少し前の事であるが、風邪気味だった小姐にのためにミカンを買おうとし、ひどく怒られたことがある。日本人にとってはビタミンCの補給のために風邪をひいた時にミカンを食べるというのは普通の行為である。しかし小生もその時はすっかり忘れていたのであるが、中国人にとって風邪をひいた時にミカンを食べるという事はほとんどないのだ。
これは中国の食べ物に関する古くからの考えに由来している。中国人の考え方に、陰陽論というものがある。これはすべてのものを陰と陽の対局する概念に分けて物を見ることである。(さらに細分化して陰陽五行説とする場合もある) 例えば以下のようなものである。
陽:日、表、実、春・夏、温
陰:月、裏、虚、秋・冬、寒
詳しい話をすると難しくなるので割愛するが、世の中のあらゆることを上記のような対局する2軸に分類する考えるのである。このような考え方は食べ物に及び、彼らは食べ物についても温性(陽)の食べ物と、寒性(陰)の食べ物と分類している。そして温性の食べ物は体を温める効果があり、寒性の食べ物は体を冷やすと考えているのだ。食べ物について、温性と寒性を分類してみると以下のような形になる。
温性:羊肉、鯵、鰯、南瓜、キャベツ、桃、サクランボ、プーアル茶
寒性:鶏卵、牡蠣、蛸、茄子、法蓮草、西瓜、ミカン、緑茶
温性である羊肉を食べた後には、寒性である緑茶を飲んで体のバランスを保たなければならないと考えるらしい。そして冒頭の話である。風邪を引いた時は、体を温めなければならない。しかしそれなのに寒性の食べ物であるミカンを食べさせようとしたので怒られた、という事なのである。
陰陽論については かなり昔に勉強していたのだが、この出来事があるまで、すっかり忘れていたのである。
– あなた、まだ中国人わかってないな
そんなセリフに、「対不起」と答える小生なのであった。
そこで謝っちゃダメですよ〜
その場の模範回答は「あなた少し熱ある、だから身体が陽。陰のミカン食べて熱を下げるね。」と根拠のない言い訳です(笑)
これで「中国人らしくなったな」と言われるはずです。
私の中国拳法の老師にもそのことは教えてもらいました。
気を活性化させる食べ物飲み物とそうでないモノ。
中華料理で体温を下げる食べ物と上げる食べ物等について
ですが・・・
まあ 西洋医学が取り入れられるようになってからは
かなり違うんじゃないの?と思える事がありますね。
でも、みかんって風邪には良いのでは?と思いますが。
冷え性の私ですが食べ物の温・冷を気にしたことって
ありませんでした[E:sweat01]
ざっと拝見すると冷え性なのに冷性の食べ物を好んで
食べてしまっていました。
それにしても・・・せっかく気をつかったのに小姐は
きつい返しですね[E:coldsweats01]
でも男性陣には、そこが堪らないポイントなんでしょうね[E:gawk]
そこで謝らなければ「中国人」を理解したことになると思います。
これ・・・
意味合いはわかりますが
どうなんでしょう
風邪を引かないように体をあっためますが
すでに熱を持った体はやはり冷やさないと・・・・
陰陽論、今回初めて知りました(^_^;
でも・・・風邪のときはやっぱりミカンだと思います(笑)。
餌釣師さん
やはり身もココロも日本人が染みついています(笑)
確かに中国人ならそういう根拠のない言い訳をしそうですね
いはちさん
最近は中国でも西洋化が進んで、少しづつ変わって
いるようですが、根底の部分はなかなか変わりませんね。
この辺はやはり文化の違いですので、面白いです
ネズちゃん
中華圏の人にとってはポピュラーな考えです。
羊肉と緑茶の例は実際に、火鍋のお店での体験談でもあります。
> それにしても・・・せっかく気をつかったのに小姐は
> きつい返しですね
それを気にしていては彼らとの付合いは成り立ちません
Dr.鉄路迷さん
まぁ、ネゴシエーションではありませんので謝って丸く収まるなら
収めておきます。純日本人的対処ですが(笑)
あさとさん
友人の台湾人と話をしていた時も
「ボクは今、風邪をひいているので、緑茶は飲めない」と言って
いましたが、風邪の時でも体を冷やすのは良くないと考えて
いるようです。
熱があるから冷やす、咳が出るから咳止めをと言うのは
やはり西洋医学的な対処療法と言う事なんでしょうね
くぅねるさん
実は風邪をひいているときに私もミカンは食べないんです。
と、言っても風邪をひいていなくても食べませんが・・・
実はミカンを体が受付けない体質なのです(笑)