話は洒水の滝の話の続きである。洒水の滝で湧水を楽しんだ後は、近くにある川村城址へ向かうことにした。
川村城は平安時代末期に藤原氏の流れをくむ河村秀高によって、現在の神奈川県足柄下郡山北町に築かれた山城である。立地として相模・甲斐・駿河三国の境界線が交差する要衝の近くに築かれことから、南北朝時代から戦国時代には各大名による争奪戦が繰り広げられた城である。しかし1590年の豊臣秀吉による小田原の役で、落城し廃城の憂き目に逢うことになった。
現在の川村城址はその名の通り、城のあった場所というだけである。建物が残っているわけでも、復元された建物があるわけでもない。少し広い空地があるだけである。加えて少し急な山道を登って行かねばならず、足腰の弱い人には少々訪れるには何のある場である。そんなこともあり、結構な人出でにぎわっていた、洒水の滝とはうって変りこちらを訪れる人は稀である。それでも近年になり発掘調査が行われ、在りし日の川村城の様子が大分わかるようになってきた。
現在は財政上の問題から発掘調査も停止しているようであるが、発掘が進むと歴史上の武将が争った場所だけに思わぬ発見なんてことも期待できそうな場所となっている。
川村城址へは、こんな道を登っていきます。
登った先はこのような空間が開けています。
川村城址からはこんな眺望が望めます。
川村城の様子は、こんな感じだったようです。
こちらは発掘を行った場所。発掘作業は途中で止まっているようです。
城址と名が付く場所は決まって簡単には行けない場所が多いですね。
でも、細い道を抜けてこんな空間に出たら気持ちが良かったでしょうね。
発掘休止ですか~お宝が出てくるかもしれないのに。
いはちさん
確かに城址と言うところは、現地についてみると
ここが?と思うようなところが多いですね。
予算の関係とは言え、発掘中止は残念ですね。