これまで何度か紹介した事がある千葉県銚子市であるが、先日にまた訪問してきたので本日はその時の様子を紹介しようと思う。銚子は千葉県北東部、利根川が太平洋に注ぐ河口部分にある街である。年間の水揚量で日本一誇る銚子港を有するほか、ヤマサ醤油、ヒゲタ醤油等の醤油メーカが江戸時代から醤油醸 造を行った醸造の街でもある。
醤油の由来は鎌倉時代に紀州・興国寺の僧、覚心が中国から径山寺味噌(金山寺味噌)の製法を持ち帰った事に由来する。覚心は地元の紀州湯浅(現在の和歌山県湯浅町)の住民に径山寺味噌の製法を伝えて回ったが、その過程で仕込みの誤りから偶然たまり醤油ができた事から日本独自の醤油が生まれる事になる。
銚子で醤油醸造が行われるようになったのは江戸時代になってからである。当時、多くの紀州民が黒潮にのって現在の千葉県に移住してきた。「勝浦」「白浜」など千葉県と和歌山で同じ地名が残っているのはその名残だと言われる。そんな移住民の中に、ヤマサ醤油の創業者濱口儀兵衛がいた。
濱口儀兵衛は、村上もとか作の漫画『JIN-仁-』にも登場する人物なので御存知の方もいるかもしれない。銚子で製造された醤油を利根川・江戸川の水運を使って江戸へ運び、帰りには醤油の原料となる大豆や麦を銚子に運び銚子の醤油醸造が発展していった。
先週末はそんなヤマサ醤油の工場見学をメインにしながら、銚子市内を観光してきた。観光スポットとしては本ブログで既出のところが多いので、今回は写真を中心に紹介しようと思う。
銚子の観光スポットの位置はこんな感じ
(画像クリックで拡大表示します)
車で行くと風力発電の風車が見えると銚子も間近です。
まずは銚子ポートタワーの隣のウオッセ21に向かいます。
連休中でしたので結構な人出です。
ウオッセ21では地元で採れたものを中心に海産物が売られています。
以前にも紹介した魚座屋で、海鮮丼(1,600円)を頂きます。(→以前の記事)
店内に用意されているのは地元のヒゲタ醤油の醤油ですね。
昼食後はヤマサ醤油工場で工場見学(土日祝祭日はビデオ見学)
ヤマサ醤油が独自開発したというシメジスープを試飲
醤油ソフトクリーム(250円)を頂きました。あまり醤油の味が立つことなく美味しかったです。
犬吠先灯台に移動すると、
日本初という白いポストがありました。こちらに投函するとオリジナルの消印を押印してくれるそうです。
施設の写真はありませんが、地球の丸く見える丘展望館に移動。周囲を囲む海を一望する事が出来ます
こちらで夕日を楽しんだあと、帰路につく事に
ヤマサ醤油でお土産にもらったのはこちらの醤油。以前は卓上醤油さしに入ったものでしたが変わったのですね。
私の何度か醤油工場に行き、小さなガラスの醤油差しに
入った醤油をもらった事があります。卓上サイズで
丁度良かったのですが、今は味と鮮度にこだわっているのですね。
我が家もたぶん紀州辺りから先祖が船で渡ってきたのでは
無いかと考えられます。
さすがにここまでは今日子ちゃんも行けないのでしょうか?
寒いからかな?
和歌山と千葉ってそういう関係だったんですね
和歌山でできた濃い口醤油がなんで関東中心に発達したんだろうって
ずっと不思議には思ってました
ヤマサもひげたも有名メーカーですが
残念ながら関西ではあまりお目にかかりません
ヤマサは出汁醤油なんかはスーパーで見かけますが・・・
濃い口しょうゆにはあまりこだわらないので
大口のキッコーマンばかりになるんでしょうね
醤油工場の見学って
まさか試飲とかあるんでしょうか
二つの白浜はそう繋がっていたんですね。
知りませんでした。
北米/南米にスペインと同じ地名が多いのと一緒ですね。
いはちさん
数年前まではこちらの工場でもガラスの醤油差しに入った物を
配っていましたが、最近売り出し中の製品に変わったようです。
今日子ちゃんで銚子まで行けない事はないのですが
一人しか乗れないのがネックでこの日はクルマでした
あさとさん
一見すると全く関係なさそうな和歌山と千葉ですが意外な
ところで関係があるものです。
確かに関西でヤマサ醤油はあまり見かけませんね。
ヒゲタ醤油となると余計に。。。。
ヤマサ醤油の工場では、醤油自体を味見する事はできませんが
本社・工場が千葉県野田市にある、キッコーマンの工場見学では
豆腐にかけて醤油の味を比べるなんて事ができるコーナーがあります。
餌釣師さん
今では「南紀白浜」なんて言い方をしますが、歴史を紐解くと
和歌山の白浜の方が元祖だったのですね。
欧米の地名にはあまり詳しくないですが、そちらも
似たような感じなのですね
白ポストって、青少年に見せたくない本を入れるポストだと思っていたのですが・・・。(爆)
Dr.鉄路迷さん
そう言えば以前はそんなポストがありましたね。
最近では見かけなくなりましたが。。。