購入経緯
vivosmart 4 の日本モデル
2019年にGarmin社の活動計、vivosmart 4 の日本モデルを購入した話を記事にしたことがあります。
日本モデルの販売元のガーミン・ジャパン社では、米国本社が開発したものをそのまま販売するのではなく、ローカライズを施したうえで販売しています。ローカライズの範囲は単に言語対応のみではなく機能面にも及びます。そのうちの一つが、血中酸素飽和度(SpO2)のの計測機能です。
日本の薬事法ではパスルオキシメータは、管理医療機器に指定されており、その販売に際しては認証番号を取得する必要があります。そのためガーミン・ジャパン社では、SpO2 の計測機能を無効化して販売しているのです。
Apple Watch series 6 はOKなのに・・・
2020年9月にApple社は、血中酸素濃度の計測機能を搭載した、Apple Watch series 6 を発売します。その際に調べたもののApple社が日本で薬事法の定める認証番号を取得したという情報や、薬事法が改正になったという情報は得られませんでした。
そうなると法律は変わっていないものの、運用面での変更があったのかもしれません。そうであれば、Garmin社でもSpO2 の計測機能をファームウェアのアップデートで、SpO2の計測機能を有効化するのではないかと思い、同社の動向を注視していました。ところがSpO2 の計測機能を有効化するどころか、その後に発売する機種についても日本モデルでは、SpO2の計測機能を無効化して発売となっていました。
なぜApple社ではOKなのに、Garmin社でダメなのかはわかりませんが、今後もGarmin社の日本モデルの製品ではSpO2 が計測可能な活動計は残念ながら発売される事はなさそうです。折しも新型コロナウィルス(COVID-19)の感染流行に関する報道の中で、血中酸素濃度に関する内容も伝えられるようになり、私自身もSpO2計測に関する関心が高まってきました。
日本のAmazonのサイトを見ると、中華性のパルスオキシメーターがたくさん売られています。そんな怪しいものを買うのであれば、米国モデルの vivosmart 4 を購入した方が良いと考え先日の米Amazon への発注に至ったのでした。
米国モデルを買うデメリット
米国モデルのvivosmart 4 を使用するにはデメリットもあります。
日本語が表示されない
米国モデルのvivosmart 4 では言語選択のメニューで、英語、フランス語、スペイン語をはじめとする12か国語が選択できますが、残念ながら日本語はありません。
vivosmart 4 ではスマホの通知を表示する機能があり、LINEで送られてきたメッセージを読むこともでるのですが、日本語のメッセージが送られてきても読むことができません。ただvivosmart 4 の小さな画面で、LINEのメッセージを読むこと自体が現実的ではないので、この点に関しては支障にはならなそうです。
ガーミン・ジャパンのサポート対象外
日本法人であるガーミン・ジャパンがサポート対象としているのは、日本で販売している日本モデルのみです。米国モデルに関するサポートは、米国本社の扱いになり、何かの際には製品を米国まで送る必要があります。
しかしこの手のハードウェアでここ数十年、メーカのサポートを受けたという経験は小生にはありません。Garmin 社の商品に関しても、これまで何個も購入していますがメーカサポートが必要な局面には遭遇しませんでした。この点も小生にとっては支障となるものではなさそうです。
開梱の儀
発注から1週間ほどで、商品が到着しましたので、さっそく開梱の儀です。
米国モデルのパッケージ日本モデルのものよりも大きいです。
封入の仕方も雑ですね。日本モデルではもっと丁寧に梱包されています。
見た目では日本モデルと米国モデルの区別はつきません。
ただこうして並べてみると、日本モデル(右)の方は1年半使用していただけにベルトに摩耗が見られます。
いざ測定!
事前設定
事前に調べたところによると、単純に米国モデルを購入しただけではSpO2 の測定はできず、事前にGarmin アカウントの登録で居住地をアメリカにする必要があるそうです。
こちらの設定が完了すればSpO2 の測定ができるようになります。Vivosmart 4 でのSpO2 の測定方法は「任意測定」と「睡眠時測定」の2種類があります。
任意計測
その名の通りSpO2 を計測したいタイミングで、計測操作を行います。すると緑色の光を出していた光学心拍計の光が赤色に変わり測定を始めます。15秒ほどすると測定結果が画面に表示されます。
この時はかなり高い数値を出していました。
睡眠時測定
vivosmart 4 にSpO2 の計測機能が搭載されている本来の目的はこちらで、睡眠時のSpO2 の計測です。こちらは事前にスマホアプリのGarmin Connect でPulse OXの「睡眠サイクル」という項目を有効化しておきます。すると後は特別な操作は不要で、Vivosmart 4 を装着したまま就寝すれば自動的に計測してくれます。
ある日の結果がこちらです。平均では91%とまずまずのスコアですが、最低値を見ると、85%となっています。もしかしたら睡眠時に無呼吸になっていた時間帯があるのかもしれません。
総括
SpO2の計測ができるようになったことで、ようやくvivosmart 4 のすべての機能を手に入れた気がします。日常生活のなかでSpO2 を計測しなければならない機会に遭遇はしたくはありませんが、万が一の時のために装備を用意しておくのは大切な気もします。
走りこまれてるま〜くさんには必需品なのですね
私も本気で体のことを考えねばなりません
節制だけでは済まない年齢になりますからね
あさと さん
もともとGarmin社の製品を使い始めたのは、ランニングウォッチが初めだったのですが色々と健康データを計測できるものがあることがわかり追加購入に至っています。私の場合、睡眠時の呼吸状態に懸念があったので、睡眠時の血中酸素濃度興味があったのですが、こうしてみると懸念hは現実であったようです。
私もだんだんと体のケアを考えないといけない歳になってきました。
米国モデルを購入した場合、アプリは日本語表示のものは利用できますか?
山田さん
米国モデルには日本語フォントがありませんので日本語の表示は一切できません。ただこの記事を書いた当時と違って現在は日本モデルでもSpO2の測定機能が使えるようになっていますので、無理に米国モデルを買う必要はないと思います。