ワット・プラシーサンペットは、アユタヤ王朝のトライローカナート王の手によって1448年に建てられた王族の守護寺院である。トライローカナート王はこの寺院を建てると、それ以降の宮中行事をこちらで行ったと言われている。
寺のシンボルは東西に3基並ぶ仏塔である。こちらにはワット・プラシーサンペットを建立した、トライローカナート王とその王子らの遺骨が納められているとされている。仏塔の東側には本堂が建立され高さ16mにもなる純金の立仏像が安置されていたと言われている。
しかしアユタヤにおける他の遺跡同様に、こちらも1767年のビルマ軍の侵攻によって破壊行為が行われた。しかし他のアユタヤ遺跡群に比べると漆喰の様子などが当時の状態を良く残しており、当時の建築がそのまま見ることができる貴重な遺跡となっている。第二次世界大戦後に一部が修復され現在の姿になっている。
入口で入場料を払ってなかに入ると、すぐにシンボルとなる3つの仏塔が目に飛び込んでくる。3つともかなりの大きさなので、一つのフレームに収める事が難しい。入口から仏塔に正対して右には赤レンガで造られたと思われる建物の残骸がかなり広範囲に広がっている。アユタヤ王が宮中行事を行った場所だけにかなり大規模な建築物があった事を感じさせる。
しかし一方でアユタヤ王朝にとって重要な場所であったがゆえに、徹底的に破壊されたと言う事も感じさせた。そんな様子を見ていると、「夏草や兵どもが夢の跡」と言う芭蕉の句を想起させる事となった。
【入場料】
外国人:50THB、タイ人:無料
ワット・プラ・シーサンペットとアユタヤ駅の位置関係はこんな感じ。前回紹介したヴィハーン・プラ・モンコン・ボピットのすぐ隣がワット・プラ・シーサンペットになります。
※PCの場合は画像クリックで拡大表示します。
中に入ると正面に仏塔がそびえています。
仏塔に登れるようなので登ってみましょう。
上に登るとこんな開けた場所もあります。
後ろを振り返るとこんな感じ。
私に続いてファランのカップルが登ってこようとしています。
しかし仏塔のなかはこんな感じでなにもありません。
入口ですれ違ったファランが何があるの?と聞いてきたので落書きと答えておきました
仏塔を降りて改めて撮影。もう少し空の青さをきれいに表現したかったのですが・・・
仏塔の脇にはこんなものも。興味深い形になっています。
赤レンガの遺跡も見ごたえ充分です。
あら。ここもメディア等で見たことが有る場所です。
と,言う事は全ての観光地?がこの近辺にある
と言う事でしょうか。
兵どもが夢の後・・ですか。ぴったりの句です。
天を向いている塔の先が傾いて見えるのは
目の錯覚?
これは有名すぎるお寺ですね
私が行った時にはテレビドラマの撮影をしていました
もっと廃墟っぽかったんですが
なんか通路や木の植え込みなんかがあって
きれいになってるんですね
中国雲南省にもこういう仏塔がたくさんありますが、
中にはお釈迦様の足跡とか、なんかよく分からないものばかりでした。
ここでもそんなものなのかなあ。
いはちさん
あさとさんのコメントにもある通り、こちらも有名な場所ですので
メディアでアユタヤについて取り上げる時にはやはり取材対象と
なるものと思います。
予定していた地図のアップが漏れていましたので追加掲載しました
ので位置関係をご覧ください。アユタヤの遺跡群は地図にある川の
中州部分に点在しています。
塔の先は実際に曲がっているんですよ
あさとさん
あさとさんが行った当時のように廃墟っぽい方が雰囲気があったか
もしれませんね。タイにとっては貴重な観光資源ということも
あってか、全般的に綺麗に整備が進行中のようです。
まぁ個人的には悪質なトゥクトゥク屋の取り締まりをやった方が
良いように思いますが・・・
Dr.鉄路迷さん
雲南省には行った事がありませんが、地理的には
近いので似たようなものもあるのかもしれませんね。
こちらは本文にも書きました通り、亡くなったアユタヤ王朝の
王と王子の遺骨が納められたようです
歴史を感じさせる仏塔ですね。
私もテレビでここの仏塔を見たことがあります。
仏塔の中は落書きしかないのですね。
旅途愉快さん
仏塔の中は以前は遺骨が納めらていたのでしょうが現在では
なにもない空洞となっています。
こう言った所に落書きをするという神経は理解できませんが・・・