海外で自動車を運転する場合、あらかじめ日本で国際運転免許証を取得しておく必要がある。これは道路交通に関する条約(通称:ジュネーヴ交通条約)に基づくもので、国際運転免許証を持っていればジュネーヴ交通条約加盟国での運転が可能となる。
実は道路交通に関する国際条約はジュネーヴ交通条約のほかに、ウィーン交通条約というものがある。日本はジュネーヴ交通条約に署名・批准しているものの、ウィーン交通条約には署名はしているものの批准はしていないため、日本で発行された国際運転免許証が有効なのはジュネーヴ交通条約の批准国のみとなる。
そんな国際運転免許証であるが、先日取得手続きに行ってきた。発行は各都道府県の公安委員会にて行うので都道府県によっては手続き方法が異なる可能性もあるが、本稿では小生が手続きを行った千葉県での例をもとに稿を進めたいと思う。
国際運転免許証の申請は平日しか受けつけていない。そのため取得申請を行った日は休暇をとったうえで午後に幕張にある運転免許センターに向かった。免許証センターに到着すると、運転免許証の更新手続きを行う人の窓口には長蛇の列ができていたものの、国際運転免許証の申請をする人は少数のようで小生が到着した際には窓口に並んでいる人は皆無であった。
午後の受付は13時から始まるので、それまでに申請用紙を貰い必要事項を記入し国際免許証に貼る写真を撮影しておく。そして窓口が開いて必要書類(下記参照)を提出すると、10分ほどで国際運転免許証が発行され、あっという間に手続きを終えることができた。こうして取得した国際運転免許証であるが、実際にこれを行使するかどうかはまだ微妙であったりする。
国際免許証取得の要領はこんな感じです。
(※画像クリックで拡大表示します)
手続きに行ったのは幕張にある千葉県免許証センターです。
まずは1番窓口で申請書類をもらいます。
次に2番窓口で証紙を2,400円分購入し申請用紙に貼付します。
申請は更新手続きの行列を尻目にこちらの4番窓口で行います。
そうして取得した国際運転免許証がこちら。
中身はこんな感じになっています。あまり格好いいとは言えませんね
パスポートと比較しても中途半端サイズです。
どうせならパスポートサイズにしてほしいですね
国際運転免許証と一緒に制度について解説した紙をくれました。
(※画像クリックで拡大表示します)
ジュネーヴ交通条約の批准国が説明されています。
(※画像クリックで拡大表示します)
もしかして、あちらで運転予定ですか?
左側通行、右ハンドルで日本車が多く、中国ほど酷い運転ではないのでそんなに違和感無く運転できそうですよね。
しかし、一覧の「日本(国内で運転不可)」の記述の意味が判りませんよね?
多分、国際運転免許証だけでは日本国内で運転できないと言うことを伝えたいのでしょうが、それに関しては他の国も共通だったかと思います。
国際運転免許証の位置づけは、日本の免許証が(正)で、国際免許証は(正)の記載を英字にしただけで、日本の運転免許証を持たずに国際免許証だけで自動車なりバイクの運転ができると言うものではないので。
日本と条件は一緒の筈です。
しかし、このデザインは相変わらずですね。
いい加減、デザイン変更したらいいのに(笑)。
この大きさは、昔のパスポートサイズに合わせたものだったかと思います。
何の審査もなしに発行と言うのも驚きです(笑)
それと国際免許証の表紙の正式名
日本語の方が大きいのもびっくりです
幕張免許センターの一番右にある窓口は
なんだか暇そうにしていますね。
私も一度フランスに行くときに国際免許をここで
取得しました。
あれ?ホント?良いの?って感じで、あっという間に
免許が手に入りました。
一応返すって事になっているので、地元の警察に持って行きましたが。
餌釣師さん
中国、台湾、ベトナ、インドネシアと私のこれまでの渡航先のほとんどは
ジュネーヴ条約非加盟国でしたので、これまで国際運転免許証を
とろうと思ったこともありませんでした。まぁ中国がジュネーヴ条約に中で
上海の街中で運転したいとは思いませんが(笑)
ただ本文にも書きました通り、この免許証を行使するかどうかは未定です。
国際運転免許証のサイズとデザインは本当にどうにかして欲しいものですね
あさとさん
たしかに日本語標記がやたらと目立ちますね。
この国際運転免許証の致命的な欠陥は免許書番号が標記されている
「License Number」などの英語標記もなく、ただ番号が書いて
あるだけなんです。おそらくこれでは海外でレンタカーを借りる際に
レンタカー屋さんも戸惑うのではないかと思ってしまいます。
いはちさん
一番右の窓口は免許証の再発行と国際運転免許の受付窓口に
なっていますから更新手続きと比べれば取扱量が少ないですね。
私も思ったよりも簡単に発行されたので少し驚きでした。
その場で写真を貼ってスタンプを押してという感じでしたしね。
フランスに行かれた時に現地で運転されていましたっけ?
以前の旅行記には運転した時の話って出てきていなかったように思います
あら。
マカオと香港は運転できるんですね。
でも、その前にある※はなんなのでしょう。
Dr.鉄路迷さん
中国はジュネーヴ条約に加盟していませんが、マカオと香港は
欧州の統治下にあった時代に旧宗主国が加盟していたこともあり
特例としてジュネーヴ条約適用地域となっていることを
あらわしているようです。
コメントは重複分は削除させていただきました。