拙宅ではタイのTV放送をストリーミングで見る機会がある。そんなタイのTVの報道番組を見ているとやはり一番多く取り扱われているのは、王室関連のニュースです。その内容はプミポンアドゥンヤデート前国王の葬儀の模様や、シリトーン王女の動静を伝えるもの等です。しかしそんなニュースと同じくらいの取扱量となっているのが、クアラルンプール国際空港でのVXガスによる事件です。
ご存知ない方もいるかもしれませんがタイと北朝鮮は国交があり、北朝鮮はバンコクには大使館を構えています。また2015年には国交樹立40周年の記念事業の一環で記念切手が発売されています。その他の東南アジア諸国も北朝鮮と友好的な国は多い現状があります。
たとえばカンボジアのシアヌーク前国王は金日成と親交があり自国でクーデターが発生した時は平壌に長期滞在していし、インドネシアはスカルノ元大統領、メガワティ元大統領は、金日成、金正日と親子2代にわたって親交がありました。ASEAN地域フォーラム(ARF)は、北朝鮮が参加している数少ない多国間対話の場であることを考えれば、北朝鮮にとって東南アジア諸国の関係を重要視していることが分かります。
そんな風にタイの人達にとっても北朝鮮という存在は地理的に遠い事もあり日本人が考えるのとはまた違った感覚を持ってみていたようです。しかしそんな今まで気にも留めていなかった国が隣国で起こした事件に関してはタイ国民も関心が高いようです。さすがに当事者のマレーシアのように国交断絶等という話は出ていないようですが、今後の動向については注視しているようです。
広くは知られていませんが、タクシン政権時代にはタイも日本同様に北朝鮮による拉致問題が明るみに出て大きな問題になりました。また昨年4月には国連による制裁にタイも加わり、高麗航空がバンコク-平壌便の運休に至っています。そんなこともあり隣国での事件はタイ国民にとっても関心事となっているようです。
高麗航空機は昔ドンムアン空港でよく見ましたが
金日成が革命者だったころ?のお付き合いですね
(タイは少し違うと思いますが)
東南アジアは独立やら何たらで
似通った経緯を持った国があります
そういう意味合いで
親しみがあったのかもしれませんね
あさとさん
スワンナプームでは日本では見られないような航空会社の飛行機を見る事ができますね。高麗航空は見たことがありませんが、今となってはスワンナプームでも見れなくなってしまいましたね
おっしゃるように似たような経緯を持っているという親近感のようなものを利用して金日成の時代に接近したようですね。孫の時代になって、今後どうなるのかは不透明ですが・・・
私は瀋陽でよく高麗航空見ましたね。
(瀋陽~平壌便です。)
本件、タイでも話題になっていたんですね。
確かに以前の訪泰時に地元の英字新聞を見ていたら北朝鮮のロイヤルファミリー特集やってました。(といっても公開されているネタがそれほどあるわけでもないので、内容は限定的でしたが)
ちなみに日本では亡くなってから急に「金〇男」は良い人だった・・・的な風潮になってますが、タイではどうなんでしょう?
個人的には、人懐っこい人物ではあるのでしょうけど、金〇日のための海外の軍資金管理をしていた人物で日本の敵であったことには変わりないと思ってます。
餌釣師さん
瀋陽は北の玄関口ともいえる場所ですからね。
今となっては数少ない高麗航空の就航都市です
日本では事件直後の報道番組が追悼特集みたいになっていてすごく違和感を感じました。おっしゃるように北の闇の部分を担っていた人物ですからね。
タイでの報道は事実関係を伝えるものばかりですが、マレーシア政府の動向を伝えるものが多いようです。やはり隣国での出来事ですので、そういう意味で関心も高いようです