バリ島 ジャラン・ジャラン録 Vol.8 – ブサキ寺院 –

バリ島の北東部にあるアグン山は、バリ・ヒンドゥーにおいて聖なる山として崇められている。日本では部屋の奥や床の間の方を上座として客人を座らせるが、バリにおいてはアグン山の方角が上座ということになるらしい。

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そんなアグン山の中腹に、バリ・ヒンドゥーの総本山であるブサキ寺院がある。その縁起は古く、8世紀に仏教の修行僧が修行の場としてこの地で活動していたことに由来する。その後、16世紀に当時のゲルゲル王朝時代に王朝の寺院となっったことをきっかけに、バリ島内にある数万の寺院を統括する、バリ・ヒンドゥーの総本山としての性格を強めていくことになる。

今まで紹介してきた場所は、以前にも行ったことがある場所であったが、ブサキ寺院は初めての訪問となる。しかしバリ人にとって心の拠りどころともいうべき場所であるので、以前から行ってみたいと思っていたのである。この前に訪れたゴア・ガジャからは車で1時間ほどの移動となる。

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ブサキ寺院に祭られているのはヒンドゥー教の三大神である、破壊神シヴァ・繁栄神ヴィシュヌ・創造神ブラフマである。その三大神を中心に、多くの神の祠が囲むように配置されている。建物はそれなりに高さのあるものもあるのだが、それが周囲の緑と調和して厳かな雰囲気とともに気品をも感じさせる。上に登ってみるとそこからの風景はまた眺めが良い。ここから見る日の出は最高とのことであるが、それも頷ける眺望である。

本当は天気が良ければ、ブサキ寺院の割れ門の先に、霊峰アグンが望めるはずであるのだが、この日はあいにく山に雲がかかって見えなかったのが残念であった。

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ブサキ寺院の中央階段

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階段を上って行く途中の通路。なかなか雰囲気が良いです。

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上に登ってからの眺望。

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こちらも良い眺めです。

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ちょうど何かのお祭りをしているところがありました。

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アダラン(寺院の創立記念日の祭り)の飾りがありました。


4 responses on バリ島 ジャラン・ジャラン録 Vol.8 – ブサキ寺院 –

  1. 餌釣師 より:

    何かタイとかカンボジアとも似た雰囲気ですね。
    後はベトナムとも通じるところがあるかな?
    ん~中国の南方、雲南省とかにも繋がるか(笑)
    やっぱ陸続きだと、文化や信仰は少しずつ形を変えていくというのがよく判りますね。
    日本はやっぱ島国だから、諸外国とのギャップが大きく感じてしまいます。

  2. ま~く より:

    餌釣師 さん
    確かにカンボジアやタイに似た感があります。
    日本はやっぱりガラパゴス的なんですね。
    色々なものが日本独自のまま生き残っています。

  3. いはち より:

    串に刺さった食べ物のような建物の屋根が独特ですね。
    夢に出て来た階段に似ています。
    もしかして前世でここにいたりして。
    綺麗なところです。

  4. ま~く より:

    いはちさん
    前世はバリニーズですか[E:happy01]
    晴れていると山が見えて綺麗なんですが、なかなか良い雰囲気のところです


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