イサーンの食事 -タイ・ソンクラーン録 Vol.17-

タイで主食にされているのは日本と同じく米であるが、日本の短粒米と違いタイで一般的に食されているのは長粒米である。簡単にいえば日本の米よりも細長い米である。

イサーンでもやはり長粒米が主食となるのであるが、その中でもカオニャオというもち米を主食としている。これを蒸したものを竹籠に入れて食卓に出されるのが一般的である。竹籠にいれる事により米の乾燥を防ぎ、米の水分を保つ働きをしている。この主食に野菜を中心とした、おかずを食べると言うのがイサーンのスタイルだ。

さてその食べ方であるが、まずカオニャオを右手で小さく取り一口サイズに素手で丸める。そのまま口に運んでも良いのであるが、おかずの汁を付けて米に味をつけて食べると言うパターンが多い。汁をつけるとともに、皿のおかずを米を持つ右手の親指と米の間に挟んで米と一緒に食べるという場合もある。簡単に書くとこれがイサーンの食事スタイルで、基本的に食事の際に使用するのは素手である。

またスープでる場合でも、日本のように一人前ずつ分けて出されるという事はない。スープが入った一つの器に入ったスープを、各々が金属製のレンゲを伸ばし皆ですくって飲む。ここで驚くのはレンゲが必ずしも人数分用意されない場合が珍しくない事だ。イサーンの人はあまり人が使ったレンゲやコップというものを気にしないようで、平気で人が使った後のコップを洗わずに使ったりしている。このあたりは日本から行った場合にその感覚に戸惑うかも知れない。

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イサーンに到着したのはソンクラーン期間ということもありまったりムード。到着した途端にビールとソムタム(青パパイヤのサラダ)が出てきました。

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一緒に出てきたのは鶏脚の揚げ物と空芯菜。空芯菜は生のままいただきます。

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赤貝をそのまま茹でたもの。やはりそのままいただきます。

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ネーム(タイのソーセージ)を食べやすく砕いたもの

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ヤムプラームック(イカの和え物)です。

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こちらはコームーヤーン。豚の首肉を焼いたものです。

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先日書いたように縁台にこうして座って食事を囲みます。

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こちらは翌日の朝食。米はカオニャオという細長いもち米です。

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高菜のような漬物(右下)、カリフラワー(左下)、キュウリのソムタム(右中)
鶏肉のスープ(左中)、魚の干物(左上)などが並びます。そして右上は、、、

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田んぼで採れたタニシです。

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タイの白菜は日本のものよりも小さいサイズ。やはり生で食べます。


10 responses on イサーンの食事 -タイ・ソンクラーン録 Vol.17-

  1. 餌釣師 より:

    素手で食べる、同じスプーンの使いまわしなんてぇのは全然大丈夫なんですが・・・赤貝とかタニシとか全然無理そうです(泣)
    私がウルルン滞在したら間違いなく痩せますね(笑)

  2. いはち より:

    ご飯の入れ物は昔、木で出来たおひつと言うのが
    これと同じ感じだったかもしれません。
    なかなか美味しそうじゃないですか。
    でも
    私は素手では食べられないかもしれません。
    赤貝はアサリと同じ味なのでしょうか?

  3. 鉄路迷 より:

    結構生のままとかが多いんですね。
    何か手を加えるとしても、単品を炒めるとか焼くとかの程度で。
    私は、いろいろゴチャゴチャ混ぜるより、こういう方が好きですが。
    タニシは以前食べたっことがありますよ。
    結構美味しかった記憶がありますので、たぶん今でも食べられると思います。

  4. あさと より:

    インドシナ半島周辺の食事風景は
    基本的にはこうなんでしょうね
    その中でもタイはまだおかずの種類が多いのかもしれませんね
    残念ながらミャンマー以外でこういう体験がないので
    はっきりとは言えませんが
    米食の基本形なんでしょうね
    もち米を食べるのは
    どうやらつかみやすいという理由だと聞いたことがあります

  5. 旅途愉快 より:

    縁台に座って皆と会話をしながら食を囲むと料理がより一層おいしくなりますね。
    野菜はけっこう生で食べたりするんですね。

  6. ま~く より:

    餌釣師さん
    そういえば貝類が複数登場していますね。
    貝類がダメでも肉も魚もありますので、食べるものがないと言う事は
    ないと思いますよ。タイという国は基本的に食べ物は豊富にありますので
    貧しい家庭でも食べるものに困るという人は極々少数ですし

  7. ま~く より:

    いはちさん
    素手での食事は苦手でしたか。
    私は以前にインドネシアでも経験がありましたので違和感なく
    食事をする事ができました。
    赤貝はあさりとは少し違いますね
    独特の香りと味があります。赤貝の種類自体は日本と変わらないようです

  8. ま~く より:

    Dr.鉄路迷さん
    イサーンの田舎料理ですので、味付けなどはシンプルなものが多いです。
    一般的なタイ料理ですと調理の段階であまり濃く味付けをせずに
    食べる段階で自分の好みでナンプラーや唐辛子で味付けをする
    なんて事も多いです。
    タニシを食べたのは私はこの時が初めてでしたが、結構美味しかったです

  9. ま~く より:

    あさとさん
    こうして改めて見ますと、やはり品数は結構ありますね。
    もちろんソンクラーン時期だった事も起因しますが、やはりタイと
    言う国が食べ物に関しては豊かな国であると言う事が実感できます。
    > 残念ながらミャンマー以外でこういう体験がない
    私の今回のイサーン滞在の体験は稀有な例だと思っていましたが
    ミャンマーでこのような体験をされているのですね。今度詳しいお話しを
    聴かせてください
    手で食べる時にもち米だと食べやすいと言うのは確かにありますね。
    滞在中にもち米ではなく通常の米が出てきたことがありますが
    その際は皿に盛られた米にスプーンがついてきました。

  10. ま~く より:

    旅途愉快さん
    ソンクラーンと言う国全体のお祭りの時期でしたので人もたくさん
    集まりましたので大人数で食卓を囲む事になりました。
    日本では加熱して食べる事が一般的な野菜でもタイでは生で食べる
    事が結構あります。写真で出てきた白菜や空芯菜の他にもナスや
    モヤシなども生のまま食べる事があります

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