アユタヤ到着 -タイ・ソンクラーン録 Vol.34-

バンコク・フワランポーン駅から1時間半かけてやってきたのはアユタヤ駅であった。その駅名の通り1991年に世界遺産に登録されたアユタヤ王朝時代(1351年 – 1767年)の遺跡群の最寄り駅である。

アユタヤ王朝はナーラーイ王の時代になると、現在のラオス、カンボジア、ビルマの一部まで領土を広げた。またナーラーイ王は上座部仏教を信仰し多くのワット(寺)をアユタヤに建立した。ところが1767年にビルマの侵攻に遭い、アユタヤ王朝は消滅しナーラーイ王が建立したワットは徹底的に破壊された。アユタヤに現在残っているのはそうした時代の遺産である。

アユタヤ遺跡群はチャオプラヤー川とその支流であるパーサック川及びロップリー川に囲まれた中州を中心に多数の遺産が点在している。その範囲はかなりの広さがあり徒歩で回ると言うのは現実的ではなく、なんらかの移動手段を確保する必要がある。アユタヤでの移動手段を安い順に列挙すると以下のようなものとなる。

 ・レンタルサイクル
 ・レンタルバイク
 ・トゥクトゥク(三輪タクシー)

そんななかから小生が選んだのはもっとも楽でかつ道に迷ったりして時間ロスの発生リスクのない、トゥクトゥクだった。早速、駅前に数多くいるトゥクトゥクの運転手と交渉すると少し相場よりも高い値段を提示してきた。事前に150THB/h位が相場だとの情報を得ていたので、相場よりも低い値段を提示するときちんと相場通りの600THB/4hで折り合うこととなった。

AYUTHAYA, TUKTUK , railway
ここまでの切符を改めてみます。
右下の発行時刻を見ると発車の2分前ということがわかります。
※PCの場合は画像クリックで拡大表示します。

AYUTHAYA, TUKTUK , railway

乗る時はあわただしかったので改めて列車を撮影

AYUTHAYA, TUKTUK , railway

行先は列車の側面のプレートに書かれています。

AYUTHAYA, TUKTUK , railway

アユタヤ駅の駅舎はこんな感じです。

AYUTHAYA, TUKTUK
アユタヤは川に囲まれたところに位置します。
※PCの場合は画像クリックで拡大表示します。

AYUTHAYA, TUKTUK

アユタヤでの移動に利用したのはこちらのトゥクトゥク。
バンコクのものと違いダイハツのミゼットがベースになったようです。

AYUTHAYA, TUKTUK

乗るのはこちらの荷台の部分

AYUTHAYA, TUKTUK

走行中に後ろを見るとこんな感じで解放感があります。


10 responses on アユタヤ到着 -タイ・ソンクラーン録 Vol.34-

  1. いはち より:

    世界遺産のある駅にしては地味ですね。
    日本みたいに「世界遺産登録」とかの垂れ幕は
    無いみたいですね。
    トゥクトゥクは可愛い顔をしていますね。
    BMVのマークみたいなモノが付いていますが
    ダイハツミゼットを改造したモノの様です。
    ミゼットなら大丈夫でしょう(笑)

  2. あさと より:

    アユタヤのトゥクトゥク屋とやりあうとはつわものですね
    ここは代表的ぼったくり屋さんがいる場所として有名ですから
    私が行ったころとは20年ほど違ってますので
    比較はできませんが
    今ではきれいに整備されているのでしょうね

  3. 餌釣師 より:

    行先はアユタヤだったんですかぁ。
    木に包まれた仏様の頭を見てきたんですね、きっと。
    トゥクトゥクは、ミゼットなんですか。
    新しいミゼットは4輪ですから、この3輪の頃のミゼットって40~50年選手ですよね・・・綺麗にカスタマイズしながら乗ってますね。
    (構造は案外単純な構造なので)修理しやすい、部品取り用の廃車が沢山ある、なんて背景なんですかね。
    3輪型のミゼットも生産後期はほとんど東南アジア諸国に輸出されていたと聞きますので。

  4. Akiko より:

    電車でアユタヤに行くというのもなかなか楽しそうですね^^。
    アユタヤは2回行ったことがあるのですが、アユタヤの駅ははじめて見ました。いかにも地方の駅って感じでなんだか新鮮です。
    レンタサイクル、欧米の方が利用しているのを何人か見かけましたが……タイのこの暑さの中、根性あるな~って思います(^^;

  5. 鉄路迷 より:

    きっぷをみれば、
    ローカル列車でも座席指定なんですね。
    中国のローカルでも座席指定がありますが、皆さん実際は適当にすわっているので、ここでもはたして席番通りに座っているかはわかりませんが。
    駅名板は日本式ですね。
    木造でいい感じです。
    トウクトウクの形を見て、スカイライナーの前面形状を思い出しちゃいましたよ。

  6. ま~く より:

    いはちさん
    アユタヤの遺跡群が世界遺産に登録されたのがの1991年ですので
    すでに20年以上経っていますので、そんな熱っぽいことはないですね
    まぁタイ人の感覚からすると、世界遺産登録と言っても「ふーん」
    って言っておしまいかと思います。日本と違ってそれで浮かれ騒ぐ
    と言う事はタイ人の場合ないと思います。
    アユタヤのトゥクトゥクは先頭部分にBMWやらフェラーリのエンブレム
    が付いているものが沢山ありました、もちろんエンブレムだけですが

  7. ま~く より:

    あさとさん
    アユタヤのトゥクトゥク屋のなかにはあまりタチの良くない人も
    いると言う事を聞いていましたので、交渉に際しては注意深く
    しました。まぁ彼らなりのルールも色々あるようでしたが・・・
    遺跡のなかには修復工事を行っているものも多数ありましたので
    様子は20年前とはやはり違ってきているかと思います

  8. ま~く より:

    餌釣師さん
    木の根に包まれた仏像の頭はアユタヤのなかでも最も有名なものですね。
    東京にきた、おのぼりさんがスカイツリーをみないようなものですので
    しっかりと行ってきました。詳細は後日の記事で・・・
    トゥクトゥクですが私の書き方が悪かったのですが、アユタヤの
    トゥクトゥクには、①ミゼットを改造したもの ②ミゼットをまねて
    作ったもの、の二つのタイプがあるようです。初期の頃はすべてが①だった
    ようですが、最近は②の方が多くなっているようで私が利用したのも
    ②のタイプでした。
    構造が簡単なのでまねて作るのも簡単なのでしょうね

  9. ま~く より:

    Akikoさん
    時刻表ではバンコク-アユタヤは1時間ほどですし、異国の列車に乗る
    というのも『世界の車窓から』みたいで楽しいものです。
    ただ日本の鉄道と違って時刻表通りに運行されませんので、時間に
    余裕がない場合は別な移動手段の方が良いと思います。
    レンタルサイクルは候補に挙がらなくはなかったのですが、やはり
    熱い中を自転車で走る根性は私にはありませんでした。
    欧米の人はやたら大きな荷物を持って自転車に乗っていたりしますし
    やはり体力が違うのかもしれませんね

  10. ま~く より:

    Dr.鉄路迷さん
    タイ国鉄東北線は1等、2等AC、2等FAN、3等AC、3等FANとあり2等以上は
    座席指定となります。1等の車両が連結されるのは夜行のみとなりますので
    この日に私が利用したのは利用できる中では最上位の2等ACでした。
    切符の窓口で「一番に良い席」と連呼しましたよ(笑)
    車内では検札がありますので違う席に座っていたら車掌に指摘されます。
    トゥクトゥクは確かにスカイライナーに似た感じもありますね


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