3月21日に米アップル社が、iPhoneSEの発表を行った。秘密主義と言いながら様々な情報がダダ漏れな会社だけに、発表の内容はおおむね事前のリーク情報と合致するものであった。
このiPhoneSE、大雑把な言い方をすると、iPhone5sのボディにiPhone6sの中身を詰め込んだようなものであるようだ。実際にiPhone6から採用された、再度部分の丸みを帯びた形状は廃止され、iPhone5sまでの角張った形状に戻された。外面ではiPhone5sとの区別がつかなさそうな感じだ。それでいてメインチップはiPhone6sと同様にA9チップが採用され、カメラ機能もiPhone6sのものを踏襲している。新機種というよりは既存機種のリメイク版と言った様相である。
アップル社では例年9月にiPhoneの新機種を発表するが、今回は3月にイレギュラーな製品発表となった。そんなイレギュラーな事をしても3月にiPhoneSEの発表を行ったのは、同社の新興国市場、特にアジア市場を睨んだ動きではないかと思う。手の大きな欧米人なら気にならないのかもしれないが、アジア人の手にはiPhone6sの4.7インチ液晶は大きすぎる。実際に小生も4.7インチサイズのiPhone6を使用しているが、片手で持った時に画面上部をタッチすることが難しくそのたびに持ち替えたりと言う事を余儀なくされている。
また価格面をiPhone6sの半額程度に抑えてきたのも、新興国市場を睨んだ動きと言えると思う。新興諸国の人々にとって、日本円で10万円もするようなiPhone6sは、なかなか手が出る代物ではない。そのため比較的安価な韓国や台湾メーカの製品にマーケットシェアを取られている。本記事の最後に各国のスマートフォンのマーケットシェアを掲載するのでご覧いただきたい。
欧米諸国でアップル(iOS)のシェアが高いのに対し、新興国ではOSではAndroidに端末ではSamsungにシェアを取られている。これらの国ではスマートフォンの普及率自体も高くはないため、今後の製品展開によってはアップルがマーケットシェアを奪うことは充分に可能な状態にある。先進国にある程度スマートフォンが行きわたった現状では、新興国でのシェア獲得が至上命題と言っても過言ではない。そんな切実な事情が、過去機種の焼き直しをしたような製品を発売せざるを得なくなった事情であろうと思う。
一方で同社は例年通り、9月に新しいiPhoneを発表するとみられている。現段階まででリークされている情報では、イヤホンジャックが廃止されることやiPhone Plusに3D撮影などに用いる二眼カメラが搭載されるなどと言われている。形状もイヤホンジャックの廃止により、これまで以上に薄型になるようだ。先進国ユーザでもヘビーユーザは新機種の発表を待って購入し、ライトユーザがiPhoneSEを選択するという棲み分けになるのではないかと思う。
アップル社の創業者である、スティーブ・ジョブズは亡くなる前に自らの死後数年先の製品ロードマップを残したと言われている。そのロードマップには今回のiPhoneSEが含まれていたのか、気になるところである。
この端末がyモバに降りてくるのがいつになるやら・・・
私も今の機種が10月で3年になるので
ちょうど端末の分割が終わります
買い替えるか
安いのでそのまま使うか・・・・迷います
あさとさん
iPhone6Sの例からすると半年後でしょうか?
今年の10月ですとちょうどiPhoneの時期機種がどんなものかわかっているころだと思います。候補に入れてみるのも良いかもしれませんね