小生のような普通自動車免許の所有者がAT小型二輪の免許を取得するには8時間の実技教習と1時間の学科教習を受ける必要があります。8時間の実技教習の内訳は以下のようなものになっています。
段階 | 時間 | 教習内容 |
第1段階 | 1 | 実車教習 |
2 | シミュレーター | |
3 | みきわめ | |
第2段階 | 4 | シミュレーター |
5 | 実車教習 | |
6 | シミュレーター | |
7 | シミュレーター(セット教習) | |
- | セット学科 | |
8 | みきわめ |
8時間の実技教習と言っても、シミュレーターが3時間ありますので実車に乗るのは4時間しかありません。しかもそのうちの2時間は、次の段階に進むかどうかの「みきわめ」になりますので、純粋に練習で実車に乗れるのは2時間となります。
また7時間目のシミュレーター教習は「危険予測」の学科試験がセットとなったセットコースセット教習となっています。AT小型二輪の教習項目は以下のようなものになっています。
No | 教習項目 | No | 教習項目 |
1 | 車の取扱い | 9 | ブレーキ操作 |
2 | 自動車の機構と運転装置の取扱い | 10 | バランスのとり方(直進) |
3 | 運転姿勢 | 11 | バランスのとり方(曲線) |
4 | ブレーキ操作の仕方 | 12 | 車両特性を踏まえた運転 |
5 | 発進及び停止の仕方 | 13 | 坂道の通過 |
6 | 安全走行 | 14 | 坂道における停止及び発進 |
7 | 円滑な発進・加速 | 15 | オートマチック車の運転 |
8 | 速度の調節 | 16 | 教習効果の確認(みきわめ) |
第1段階では実車教習とシミュレーターを1時間づつ行った後、次の段階に進む「みきわめ」を行いますので、シミュレーターで実施する項目である12番と、みきわめの16番以外は最初1時間目の教習でこれらをすべてこなすこととなります。AT小型二輪を取得した人のブログ等を見ると、あわただしいと書かれたものが多いですが、確かに慌ただしそうです。
また第2段階の教習項目は以下の通りとなっています。
No | 教習項目 | No | 教習項目 |
1 | 路上運転に当たっての注意と法規走行 | 10 | カーブの体感走行 |
2 | 通行区分など | 11 | 急制動 |
3 | 走行ポジションと進路変更 | 12 | 回避 |
4 | 交差点の通行(直進) | 13 | ケース・スタディ(交差点) |
5 | 交差点の通行(右折) | 14 | 交通の状況及び道路環境に応じた運転 |
6 | 交差点の通行(左折) | 15 | 危険を予測した運転 |
7 | 見通しの悪い交差点の通行など | 16 | 高度なバランス走行など |
8 | 安全な速度と車間距離 | 17 | 教習効果の確認(みきわめ) |
9 | カーブの安全走行 | – | - |
このうち1、10、13、15はシミュレータで実施します。残る項目のうち、みきわめの17以外は、すべて1時間でこなす必要があります。実質1時間の教習で教習で覚える必要があります。とは言え、日常的に原付1種に乗っていますし、教習所ではあまり速度も出さないようなので何とかなるのではと思っています。
文字で見ますと
なんかすごく詰め込まれているようですが
走行の一連の流れで考えれば
ある段階までに必要なことととらえることが出来ますね
私は第2段階の項目は一切駄目でしょうね
あさと さん
実際にやってみるとかなり詰め込まれています。第1段階も第2段階も最初の実車教習で、それぞれの段階の教習内容の殆どを練習しないといけません。かなりの詰め込みですので、まったく原付に乗ったことがない人は厳しいかもしれません。
昔はシミュレーターなんて無かったと思います。
中型ですが、一時間だけ走行中の前面を撮影したビデオを
見た記憶があります。
なんといっても私の通っていた学校は海岸沿いにある教習車なんか
すぐに錆びてしまう場所でしたので、400ccのバイクで急制動の
教習の時に思いっきりブレーキをかけたら前輪のブレーキワイヤーが切れてしまい
後輪だけでの制動になってバイクが横を向いてしまいました。
そのまま教習は続けられたのですが、それ以降新しいバイクが入ったんです。
いはち さん
三菱が二輪のシミュレータを発売したのが1995年ですので、二輪教習にシミュレータが導入されたのはその頃なのではないでしょうか? 現在では四輪でもシミュレータの教習が行われていますが、私が自動車の免許を取った時はなかったように思います。
教習中にブレーキワイヤーが切れるとは怖いですね。海沿いの教習所なんかですとそんなこともあるんですね
短い時間で随分と項目があるんですね。
判定する方も大変そう。
今はシミュレーターなんですね。
ふつうの自動車でもそういう傾向にあるのかなあ。
Dr.鉄路迷 さん
小型二輪の教習は良く慌ただしいと言われますが、そのことがよくわかる教習内容です。教習項目の割に、実車の教習時間が少ないなぁという印象です。シミュレータよりも実車の時間を増やせばよいのにと思ってしまいます。
現在では自動車の教習でもシミュレータを利用しますが、機会は多くないようです。ただ高速道路が近くにない教習所ですと高速教習をシミュレータでというところは追いようです。