用しています。
この日は天候に恵まれました。
松戸市側にある野菊の墓文学碑。コロプラのお土産にもありますが、訪問するのは初めてでした。
文学碑の上ではこんな美人さんがお昼寝中でした。
何だか細かい事に煩い渡し舟ですね(笑)
観光客のマナーの悪さに耐えかねて、オッチャン船頭が次々に禁止事項、注意事項を追加していったって感じです。
もともとは生活の足だったのかいつの間にか観光化されていってしまったが、それは船頭たちが意図したものではないのだけれど、その観光客からの駄賃が無いと運行していけないという葛藤が見て取れます。
船外機付きの船より手漕ぎで渡してもらうほうが風情がありますね。
この運営はどこがしてるんでしょうか
運賃があると言うことは認可を受けての営業ですよね
観光客が主体の渡しのようですので
ぜひとも手漕ぎをずっと残して行っていただきたい・・・と
無責任にも思ってしまいます
私も近くに住みながら、この渡しには行った事がありません。
こんな風になっていたんですね。
観光でやっている訳ではなかったはずですが、いつの間にか
観光客が増えて、痛し痒しの感もうかがえますね。
渡しが乗りに行くまで続いているかとは思いますが。
是非残してもらいたいです。あ・・退職したらここで
働こうかな?
餌釣師さん
この注意書きの多さは失笑ものですよね。
ヒット曲の影響で利用客が増えた事もあり、中にはマナーの悪い人も
いるのでこういう事になるのでしょうね。
手漕ぎの方が時間はかかってしまいますが、確かに風情があって良いです。
ただこれからの時期は寒いかもしれません
あさとさん
葛飾区観光協会のサイトを見ると、渡し船の運営者は一応
法人格となっているようですが、実態は個人商店のような形のようです。
運賃をとって人を運搬しますので、法律上の許認可は必要であると
思われます。
私も手漕ぎでの運航を続けて欲しいものだと思っております。
いはちさん
長年この土地に住んでいますが、私もここを訪問するのは2度目で
前回はまだ子供の頃のことです。場所が分かりにくいですので、
近年移り住んだ人の中にはここに、こういうものがあると言う事を
知らない人もいるかと思います。
> あ・・退職したらここで働こうかな?
そうしたら御近所ですね。お待ちしております