序章 -AT小型二輪免許取得記 Vol.01-

現有免許

小生が自動車免許を取得したのは18歳の春でした。高校卒業後の進路が決まり、大学の入学式までの暇な期間を利用して毎日のように京成高砂駅近くの教習所に、毎日のように通い免許を取得しました。

ただ実は当時は本当に欲しい免許は二輪免許でした。ところが小生が通っていた高校では免許の取得が禁止されていましたので、取得できませんでした。そのため卒業したらすぐに二輪免許を取ろうと思っていました。しかし自動車免許を先に取得すると、学科などが免除になるという事を知り先に自動車の免許を取得したのでした。それが自動車の免許を取得して乗り始めると、その運転が楽しくなり、いつしか二輪免許を取らなくても良いかなと思い始めます。そして現在に至るまで二輪免許は取らずにいました。

免許取得のを決めた経緯

2011年にちょっとしたことをきっかけに、生まれて初めてHONADA のスタンドアップタクトを中古で購入しました。当初は2~3年乗れれば良いだろうと思って購入したものの、気が付くと8年が経ちました。その間、日々の通勤や、マラソン大会の会場入りなどで活躍してくれ、我が家にやってきてからの走行距離も30,000kmを超えてきました。

しかし2020年には製造から30年を迎える古いバイクです。近年は不具合が起きることも珍しくありません。一昨年はヘッドライトのソケット部分が壊れライトがつかなくなる不具合が起きました。ところが、交換部品がすでに製造中止になっており入手できませんでした。そこえ、別なバイク(HONDA Dio)の部品を改造して装着するなどという事もありました。

現在では軽微(染み出てくる程度)なオイル漏れがあるものの、やはり交換部品が入手困難なことからそのままの状態となっております。そのため、2020年になったら原付バイクを買換えようと検討していました。ところが先日保育園に子供を送っている最中に、バイクで2人乗りができると便利そうだとの考えが浮かんだのです。

ただ、現状の免許は上述の通りですので、バイクで2人乗りをするためにはバイクの免許を取得しなければなりません。時間とコストはかかりますが、メリットもあります。2人乗りができるようになるのは、二輪免許取得から1年後からですが、原付特有の規制(30km/h制限や二段階右折)から解放されます。現在は毎日の通勤で二段階右折が必要な交差点を通らずに済むよう少々遠回りをしていますので、そんなことをしなくて良くなります。

取得対象の免許

自動二輪の免許の種類

日本は世界的に見ても、自動二輪の免許の区分が細かく分かれている珍しい国です。現在、日本の免許制度では以下のような自動二輪の免許があります。

免許の種類 運転可能な自動二輪
大型二輪 排気量の制限なし
大型二輪(AT限定) 排気量の制限なし (AT車に限る)
普通二輪 ~400㏄
普通二輪(AT限定) ~400㏄ (AT車に限る)
普通二輪(小型限定) ~125㏄
普通二輪(小型AT限定) ~125㏄ (AT車に限る)
原付 ~50㏄

日本の道路交通法では、二人乗りができるバイクの条件として排気量51㏄以上で、かつ2人目が乗車可能な装備があること、となっています。「2人目が乗車可能な装備」とは2人分のシートがあり、同乗者用ステップ(タンデムステップ)があることを指します。

自動二輪の教習時間

運転免許を取ろうと思った場合、教習所に通うのが一般的です。自動二輪の免許教習は以下のようになっています。

取得免許 所持免許 実技教習 学科教習
大型二輪 なし/原付 36 H 26 H
普通自動車 31 H 1 H
大型二輪(AT限定) 8 H
普通二輪 12 H
普通二輪(AT限定) 16 H
普通二輪(小型限定) 20 H
普通二輪(小型AT限定) 24 H
大型二輪(AT限定) なし/原付 29 H 26 H
普通自動車 24 H 1 H
普通二輪 9 H
普通二輪(AT限定) 10 H
普通二輪(小型限定) 17 H
普通二輪(小型AT限定) 18 H
普通二輪 なし/原付 19 H 26 H
普通自動車 17 H 1 H
普通二輪(AT限定) なし/原付 15 H 26 H
普通自動車 13 H 1 H
普通二輪(小型限定) なし/原付 12 H 26 H
普通自動車 10 H 1 H
普通二輪(小型AT限定) なし/原付 9 H 26 H
普通自動車 8 H 1 H

一番初めは400㏄までのバイクが運転できる普通二輪の免許を取ろうかと考えました。普通自動車免許を持っている小生であれば、17時間の実技と1時間の学科を受ければ取得できます。

しかし今の時期はマラソンシーズン真っただ中です。週末に大会や練習があることを考えると悠長に教習所に通っている時間は取れそうにありません。そこで今回は普通二輪(小型AT限定)免許<以下、AT小型二輪>を取得することにしました。これであれば8時間の実技と1時間の学科で取得できますし、日常的に原付に乗っているのでその延長で行けそうです。

しかも現在国内メーカが販売する125㏄以下ののバイクは、殆どがスクータータイプでギア車を選ぶのが困難なくらいですのでAT限定でも問題なさそうです。

一発免許 VS 教習所

AT小型免許の取得に関しては、免許センターに行って試験を受ける所謂、一発免許にトライすることも考えました。普段から原付1種に乗っていますので、操縦面の心配はありません。しかし調べてみると、一発免許と言いながら一発で済まず以下のステップを踏む必要があることがわかりました。

  1. 試験予約(免許センター)
  2. 試験受験(免許センター)
  3. 学科受講(教習所)
  4. 免許交付(免許センター)

最後は教習所に通っても同じですが、少なくとも3回は教習所よりも遠くにある、免許センターに足を運ぶ必要があります。1回で合格できればよいですが、落ちたらその数だけ2の手間が増えます。しかも試験が実施されているのは、平日のみですので会社を休んで免許センターに行く必要があります。

加えて3もかなりのハードルであることがわかりました。実技が合格しても、法律の定める四輪と二輪の差分の学科教習を受けていない状態です。そのため1時間分の学科は、教習所に行って受ける必要があるのですが、この差分教習を実施している教習所が少ないうえに実施頻度も低いので予約できるのが数か月後という事もあるようです。予約のために教習所に行くのであれば、やはりその分手間が増えます。

教習時間の短いAT小型二輪ですので、大人しく教習所に通った方が結果として早く免許が取れそうです。

AT小型二輪でも大型バイクが乗れる!?

少々大げさな見出しを付けましたが、先に言っておくともちろん日本での話ではありません。日本の二輪に関する免許制度は、前述の通りかなり細かく分かれています。しかし国際免許の場合は、四輪を含め以下の5つの区分しかありません。

種類 運転できる車両 必要となる日本の運転免許
A ・二輪自動車(側車付き含む)
・身体障害者用車両
・空車状態での重量が400kg(900ポンド)を超えない三輪自動車
・大型二輪免許(AT限定含む)
・普通自動二輪免許(AT限定・小型限定・AT小型限定含む)のいずれか
B ・乗用車(8人乗りまで)
・貨物車両(最大重量3,500kg/7,700ポンド以下)
※軽量の被牽引車の連結可
・大型自動車免許
・中型自動車免許(8t限定・AT8t限定含む)
・準中型自動車免許(5t限定・AT5t限定含む)
・普通自動車免許(AT限定含む)のいずれか
C ・貨物車両(最大重量3,500kg/7,700ポンド超)
※軽量の被牽引車の連結可
・大型自動車免許
・中型自動車免許(限定なし)
・準中型自動車免許(限定なし)のいずれか
D ・乗用車(8人乗りまで)
※軽量の被牽引車の連結可
・大型自動車免許
・中型自動車免許(限定なし)
・準中型自動車免許(限定なし)
E ・B、CまたはDの規定を超える被牽引車を連結した車両 ・牽引免許

小生がタイに行く際に国際免許を取得すると、これまではBの欄のみが押印され有効とされていました。しかし国際免許の区分で二輪に関するものはAしかなく、AT小型二輪でもこの項目が有効となります。そのため排気量やミッションの有無に関係なく海外ではバイクに乗ることができます。

これまでタイでバイクに乗ることはありませんでしたが、今後は(実際に乗るかは別にして)訪タイ時にバイクに乗ることができるようになります。

限定解除について

今回取得を目指すAT小型二輪の法律上の扱いはあくまでも普通二輪となりますが、乗ることができるのはAT小型に限るよというものになります。そのため取得後の免許証には、自動二輪と記載されますが合わせて「普通二輪は小型二輪のAT車に限る」との条件書きがされます。

視力の悪い人が運転の条件として「眼鏡等」と条件が記載されるのと同じ扱いです。気分の問題ですが、このした条件書きをされるのは何となく嫌な感じです。そのためマラソンシーズンが終わったら、普通二輪をとることになると思います。

AT小型車に限定されている条件を外すので、これに関する教習は限定解除と呼ばれます。こちらも教習所で以下のような教習を受ければ、限定解除をすることができます。

取得免許 現在条件 実技教習
普通二輪 普通二輪(AT限定) 5 H
普通二輪(小型限定) 5 H
普通二輪(小型AT限定) 8 H
普通二輪(AT限定) 普通二輪(小型限定) 3 H
普通二輪(小型AT限定) 5 H
普通二輪(小型限定) 普通二輪(小型AT限定) 4 H

いずれの場合も実技のみで学科はありません。少し意外だったのは小生のように、普通自動車免許保持者が限定条件のない普通二輪を取得するには17時間の実技教習が必要ですが、小型AT->限定解除のステップを踏むと8時間+8時間で16時間と1時間短くて済みます。教習所の入校金が二重にかかる分、費用的には多くかかりますが、教習時間の面ではアドバンテージがあるようです。

教習所選び

教習料金の比較

AT小型二輪免許を取ることを決めたら、次は教習所選びです。そこで自宅からバイクで30分圏内にある、以下の4つの教習所の教習料金を調べると以下のようなものでした。

  • I教習所:98,450円
  • K教習所:69,900円
  • D教習所:96,700円
  • H教習所:114,582円

自宅から近い順に並べてみました。教習料金にかなりばらつきがありますね。H教習所の料金が高い理由は後述します。

I教習所を訪問

教習料金にばらつきはあるものの、やはり自宅から近いところに通うのが便利ですので、I教習所に通うことにしようと考えます。教習所のサイトで仮申込をして、11月2日(土曜)に教習所を訪問します。到着して教習所の様子を見ると自動車の免許を取った教習所と比べるとかなりコンパクトな教習所ですが、AT小型二輪も2台ほどあるようです。

そんな教習風景を少し眺めた後に、受付で仮申し込みをした旨を伝えます。すると対応した女性職員から思わぬ対応を受けることになります。はっきりと言葉には出さないものの、遠回しに入所を断念するようなことを言ってきます。何か事情があるのか、教習生を受け入れたくないような感じです。挙句の果ての他の教習所も話を聞きに行った方が良いなどと言ってきます。

ちょっと納得のいかない対応でしたが、そうであれば他の教習所に行くこととし、I教習所に入ることは断念することにしました。

K教習所を訪問

あてにしていた教習所がダメでしたので、他の教習所をあたらければなりません。I教習所を後にしたその足で向かったのが隣市にあるK教習所でした。教習料金では最安の教習所です。

到着して教習所の様子を見ると、先ほどの教習所よりはかなり敷地が広いです。後で知ったことですが、千葉県内でも指折りの広さとのことでした。こちらでは一通り通常の説明を受けたところで、では申込をしますと言うと、Webで仮申し込みをすると3,000円割引になるとの事でまたしてもその場での入所とはなりませんでした。

この時点ですでに日没時間となったので、それ以上の教習所回りはせずに帰宅しました。

AT小型二輪の2日間教習

2018年に法改正があり、AT小型二輪免許の教習に関し一日に受けられる実技の上限が1段階では3時間、2段階では4時間とそれぞれ1時間づつ増えました。これにより最速で2日間でのAT小型二輪免許取得が可能となりました。

しかし実際に2日で免許を取得しようとすると、その2日間は教習車を独占する必要があります。そのため多くの教習所で、2日間教習に対応していないのが実情です。ところがリストアップしたH教習所では土日限定で、この2日間教習を受け付けているのです。そんなこともありリストアップした中では一番高い教習料金となっていますが、特別メニューとなっているためでした。割高感はあるものの、いらちな小生にとって2日間で教習が終わるメリットは大きいです。

そこで平日の昼間に電話で問い合わせをしてみましたが、駅近の教習所とういうこともありかなり先まで予約が埋まっているようです。

教習所を決定

リストアップした中では、D教習所にはコンタクトを取りませんでしたが、自宅からD教習所もK教習所もあまり距離は変わりません。価格差もありますので、K教習所に通う事にしました。

そこで受付で言われた通りWebで仮申し込みを行い、11月9日に再度、教習所を訪問し入所手続きを済ませることとなりました。

8 responses on 序章 -AT小型二輪免許取得記 Vol.01-

  1. いはち より:

    私が普通二輪の免許を取った頃と比べるとかなり金額がアップしていますね。
    K教習所は私がかつて働いていた場所の近くにあります。環境は良いし
    コースも広いので良いかと思います。
    K教習所のHPで大型二輪MTの料金を調べました。
    入校料って何なのでしょうかね。他所よりも安いのはわかりますが。
    頑張ってください。

    1. ま~く より:

      いはち さん

      教習料金は地域によっても違いがあるようで中には5万円台というところもあるようです。

      教習所のサイトをご覧になりましたか。あの教習料金の書き方はわかりにくいですよね。教習料金とは別に入校料がかかるのかと思っていたら、入校料が含まれた金額でした。ですのでこちらのブログに書いた金額が実際に支払った金額となります

  2. あさと より:

    実は私も18歳の時に教習所に行ってはいるのです
    しかし実車でGIVE UPしました

    ①車に近寄っただけで車酔い

    LPガス機動の車の教習所に変えました
    ②時速35kmが怖くてどうしてもアクセルが踏めない
    ③スクーリングのため東京に移住

    こういう経緯があって
    ②と③が同時にやってきましたので
    そのまま東京に行き結局教習所をやめました
    その後は東京23区内と就職後大阪市内ばかりの生活でしたので
    車の必要は全くなく時が過ぎました・・・・・・・・・

    二輪にもAT車があることをこの記事で初めて知ったくらい
    車関係には疎いです(笑)

    1. ま~く より:

      あさとさん

      運転は向いてない人もいることは確かですが、車に近づいただけで酔ってしまうとはやはり向いていないのかもしれませんね。大阪市内にお住まいであれば、確かに日常生活の中で車は必ずしも必要でないかもしれませんね。

      二輪んもAT車は所謂スクーターですね。スクーターというと50㏄のバイクのイメージが強いと思いますが、大排気量のバイクでもスクーターというのは存在します。ちなみにAT車の定義は「クラッチ操作のあるもの」なので、ホンダのカブのようにギア操作はあるもののクラッチのないバイクはAT車の扱いになるんです。

  3. はぴたい より:

    二輪免許にATがあるのは初めて知りました。
    普通二輪小型AT限定とかあるのですね。ビックリです。

    ちなみに私は日本では400ccまでの普通二輪免許を持っています。
    それをタイで外国免許切替をしたのでタイの二輪免許もあります。
    タイの二輪免許は排気量の制限がありません。
    タイで国際免許を取ると日本で大型二輪が乗れると思いますか?
    乗れるんだったら日本で大型二輪乗ってみたいな~。

    1. ま~く より:

      はぴたい さん

      タイの 二輪免許はそうですね。ただ田舎に行くと小学生くらいの子供も平気で運転しているので、免許制度ってなんだっけ?って感じですが。妻なんかはタイには二輪免許制度がないとつい最近まで本気で思っていましたから(笑)

      http://xn--y8jhi8hn8q.com/thailand-drivers-licens/thailand-drivers-licens2/

      上のサイトを見るとタイの二輪免許を日本の免許に切り替えると、大型自動二輪になるとあります。ただ実際のところは詳しく調べる必要はありそうです。

      二輪のAT免許ができたのは2007年ですので、比較的最近です。私が乗ろうと思っている125㏄クラスのバイクは殆どがATですから、AT限定で支障ないと思っています。

      1. はぴたい より:

        タイの免許から外免切替でバージョンアップ出来るのですね!いままでの謎が解けました。
        日本の免許センターで聞いたことはあるのですが、正確には答えてくれませんでした。

        私の住むナコンパノムも田舎なので小学生が3人乗りしてお菓子を買いに行ってます。
        嫁の妹は中学生の時にときどき私のバイクで学校行ってました。
        先生には「気をつけて帰りなさいね。」って言われるだけだそうです。
        だいたい、先生もほとんど無免なんですよね。

        ほんとタイの免許制度って何だっけ?ですよね。
        無免&ノーヘルで警察に止められると、ノーヘルの罰金を払わされるだけですから。

        1. ま~く より:

          はぴたい さん

          免許の切り替えに関しては、必要性が発生してらきちんとした確認をされる事をお勧めします。ご紹介したサイトでは対象がタイ人で過去に日本の運転免許を持っていなかった人が対象になっていると思います。過去に日本の免許を持っていた日本人と扱いが違うかもしれません。

          私のタイでの訪問先のアムナートチャルーンも似たような状況です。父親が運転するバイクの最後尾に母親が乗り、間に子供が乗っているなんて姿はよく見かけます。(基本、ノーヘル) 今回のシリーズでは記事にしませんでしたが小学2年生の子供が、バイクを倒してしまい起せなくなったので、私が起こしてあげたなんてこともありました。外で倒したらどうするんだろうと思ってしまいます。


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