ソンクラーンで沸くタイより戻りました。その時の様子は後日よりシリーズでお伝えしたいと思います。本日はそのタイの暦のお話です。先日の記事で在東京タイ大使館に提出する書類の作成の手伝いをした事を書きました。その際もそうなのですが、以前に同様の書類を作った時に戸惑ったのがタイ暦の存在です。
明治維新以前は日本は太陽暦と太陰暦を組み合わせた、太陰太陽暦を採用していました。しかし明治5年に太陽暦を採用し、その後は西暦に合わせて元号が併用されているのはご存じの通りかと思います。
現在、タイで正式な暦として採用されているのが、タイ太陽暦(仏暦)というものです。これは1888年にラーマ5世によって導入された、グレゴリオ暦です。グレゴリオ暦ですので年月の数え方は西暦と変わりませんが、年の起算を西暦がキリストの生誕(とされる)の年とするのに対し、タイ太陽暦では釈迦の入滅(とされる)の年としています。そのため西暦と比べると、543年大きな数字になります。つまり今年は西暦では2017年ですが、仏暦では2560年という事になります。
年月の数え方は西暦と同じで年の数え方が二通りあるというのは日本の西暦と元号の関係と考えると分かりやすいかもしれません。日本でも公文書の多くは元号が用いられますが、タイでは公文書には仏暦を使用することが定められています。そのため先般の公文書作成の際には、仏暦の数え方が感覚的には分かりにくく少々苦戦する要因ともなりました。
そんな一方で太陰暦もタイでは脈々と民間で使用されています。中華系の家庭では中国同様に旧正月を祝いますし、多くの仏教行事は太陰暦で執り行われます。小生が毎年、訪問している成田の仏教寺院ワット・パクナムのトードカティンの実施日が毎年変わるのはこのためです。
古いものを受け継ぎ大事にしながらも新しいものを積極的に取り入れる、そんなタイの国民性が暦でも見られるようです。
ややこしいと言えばややこしいのですが
そもそも暦なんて考え方次第と思うと
そんなに影響がありません
ヘタに私たちが使ってる西暦などとの差を考えるから
頭がこんがらがるのだと思います
別物だと・・・・・
私の個人的な年間スケジュール表には
タイ祝日と台湾祝日には印を入れています(笑)
あさとさん
月日の数え方は変わりませんので、あまり意識する必要はないですよね。ただ先般の私のように、元号->西暦->仏暦 という変換をする場合は、ややこしいことになって対比表が頼りになりました。
> タイ祝日と台湾祝日には印を入れています
私のGoogle カレンダも同様です
おかえりなさい。
ソンクランは楽しめましたか?
お土産話を楽しみにしております。
餌釣師さん
ありがとうございます
田舎に行くと首都で行われているようなバカ騒ぎのソンクラーンとは無縁でした。今回の様子は後日からお伝えします
そもそも日本で西暦を使うようになったのはいつなのか?わかりませんが
どうやらもう一つの暦(日本の神様が関係している)の数え方が有るようです。
私の仕事だと公文書は殆ど平成で出すのですが、2017と書かなければいけない
書類も有ります。相手側の思想にも関係があるのですが・・面倒なので
どちらかにしてもらいたいです。
いはちさん
お仕事柄やはり元号表記で書類を作成されるんですね。以前は企業でも元号表記を使用することが多かったのではと思いますが、西暦表記が増えてきたのは平成に入ってからのように感じます。年数計算する上では年号が変わると0から再スタートする元号は扱いにくいという点もあるように思います。
カレンダーの書き方は、日本と同じで日曜日が一番左に来ますね。
中国だと日曜日が一番右に来るものが多いです。
左にあるものもありますが、右のものが多いです。
やっぱり今は西暦ですものね。
実際の世の中は西暦で、昔からの行事の場合は旧暦ですし、あまり気にしないでもいいですが、
カレンダーにこんなに細かく記載されてしまうと見づらくなってしまいますなあ。
Dr.鉄路迷さん
やはり最近は西暦をしようすることが多くなりましたね。もし今上陛下が譲位されて年号が変わるとその流れは一層加速するかもしれません。
仏教行事なんかは旧暦ベースで行われますので敬虔な仏教徒であるタイの暦にはやはり旧暦の記載も残ってたりします。そんなことで情報量が多くなってしまうんですね