四川航空、成田・関空就航

先週の2016年1月18日に四川航空が成田-成都便を開設した。また翌日は関空便も就航となっている。同社による日本への定期便就航は初めてとなる。また成田-成都便の就航は、全日本(ANA)、中国国内航空に続き3社目となる。上海などの沿岸部を経由せずとも、中国内陸部へのアクセスが向上することになる。

四川航空は成都双流国際空港を拠点とする航空会社で、1986年に設立された旧中国民航の流れを汲まない航空会社である。傘下には成都航空、中国西部航空を持ち単体で101機の航空機を保有する。以前はボーイング社やエンブラエル社製の航空機を保有していたこともあったが、現在ではすべてがエアバス社の航空機で統一され、保有機の状況は以下の通りである。

  • A319  :20機
  • A320-200:47機
  • A321-200:26機
  • A330-200: 4機
  • A330-300: 4機
  • 日本への就航にあたってはA330シリーズを使用し、就航段階では以下のような運航スケジュールとなる。

    【成田空港】
    3U8085 成都(13:20発)/成田 (19:00着)運航日:月水金日
    3U8086 成田(20:30発)/成都(翌00:50着)運航日:月水金日

    【関西空港】
    3U8087 成都(13:45発)/関西 (18:55着) 運航日:火木土
    3U8088 関西(20:25発)/成都(翌00:15着) 運航日:火木土

    かつては中国の航空会社の日本就航は、現在の中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空などの航空会社に限られていたが、近年はさまざまな航空会社が就航し、なかには春秋航空のように日本に法人を設立する会社も出てきている。

    こういった背景にはもちろん、中国人観光客の急増があるのは言うまでもない事である。中国人観光客のマナーに関する問題は、世界各国で問題視されたこともあり、中国当局も国外旅行者に対するマナー向上キャンペーンに躍起になっている。その効果か最近では忠告人観光客のマナーが向上してきたという話も一部では耳にするようになった。

    中国経済に関する先行き不安はささやかれるものの、マナーの良い来日観光客の増加は歓迎すべき現象であると思う。


    6 responses on 四川航空、成田・関空就航

    1. いはち より:

      成田の出発が遅い分、仕事を終えてからでも飛行機に乗れる可能性が
      ありますね。
      ちょこっと興味があるので四川航空のHPで4月の運賃を調べてみました。
      四万円強ですね。ANAだと6万円強なので微妙な差なのですが・・・
      私の苦手なエアバスですね。
      まだ成都には行った事が無いので、近い将来行く可能性があります。
      その時の選択肢になるかもしれませんね。

      1. ま~く より:

        確かに遅い便ですのでそういった使い方もできそうですね
        ただ成都に到着するのが深夜になりますので、到着後の移動手段を考えておかないと大変なことになりかねませんね

        エアバス社の飛行機は苦手ですか?
        A320なんかの小型機と違ってA330は乗り心地もよいですよ

    2. あさと より:

      確かに街中でも
      連れが横入りをしようとするのを
      引っ張って止める中国人が見られるようになりました
      問題はそれが本人たちがマナーであるということを認識して行っているかどうかだと思います
      ここではこう
      あそこではああ・・・というデジタル的な認識では一向に改善されないと思います
      「他人のことを気遣う」
      「他人に不快なことをしない」
      この意識変革が必要だと思います

      1. ま~く より:

        あさとさん

        日本人のように人を慮ってという感覚は、なかなか身につくのは大変でしょうね。そこまでいかなくても世界標準のマナーはこうだからと、指導すればそれは理解できる人達です。
        歴史・文化が背景にありますので感覚的に彼らが身につけるには時間が必要でしょうね

    3. 餌釣師 より:

      マナー問題は難しいですね。
      自分が何かされたら怒るような輩には「自分されて嫌な事を他人するな」という理屈で済みますが、かの地ではすれ違いざまにぶつかったり軽く足を踏まれた程度じゃ、謝りもしないが、腹を立てたりもしないという感じですからね。
      お互いに謝るとか、「あっ、失礼!」なんていう軽い謝罪がありませんしね。
      そもそも自分が不愉快にならない事に関して、謝れといってもなかなか難しいです。
      この辺の温度感の差がストレスの原因になっているような気もしますね。

      1. ま~く より:

        餌釣師さん

        マナー問題は同じ文化を持つはずの日本人同士でも認識の違いや、トラブルになるケースもありますよね。それが異なる文化を持つ人が相手となるとさらに問題は複雑になります。

        少し話がそれますが大学時代の恩師がよく、日本人は「水に流す」と言って過去のことをなかったこととしてお互い認識しあうが、某国はいったん別なところに置いておいて何かあったら再びテーブルにのっけてくる、なんてことをよく言っていましたが、そんな話を思い出します。


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