小川芋銭記念館「雲魚亭」

小川芋銭(おがわ・うせん)とは慶応4年(1868年)に生まれた、日本がの画家である。しかし、その才は絵画のみにとどまらず俳人としても才覚を表した人物である。なかでも河童の絵を多く残したことから「河童の芋銭」との異名を持つ人物である。

小川芋銭記念館「雲魚亭」

絵画や俳句で名を博した芋銭であるが、書の分野に於いても飄々とした作風の素晴らしいものが残っている。先日になって、そんな芋銭が晩年を過ごした住居跡が、茨城県牛久市に残り「小川芋銭記念館」として残っているということを聞きさっそく訪問することにした。

芋銭の旧居・雲魚亭は牛久沼を見下ろす高台に建っている。雲魚亭とは芋銭が、自らの邸宅に名づけた庵号である。(小生も拙宅に「聴枩庵」と庵号をつけているが、同様の故事に倣うものである)

記念館の展示は、芋銭の遺品の展示が中心となっている。芋銭が使用した筆や硯のほか、書簡等の展示が行われている。一方で作品の展示はほとんどなく、あっても複製がほとんどなので芋銭の作品を見たいと思って訪れると肩透かしを食らうことになるであろう。

しかし芋銭の生きた当時の雰囲気を感じることができ、久しぶりに文化の香りに触れる経験となったことは、満足のいくものであった。

小川芋銭記念館「雲魚亭」

駐車場から雲魚亭までは、こんな道を歩きます。

小川芋銭記念館「雲魚亭」

雲魚亭の建物正面はこんな感じです。

小川芋銭記念館「雲魚亭」

建物側面を見ても古いに和風建築ですね。

小川芋銭記念館「雲魚亭」

記念館の入り口には「雲魚亭」の扁額があります。残念ながら芋銭の書ではないです。

小川芋銭記念館「雲魚亭」

記念館内はこんな感じです。

小川芋銭記念館「雲魚亭」

建物の廊下はだいぶ老化しています。(おやじギャグですみません)

_digital_images_2011_05_05_imgp0030[1]

雲魚亭の近くには芋銭を忍んだ河童の碑があります。


8 responses on 小川芋銭記念館「雲魚亭」

  1. いはち より:

    牛久は不思議な場所がたくさんありますね。
    ここは女化神社の近くでしょうか?
    なんだか白井から成田を通り筑波に遊びに行くときに
    気になっていた場所です。
    不思議ですね。何となくこの建物。
    行った事がないのに、訪れた事が有るような。
    そんな気のする建物です。

  2. ネズちゃん より:

    あ、ま~くさんも(複数形ですw)お○じギャグですか?[E:happy01]
    ま~くさんが「聴枩庵」という言葉を使っている経緯を知ることが出来てちょっと感動しました[E:smile]

  3. 餌釣師 より:

    何故に彼の直筆作品が無いんですかね?
    戦後のどさくさで持ち出されたとかですかね?
    オヤジギャグは絶対にしぞ〜かのお嬢様に突っ込まれるだろうなぁと思ってました(笑)

  4. ま~く より:

    いはちさん
    実は牛久の事はあまり知らないのです。
    ピンポイントでこちらの存在を知ったので行ってきた次第です。
    そのためここの他に、どのようなものがあるのかは
    ちょっとっわからないです。
    ただここがあるのは牛久沼を見下ろす小高い丘になった所です

  5. ま~く より:

    ネズちゃん
    たまにはおやじギャグも出るのです(笑)
    庵号については一応、ブログの冒頭の部分でも説明しているのですが
    ブログの内容はあまり庵号には関わりないですからね

  6. ま~く より:

    餌釣師さん
    芋銭の死後直後から、ここを旧居として残すなどと想定して
    いなかった遺族が美術館に寄付するなり、売却するなりして
    散逸してしまったものと思われます。
    文人の遺作を遺族が持っていないという例は日本に限らず
    結構、多いものです。
    かのゴッホも生前に売れた絵はたった1枚ですが、死後に
    弟の妻が生活のために殆ど売ってしまった等という話も
    あります・

  7. あさと より:

    全く無知の分野ですが
    この家屋
    懐かしいというか
    京都にあるようなものではなく
    実際に人が住んでいたという気配が感じられますね
    いかにもこの廊下を小走りにトイレに駆け込んで・・・
    そういう情景が思い浮かぶような作りです

  8. ま~く より:

    あさとさん
    ちょっとマニアックな記事になってしまいました
    一般の人に芋銭と言ってもわかる人は少ないですからね。
    でも言ったのがGWとは言いながら、絶えず人が訪れて
    いる様子はおどろきでもありました


コメント記入欄

※メールアドレスは管理者のみに通知されます。