タイを訪問した際に、小生はレンタカーを借りて車を運転しているが標識については理解できていないものも多い。実は一時停止の標識が分からずに、一時停止をしなかったために、警官に止められたこともある。(外国人なので見逃してくれたようですが)
そんな経験もありタイの交通標識について調べると小生が、わからなかった一時停止の標識はこんな感じになっています。
タイ文字しか書かれていませんのでわかりませんね。でも実は日本がきちんとしていれば、タイ文字を読めなくてもわかった可能性があるんです。そこで各国の一時停止の標識を見てみると、こんな感じになっています。
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米国や英国といった英語圏の国はもとより、英語を母国語としない欧州諸国でも、一時停止の標識は赤い正八角形に“STOP”と書かれたものになっています。またアルファベット以外の文字を使用する国も挙げてみましたが、タイ同様に文字は自国の文字ながら色や形は同じです。これに対し、日本の一時停止の標識はこれですね。
日本だけが逆三角形を採用しています。実は標識の形や色は古くから世界規模で統一使用という動きがあり、1968年に「道路標識及び信号に関するウィーン条約」でそのレギュレーションが定められています。(->参考ページ)
この条約を締結した国は64か国に上りますが、日本はこの条約に入っていません。そのため独自のデザインが可能となっているわけです。しかし前出のアメリカは非締結国ですが、国際標準に準拠した標識を使用しいますし、条約に署名しながら批准していない韓国やタイも同様です。
ただ実は日本の標識も以前は今とは違うデザインが採用されていたことがあります。
1960年に採用されたデザインは完全に国際標準に準拠したものとなっていますが、わずか3年で現在のデザインに変更されています。外国からの訪日客が毎年増加している昨今ですが、そういった外国人からは分かりにくいと評判が悪いようです。また国外運転免許証に関する条約は、日本が加盟しているジュネーヴ交通条約の他にウイーン交通条約というものがあります。日本はウイーン交通条約に署名してはいるものの、批准はしていません。ウイーン交通条約を批准するためには今回取り上げた標識をはじめとして法改正が必要となるので放置された状態となっています。そのため日本で発行される国外運転免許はジュネーヴ交通条約締結国(地域)でしか使えません。
そんななか警察庁は今年の夏ごろから、標識のデザインを変更すると発表しました。変更される新デザインはこちらです。
大きく変更したことで混乱が発生しないようにとの事でしょうが、せっかく替えるのなら世界標準に合わせてほしかったところです。最後に余談ですが、タイの交通標識を参考までに提示しておきます。
車を運転しませんので
試験を受けた時の記憶など(40年近く前)一切なくなっています(笑)
でも確実に世界共通+英語併記が良いことには変わりはないでしょうね
あさとさん
せっかくの標識見直しの機会に世界標準を採用しなかったのは残念に思います。日本のガラパゴス化がこういうところにもあるわけですね。昨今は日本国内で運転する外国人も多いですので分かりやすくしてほしいものです。
確かにタイの標識は伝えるべきことがストレートに伝わってこない
表現になっていますね。
赤だから危険を察知させる色合いでしょうけど。
これは難しい。
いはちさん
タイの標識はタイ語しか書かれていませんので、タイ語が読めない外国人には分かりにくいですね。まぁ外国に行って運転するならその国の標識を予習しておけということかもしれませんが
だいたい日本と表示の仕方は同じだけど、標識自体の形状は世界で似ているんですね。
日本だけが形が違う。
いまさら形を変えられないから、せめて英語表記をした方がいいですね。
ブラジル人がこちらでは多いので、いざとなった時、ブラジルの言葉で
「日本語分からないと」と、とぼけられるので困っています。
Dr.鉄路迷さん
完全に世界標準からは日本がそれているわけですね。こういう分野でも日本のガラパゴス化が存在するとは調べてみて初めて知りました。せっかく変更するなら世界規格に合わせてほしかったですね
アメリカは左右が逆なだけで、標識については英語表記なので戸惑う事はないですね。
確かにタイ語だとわからんですね。
中国も漢字の国なので日本人的にはイメージ掴みやすいですが、諸外国に方から見ると判りにくいかもしれませんね。
餌釣師さん
タイって英語表記されているものが多い印象がありますので、交通標識に関しては少し意外でした。タイ文字だけですと何を書いているのか、外国人にはまったく分かりませんよね
日本でも標識の下に小さく、「原付をのぞく」なんて注意書きが添えられているケースがありますが、これは外国人には分かりにくいのではと思っています。