ホーチミン交通事情 -ベトナム叩扉録 Vol.9-

ホーチミンの街の通勤風景は他の東南アジア諸国同様に、ほとんどの人がバイクを利用する。街中にはバイクがあふれかえり、そのバイクの間を縫って車が走るといった状態である。時にはバイク同じような運転の仕方をする自転車なども混じっていることがある。

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一方で歩行者はというと、道路には横断歩道というものは、ほとんど皆無に等しい。そこで人々は道行くバイクをの動きを観察しながら、ゆっくりと横断していくのだ。その際は走ることは厳禁である。歩行者の急な動きにバイクが対応できず、衝突する危険があるからだ。

初めてその光景を目にすると非常に無秩序に思えるのであるが、良く見ているとそうでもないことがわかる。まず基本的にはバイクも車もあまりスピードは出ていない。そのゆっくりとしたスピードで、道路を渡ろうとしている歩行者や急に路地から出てきたバイクなどを避けながら走っていることがわかる。

小生も現地人スタッフの運転するバイクの後ろに乗ったが、それほど恐怖感を味わうことはなかった。中国・武漢でタクシーの助手席に乗った時は、頭を突っ込んだ者が勝ち、といった感じの交通事情であったので怖い思い出が小生にはある。しかしそれと比べれば随分と違う印象である。

以前はバイクも3人乗り、4人乗りといった光景も見られたそうであるが、最近では当局の規制が厳しくなり3人以上の乗車しているバイクはほとんど見ない。またヘルメットの着用も厳しく義務づけられており、ノーヘル率はほぼゼロである。

一見無秩序に見えてもやはり彼らなりの秩序がちゃんとそこにはあるのである。

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信号待ちのバイクたち。ラッシュ時はマラソンのスタートのようです。

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彼らはどこへ行くものバイクです。

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雨が降ってもカッパを着てバイクに乗ります。


8 responses on ホーチミン交通事情 -ベトナム叩扉録 Vol.9-

  1. いはち より:

    モーターリゼーションの発展の仕方が国によって
    それぞれ違うのでしょうね。
    日本はまだよい方でしょうか。

  2. 餌釣師 より:

    中、印よりまともそうですね。
    道の渡り方、その国々でルールがあるからいろいろ見極めが必要ですよね。

  3. 落武者R より:

    元バイク乗りの私がやってきましたよ!
    バイク人口が多いということは私のように落武者ヘッドな人も多いんですかね?(苦笑)
    ヘルメットは本当に蒸れるんですよ(爆)
    公道は怖いのと、これ以上抜けるのが嫌なので、今はほとんど乗っていませんし、極力被り物は身に付けないようにしています。。(会社でもたまに注意されます。)

  4. ま~く より:

    いはち さん
    私が行ったことのある国の中では日本より整然と交通が整理されている国はありませんね。
    そういう意味では日本は交通先進国といえるかもしれません。

  5. ま~く より:

    餌釣師さん
    日本では車が左側通行なので、歩行者が道路を横断するときは
    右見て、左見て、右見てですよね。
    でも中国で、右見て安全と思って渡ろうとしたら、ひかれそうになりました。
    中国は車は日本と反対だから左から確認しないといけませんね(笑)

  6. ま~く より:

    落武者Rさん
    HNの由来って、そ、そういうことだったのですか・・・
    私は今までの生涯バイク運転距離は1Km程度にも関わらず、交通違反で検挙された
    経験の持ち主なので2度とバイクを運転しないと決めています。
    今回は生まれて初めて挑戦したバイクの2人乗りがベトナムになりました(笑)

  7. へ~、
    今はヘルメットの着用が厳しいのですね。
    私がハノイに行った時はほぼ全員がノーヘルでしたよ。
    家族みんなでバイクに乗っちゃって。

  8. ま~く より:

    Dr.鉄路迷さん
    以前はおっしゃるように、ノーヘル・4人乗りなんて当たり前
    だったそうですが、2年ほど前に法改正があったそうです。
    今では朝のラッシュ時には必ず白バイが出て取締りをしています。


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