PADIオープン・ウォータ・ダイバーについて – グアム潜水録 Vol.10 –

お話しは今回の旅のメインイベントである、ライセンス取得に関する話になるのであるが、その前にスキューバ・ダイビングのライセンスについて説明しておこうと思う。スキューバ・ダイビングというのは世界中にいくつもの指導団体が存在し、それぞれがダイビングのライセンスを発行している。おもな団体の名前を挙げると、以下のようなものがある。

PADI
BSAC
SSI
NAUI
CMAS

これらの中でも世界各国に支部や認定ショップを持ち、日本国内でも一番多くライセンスを発行しているのがPADI (Professional Association of Diving Instructors)である。

ダイビングというスポーツはタンクを借りなければならないと言う必要性から、どうしてもダイビングショップのお世話になる必要がある。つまり認定ショップが多いと言う事は、それだけダイビングをできる場所も多くなると言う事を意味する。

PADIは前述の通り世界各国に支部や認定ショップを持っているので、PADIのライセンスを取得すれば世界各国でダイビングを楽しむことができるようになる。実際に小生がこれまで体験ダイビングでお世話になってきた海外のダイビングショップもすべてPADI認定のショップであった。

そんなこともあり今回小生が目指したのも、PADIのライセンスの取得であった。そのため本ブログではスキューバ・ダイビングに関して書く場合にはPADIの規定・ライセンスについて書いていく事とする。スキューバ・ダイビングのライセンスについておもなものを挙げると以下のものがある。

 (1)スクーバ・ダイバー
 (2)オープン・ウォータ・ダイバー
 (3)アドヴァンスド・オープン・ウォータ・ダイバー

他にも上位のライセンスは沢山あるのでだが、入門者が最初に意識するのは上記の3つと言う事になる。(1)のコースはもっとも簡単かつ短期間に取得することができる。しかし扱いとしては体験ダイビングの域を出ず、潜る際には必ず器材のセットアップを含めインストラクターの指導下で行う必要があるうえ、潜水深度も12mに限られるなど様々な制約がある。車の免許に例えれば、仮免といった状態である。

C-Card_img[1]

今回、小生が目指したには(2)のオープン・ウォータ・ダイバー(以下、OWD)であるが、こちらのライセンスを持つ事で初めてタンクを借りることができるようになる。また監督者(インストラクター)なしでダイビングすることができ、一緒にダイビングをするのもインストラクターではなくガイドとなる。

バイクに例えれば免許を取得し、仲間とツーリングに出かける事ができるような状態である。ちなみに(3)のアドヴァンスは、OWDのライセンス人が次のステップとして目指すものでこちらを取得するとより水中でできることの範囲はもっと広がるが、こちらは次期課題である。

調べたところ、グアムのダイビングショップの場合、OWDの講習コースは2日間で行われるところが多い。国内のダイビングショップでは4日程度、海外のそのほかのリゾート地でも3日程度のコースを設定しているところが多いことから考えるとかなりの詰込型のようである。ちなみに今回のOWD取得コースの日程は以下のようなものである。

 ・1日目:海洋実習(2本)、学科受講&学科試験
 ・2日目:海洋実習(2本)

やはりかなり短期集中であるが、運転免許証の合宿免許コースのような感覚なのかもしれない。ともあれこれでライセンスを取得できればバリ島でも、サムイでも、プーケットでもダイビングが可能となり、海外に行く楽しみも増えることと思われ勇んでグアムへ向かったのであった。


10 responses on PADIオープン・ウォータ・ダイバーについて – グアム潜水録 Vol.10 –

  1. 餌釣師 より:

    詰め込み型とはいえ、それはそれで楽しそうですね。
    ダイビングライセンスは取得していないのですが、元水泳部ですのでスキンダイビングでかなりの深度まで潜れます。
    沖縄の慶良間諸島(渡嘉敷と座間味)は本当に綺麗でした。
    次回は是非行ってみてください。

  2. 鉄路迷 より:

    2日間の講習とはすごいですなあ。
    そのぶん、その日のスケジュールがとても忙しそう・・・・。
    でも、これで世界の海に潜れたらいいですね。

  3. いはち より:

    以前我が家にも船があったので撮影用の機材を
    持ったダイバーが来て沖まで運んで行った
    事がありました。あの頃ってライセンスは
    必要だったのでしょうかね。
    私もスキンダイビングは得意ですよ。
    学科試験もあるのですか?

  4. あさと より:

    グアムの講習日程が2日詰め込みと言うのは
    やはり日本人の需要のためでしょうか
    週末利用でグアムへ
    そして資格修得♪
    そんなパックが旅行会社ではあるのかもしれませんね
    沖縄より安く行けそうですから・・・

  5. Akiko より:

    ダイビングライセンスの取得、素敵ですね~。
    私も以前から憧れているのですが、実は一度体験ダイビングで溺れかけたことがあったので、チャレンジする勇気がないままでいます。せっかくプーケットに住んでいるので、ここにいるうちに取得したいです。

  6. ま~く より:

    餌釣師さん
    詰込み型の分、逆に言えば一日中ダイビングの事で現地の
    時間を使えるので楽しい時間でもあります。
    ダイビングに触れる前は私ももっぱら素潜りが専門でした。
    下手にシュノーケルなんかがあると邪魔に思える位で深度も
    それなりに行けます。
    慶良間諸島は日本中のダイバーの憧れの地ですからね。
    国内で潜るのならやはり行ってみたい場所であります

  7. ま~く より:

    Dr.鉄路迷さん
    事前にスケジュールを見て忙しいかなと思っていましたので
    講習のある日は他には一切スケジュールを入れなかったんです。
    これが少し誤算も招く事になるのですが・・・

  8. ま~く より:

    いはちさん
    ダイバーと言う事でしたらやはりライセンスは持っていたのでしょうね。
    そうでないと文中にもある通り、潜るなんて事はできませんししかも
    ボートダイビングなんてスキルの必要なダイビングはできませんからね
    ダイビングはいくつものリスクのあるスポーツですので、その事に
    ついてしっかり頭に入れる必要があります。そのため学科試験に
    パスしないとライセンスがとれないことになっています

  9. ま~く より:

    あさとさん
    タイヤインドネシア・バリ島をはじめとする海外のリゾート地の
    ダイビングショップでは3日間で同じ内容を実施する所が殆どです。
    グアムでは2日間コースが多いのは、やはり上記のリゾート地と比べ
    滞在期間が短い人が多いと言う事情もあるんでしょうね。
    ダイビング後、少なくとも13時間は飛行機に乗れない事を考慮しますと
    3泊4日の旅程でもダイビングに費やすことができるのは、真ん中の
    2日だけで、他には殆ど何もできなくなりますからね

  10. ま~く より:

    Akikoさん
    タイに行った時に、プーケットやサムイで潜りたい、と言うのが
    今回ライセンス取得を思い立った初期衝動なんです。ただ御存じの通り
    タイの交通機関はバンコクを中心として放射線状のものばかりですので
    イサーンと南部リゾート地の両方に行こうとしたら、どうしても
    バンコクを経由しないといけないのが悩みの種です。
    実は初めて私が体験ダイビングをした時は水中でちょっとした
    パニック状態になりました。その際は、インストラクターに合図して
    いったん海上に浮かんで落ち着く時間をとってもらいました。
    その後は、順調にこなせてライセンスをとろうと思うまでに至りました

いはち へ返信する コメントをキャンセル

※メールアドレスは管理者のみに通知されます。