マクドナルドでお腹を満たした後は、本格的に観光をすることなった。向かった先は以前にも行ったことがある、上海博物館である。以前に行った時は、青銅器の展示が優れていた事もありもう一度行ってみようと思ったのであった。
二度目の訪問となった上海博物館であるが、青銅器の展示は以前とまったく同じものであり、充分に楽しむことができた。しかしそれ以上に今回充実していたのは書の展示であった。前回訪問とは異なり、北宋以降、清王朝に至るまでの有名な書家の作品が展示されていたなかでも清代の作家の作品は素晴らしものが展示されており、見ごたえは充分であった。
展示数はそれほど多くはなかったものの、収穫は充分な博物館への訪問となった。
相変らず青銅器の展示は素晴らしいです。こちらの器も見事な饕餮文です。
今回は書の展示も良かったです。こちらは清朝時代の文人、趙之謙の書。フラッシュなしの撮影は可との事だったので撮影してみました。
こちらは北宋時代の米芾の書です。
趙之謙は書だけでなく印も優れています。こちらの印は側款も見事です。
博物館で写真OKって、日本では考えられませんね。
最後に、青磁を販売しているお部屋に入って、思わず買いそうになりませんでしたか?
いつもお会いしたときに聞こう聞こうと思いながら、違う方向に話が進んでしまい忘れてしまうのですが(笑)
古文や古書に造詣が深いと見受けられるのですが、こちら方面のお勉強をされていたのですか?
知識が趣味の域を越えられているように感じましたので。
唐時代からしばらくは「書」と「篆刻」は表裏一体と言うか両方存在したのですが
清朝時代ではもう「書」と「篆刻」は分離していたと思いますので
両方で達者な人は本当の名人だったのでしょうね
かつて行ったことがあるような無いような・・・。
行ったとしたら20年前だからよく覚えていないし・・・。
こういう展示物があったのですね。
北京の軍事博物館と歴史博物館はよく覚えているのですが・・。
私も仕事で上海に行くときは必ずここを案内されます。
お土産屋さんとセットで。
案内がいるとどうしても先を急ぐ形になりますので
じっくりと見られません。
たまにはじっくりと見てみたいです。
Lisaさん
そうなんですよね。日本では考えられませんね。
一番最初に上海博物館に行ったときは、最初はこっそり盗撮して
いたのですが、周囲の中国人がみんな撮っているので、そのうち
堂々と撮るようになりました。
それでも写真がダメなところもあって、そこには警備員に制止されます。
でも写真可と不可の基準はよくわかりませんが。。。
この時ではないですが、前回に訪れた際に青銅器のレプリカの
小物入れを買ってしまいました(笑)
ホントに日本の美術館では撮影可はあり得ないですよね?
それにしても、今回も難しい漢字が沢山で『勘』で読み進めてしまいました[E:coldsweats01]
餌釣師さん
流石に鋭いご指摘です。
以前にある分野において、専門的な勉強をしていたことがあります。
私が中国にかかわった、一番最初はその時期です。
今度、お会いしたら、詳しいお話をしましょう。
あさとさん
漢・唐の時代にも印はありましたが、当時はもっぱら実用の道具として
存在していたものになります。印(篆刻)に美術的な価値を見出す
ようになったのは明・清時代になってからです。
当時は書、画、篆刻、詩文の各分野に通じることは文人の嗜み
として考えられていました。
しかしやはり各分野それぞれに秀でるマルチプレイヤーは少なく
ある特定の分野で業績を残した人がほとんどでした。
そういう意味でも複数の分野で作品の残る文人は希少といえます。
Dr.鉄路迷さん
20年前の上海博物館、私も行ってはずなのですが全く当時の
記憶がありません。おまけに写真も残っていなかったりします・・・
ただ当時は今の場所と違った場所だったのかもしれません。
いはちさん
展示品の数は決して多いとは言えないのですが、内容的には
充実しているので見応えはかなりあるといえます。
ツアーですと時間が限られますので、じっくり見たいなら
個人旅行で行くほうがよいかもしれません。
私の場合、一人でここへ行って気が付くともの
すごく時間がたっています。
ネズちゃん
写真を撮っても本当に良いかどうかは微妙ですが、撮影禁止マークの
あるところとないところがあるのは確かです。
少し専門的な言葉も出てきましたので、難しい漢字も入ってしまいましたね。
たぶん一番難しい漢字は「饕餮文(とうてつもん)」でしょうか。