翌朝、目が覚めるとすでに滞在先の家人が、客人のもてなしの準備をしています。法事の2日目となる、この日も多くの人がやってきます。そんな来客に提供する料理を近所の人に手伝ってもらいながら準備をしているのです。
この日はソンクラーンの初日です。滞在先の村では数年に一度、ソンクラーンの日にやはりモーラムシンの楽団を呼んで演奏をさせるそうです。今年はたまたま滞在先の家の法事と重なったこともあり、2日連続のモーラムシンの楽団の演奏が行われました。今度は演奏は昼間に行われますので、前日のようなトラブルの心配はなさそうです。問題も起きることのあるモーラムシンの演奏会ですが、イサーンの人たちは音楽を聴きながら踊るというのが大好きです。
小生はそんなモーラムシンの演奏を聴くのもそこそこにお世話になっている家に戻り法事のために設えられている祭壇を運ぶ準備を手伝います。タイでは葬式や法事の際には、来客は香典と一緒に枕を持ってやってきます。そして香典をそこの家人に渡したあと、枕は祭壇に供えます。故人があの世で寝る際に枕がなくて困らないようにとのことのようですが、みんなが枕を持ってきますので祭壇は必然的に枕でいっぱいになります。
前日は僧侶がやってきて祭壇の前で読経をしたはずですが、この日は祭壇を村の寺に運び入れます。そのままでは枕が落ちてしまいますので、紐で祭壇に縛り付けるのですが、小生が手伝ったのはその作業でした。必要以上にがっちりと結びつけるの訝しく思いながらも言われるままにぎっちりと結びつけることとなりました。
朝起きるとすでに故人への食事が供えられていました。
近所の人たちが総出でもてなしの食事の準備を進めます。
肉を焼いていますね。ムーガタのタレに漬けこまれた肉です
こちらは豚の皮の部分を挙げています。脂っ気が完全に抜けるまで揚げるのですが、イサーンの人たちは皆好きなツマミになります
故人の祭壇はこんな感じです。参列者が持ってくる枕が無造作に積み上げられています。
法事の2日目の準備のためにいったん枕を積みなおします。
積みなおした枕をガッチリと紐で固定していきます。
こんな風にガチガチに固定します。このときはなぜここまでガッチ固定するのかわかりませんでしたが、後でその理由が判明します。
イサーンでも豚皮の揚げたやつはあるのですね
東北部ではなく北部名物だと思っていましたが
今は拡がってるんですね
なんか
秘境の旅のバラエティー番組を見てるようですが
このあと何かが起こるのですね
あさとさん
まぁ秘境バラエティを地でいっているような感じですからね(笑)やはり現地の人と一緒に、現地の習慣を一緒に体験するというのはなかなか貴重な体験です。
豚皮の揚げたものは北タイですと「ナムプリック・ヌム」というディップ状にしますが、イサーンではそのまま食べます。もともと動物性たんぱく質が少なかったイサーンですのでこういった食材も無駄にはしなかったようです
豚の皮を揚げたやつって・・豚版北京ダックみたいな感じでしょうか。
私は嫌いではないかもしれませんね。
故人の食事の隣にあるのは門松みたいな飾りですね。
もしかして門松はここから?と思ってしまいました。
枕って最後には燃やしてしまうのでしょうか?
いはちさん
豚の皮を揚げたものは、パッサパッサで私はあまり好きではありません。食べた感じはスナック感覚のお菓子のようです。
集まった枕ですが、葬式ではありませんので火葬と一緒に燃やすということになりません。どうなるかは後日の記事をお待ちください
ブタ皮は美味しそうです(笑)
多分食べ始めたら止まらないと思います。
餌釣師さん
豚皮は好きな人は本当に好きなんです。タイ料理屋にいっても店の片隅にぶら下がっているのをよく見かけます
ジューシーな豚が好きな私はなんてもったいないことをするんだと思ってしまいますが