通常の教習では最後の試験を卒業検定と言いますが、小生のように限定解除をするための試験は限定解除技能審査と言います。みきわめがOKとなった翌日に、この審査を受ける事にしました。
審査前
受付まで
小生の通う教習所では、二輪、四輪ともに毎週木曜日と日曜日に卒業検定や審査が行われます。二輪の検定は11時45分が集合時間となっています。そのため11時30分には教習所に到着し、ロビーで開始を待つことにしました。
時間になると教習所の担当者が、この日の受験者の名前を読み上げ、免許証の保有者はそのチェックをします。チェックした免許証は1年前と同様に、受験番号が書かれた紙と一緒にジップロックに入れられます。
すべての受験者のチェックが終了すると、その場で再び待機となります。
検定説明
12時を少し過ぎたところで、検定を受ける人に移動するよう指示されます。二輪待合室の2階にある応急救護教習室に移動します。この部屋は土足禁止なので、靴を脱いで入る必要がありますがブーツを履いているとその脱着が面倒です。
1年前に小型ATの検定を受けた時はベテランの指導員が、検定説明をしていましたが、この日は小生と同年代と思われる指導員が検定の実施方法や大きな減点となる点を説明します。内容としては、1年前と同じものですので、小生の記憶にもきちんと残っていました。
この日の受験者は14名おり、5つのグループに分けられます。受験者の内訳は大型二輪が6名、普通二輪が5名、小型ATが2名、審査は小生のみでした。、小生は小型ATの2名と同じグループとなります。
審査実施方法
1年前と同様に、受験者が走る後ろを検定員が車で追従し、検定を行います。検定員の運転する車の後部座席には、次の受験者が乗車するというというのも1年前と同じです。小生は3人グルプの最後となりましたので、最初の受験者が検定を受けている最中はロビーで待機していました。
審査内容
2人目の検定が終了すると、Address125から、CB400SFに入れ替えられ小生の検定がスタートします。バイクが動き出して最初の100メートルは習熟運転区間で採点対象外となります。この区間はたとえ転倒しても検定は中止になりませんが、問題なく過ぎます。
最初の課題は坂道発進です。こちらは問題なくクリアです。その後信号のある交差点を通過しますが、幸いにも青信号です。その後、踏切、見通しの悪い交差点を通過し、一本橋です。こちらも問題なくクリアです。自分の感覚では8秒ほどで通過しているはずです。その次は急制動です。規定では11メートルで止まれば良いのですが、タイヤをロックさせることなく8メートルほどの位置で停止します。その際、エンストしてしまいましたが、これは問題ありません。(教習所によってはわざとエンストさせると教えるところもあるらしい)
後はS字、クランク、スラロームを終えて発着点に戻れば終了です。ここまでは自分でもうまく乗れているとと思います。S字を抜けクランクの手前で、ギアを1速に入れ侵入します。ところがいつもと違う事に気が付きます。明らかに速度が速いのです。どうやら手前でギアを1速に入れたつもりでしたが、2速のままだったようです。
慌ててリアブレーキをかけながら、ギアを落としますが、間に合いませんでした。クランクの最初の角を曲がり切れず、縁石に衝突し転倒してしまいました。転倒は即審査中止ですので、この時点で不合格が決定してしまいました。倒れたバイクを起こし、サポートに入っていた指導員にバイクを引き渡して終了となりました。
審査後
講評
1年前の経験で、この後の手順はわかっています。応急救護教習室に戻った後に検定員が一人づつ室外に受験者を呼び出し講評を行います。全員の講評が終了すると、その後に合格発表です。ただ不合格者は講評を聞いた後は、応急救護教習室には戻らず、そのまま解散となります。小生も検定員からの講評を聞いて応急救護教習室を離れる事になりました。
卒業検定や審査を不合格となった場合は、補修教習を1時間以上受けないと、再受験はできません。そこで、この日は補修教習の予約を入れて帰宅する事になりました。
敗因分析
ギア操作をミスし2速のままクランクに入ってしまったのが直接的な原因です。ただ確実に1速にギアが入っている事の確認を怠ったとも言えます。1速に入れる時は1速に入ったと思っても、もう一回ギアを踏めばきちんと1速に入っているか確認はできます。クランクの手前でその確認を怠ったのも良くありませんでした。防ごうと思えば防げたミスでした。それまでの課題を無難にこなしていただけに残念な思いが強いです。
とは言え、失敗してしまったのは仕方がありませんので、補修教習でクランクと審査でトライできなかったスラロームの練習をして、再審査を受けたいと思います。
うーん。
無念ですね。
私、1速に入れる時はかなりしつこいくらいギアを踏み続けて
それ以上、下が無い事を確認する癖があります。
それを素早くやるんです。
試験会場と言うことで緊張されていたのでしょう。
次回はリラックスしてできる事と思います。
いはちさん
事前には顔なじみの指導員と冗談を言ったりして緊張はしていなかったのですが、やはりどこかいつもと違った感覚があったのかもしれませんね。おっしゃるようにしつこいくらい確認をするべきでしたが、それをしなかったのが反省点ですね
既に合格されているのでいらぬアドバイスですが、速いと感じた=速かったのですね。
試験(審査)で合格するための運転と実際の運転は違う面もありますが、合格するための運転、つまり基本は減速してからシフトダウンです。これは自動二輪でも大型二種でも同じです。
減速しないでシフトダウンしようとしてできずに大惨事になった例が軽井沢のバス転落事故です。
あの事故は速い速度でシフトダウンしようとしてギアが抜け(ニュートラルになって)エンジンブレーキも排気ブレーキも使えなくなったというのが業界では有力な説です。
ちなみにあの事故の場合、回避する手順はいったん高いギア(5速とか6速なら入ったはず)に入れてエンジンブレーキと排気ブレーキで減速してから更にシフトダウンすればよかったのです。
今回の審査ももし速度がもう少し落ちていれば仮に2速のままでも曲がりきれないということはなかったのではないかな?と思います。
あとご存知の通り二輪は視線の方向に曲がりますので一瞬視線が逸れてしまったのかな?と推測します。
公道ではくれぐれもご安全に!(^^)
落武者R さん
クランクの手前ではしっかり減速した後に、シフトダウン(したつもり)でクランクに入ったのですが、セカンドに入っていたのでまた加速してしまったようです。
視線に関してですが、さすがの洞察力ですね。まさに審査後の講評では、目線が下に落ちていたことが指摘されました。自分では気づかないうちに目線がそれてしまったようです。
軽井沢のバス転落事故は、そんなことが原因だったのですね。あの事故でバス業界もいろいろと大変になりましたね。
今のところバイクの乗り換えや増車の予定はありませんが、安全運転は心がけたいと思います
運転技術のことは全く分かりませんが
速いと感じたけどやはり速かった・・・
こういう緊張する場面ではこういう検定試験でなくとも
とっさに何を優先するべきなのか
起こったことがすべて頭に入っていてもなかなか正しく計算ができないものなのでしょうね
でも次回への注意点になりますので
それ以外が完璧であれば次回は大丈夫でしょう
あさと さん
根本的にはやはりギア操作に完全には慣れていないという問題があるのかもしれません。運転は場数を踏めば上達するものですが、まだ8時間しか乗っていませんからね。自分自身もこれで審査を受けて免許をとっても大丈夫だろうかという不安もありましたので、審査に落ちて教習時間が増えたのは結果的に良かったかもしれません
あら。
最後で残念です。
こういう時、自動車みたいに補講があるのですか?
Dr.鉄路迷さん
はい、本文にも書きました通り、1時間の補修教習が必要です。おかげで予定外の出費が発生してしまいました